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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
191/317

191.勇者さん達との旅路⑦

我々が、一軒家ふうCAFE(カフェ)の玄関付近にテレポートした約1分後。


駐車場にマイクロバスが入ってきました。


停まった車からアケミさん達が降りてきます。


その流れで、


「今度は“男の子”だね。」


【調理士】たるライトブラウンショートのユミさんが、気づいた模様です。


「あ、はい。」

「従兄妹の“陽斗(はると)くん”です。」


私の紹介に続き、


「初めまして。」


本人が、[勇者さんパーティー]に会釈します。


彼の挨拶に、


「うむ、よろしくな!」


笑顔で返すアケミさんでした。



店内にて。


各自、コーヒー・紅茶・バナナジュース・ジンジャーエール・フレーバーソーダ・スムージと、プリンやチーズケーキなどを、口に運んでおります。


「それで?」

「今度は、どのような理由でループしたんです??」


青髪ロングのカズヒコさんに問われた私は、これから起きる出来事を、皆さんに知らせていきました……。



【機工士】の先輩にあたるユウジさんが〝ふぅむ〟と少し考え込んで、


「“挟み撃ち”のうえに、横からも攻撃してきたとなると、なかなか厄介だね。」

「一番いいのは敵を分散させる事だと思うけど…、まぁ、まだ時間に余裕があるから、明日の朝までには対策を打ち立てよう。」


このように提案したのです。



PM15:30頃に、お店を出た我々は、マイクロバスで西へと進んでいます。


30分後には、人外が登場したので、“戦闘職”と“ユニーク職”とがバトルになっていきました。


陽斗くんは、【剣士】のスキルである[身かわし]と[刺突(しとつ)]を何度となく発動して、扱いかたを確かめています。


一方、私はというと、ユウジさんや、【魔女(ウィッチ)】の月媛(ひかり)ちゃんと共に、空中のエネミーを攻撃していきました。


〝他のメンバーが地上の敵に集中できるように〟との措置ですが、宙の人外が多いときは、三人だけでは厳しくなるので、カズヒコさんに琴音(ことね)が協力してくれています。


そんなこんなで、PM17:45あたりに、広島県竹原市の旅館に到着したのです。



翌日――。


AM08:00になったところで、お宿の周辺に現れたエネミーを殲滅しました。


その結果、昨日からの合計で、私のレベルは“7”となっています☆


AM08:35ごろにチェックアウトして、車へと向かう途中に、


「あ!!」

「そう言えば。」

「エンジンが掛からなくなっていて、ユウジさんが修理していました。」


私が伝えたところ、


「そうなの?」

「じゃあ、直すとするよ。」


ユウジさんが応じたのです。


「あの!」

「見学させてもらっていいですか??」

「“機工士”のこと、あんまりよく分かっていないので。」


こう尋ねた私に、


「勿論、いいよ。」


快諾してくれるユウジさんでした。



マイクロバスの真横にて。


「まず、右でも左でもいいから手を車に添えてみて。」


ユウジさんに従い、左の(てのひら)で触れてみたら、


『バッテリーが上がっているようです。』

『繰り返します。』

『バッテリーが上がっているようです。』

『繰り返します。』


との女性の声が、私の脳内に幾度も聞こえてきたのです。


「これって、レベルアップした時のアナウンスみたいな……。」


呟いた私に、


「うん、そうだね。」


ユウジさんが頷き、


「それじゃあ、やっていこう。」


“腰道具スタイル”となりました。


その袋から、直径10㎝×厚み5㎝ぐらいの“銀の缶”を取り出しつつ、


「一般的には“ジャンプスターター”あたりが有名だけど…。」


説明しながら、マイクロバスの側部と、缶の(ふた)を、開けて、


「ちょっとした故障であれば、これ(・・)を、指とかで塗れば、元に戻るんだ。」

「完全に壊れているなら、もっと本格的な作業が必要になるけどね。」


実際にやってみせてくれます。


まるで、[NIV●A]の“スキンケアクリーム”かのような代物が、バッテリーに〝スゥ―〟と浸透していき、


「…………。」

「よし、OK!」


このようにユウジさんが告げたのです。


「使い切ったら、もう入手できないんですか?」


私が伺ってみたところ、


「いや、弾丸と同じで、そのときは自動的に補充されるって、書いてあった筈だから、あとで“アイテムBOX”から確認してみなよ。」


と、笑顔で教えてくださったのでした―。




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