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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
189/317

189.機工士というもの・ぜんぺん

宙に出現したのは、電気工事の業者さんが着けていそうな“腰道具”です。


私が両手で取ったところ、〝ズシリ〟とした重さが伝わり、


「ぅわッ!!」


危うく落としそうになりました。


これ(・・)を、そっと畳に置いて、確認してみたら、ニッパーやらトンカチなどが備え付けられていたのです。


それらの工具のなかで、ケース状のホルダーに納められている物を、銃かと思って掴んだところ、[電動ドリル]でした☆


「ん??」

「武器は?」


私が首を傾げたタイミングで、眼前に“薄型の画面”が自動的にオープンされたのです。


目を通してみたら…、



                ▲初めての方へ▲


        まずは、初心者向けのピストルを作成してみましょう。

        現時点では下記の二つが可能です。


        ワルサーP38

        ※日本人に馴染み深い某怪盗が愛用している銃


        ワルサーP99ASコンパクト

        ※女性にオススメの銃



このように書かれていました。


「え?!」

「自分で作んないといけないの??」


初めて知った事実に、機械オンチを自負している私は、〝ムムムムムッ〟と頭を悩ませます。


とは言え。


やらないことには始まらないので、“女性にオススメ”となっている[ワルサーP99ASコンパクト]の文字を指先で触れたのです。


すると、画面が消えるなり、“アンティークな木箱”が現れました。


座卓の上で、箱を開けてみたところ、組み立てる前のピストルが入っていたのです。


「いや。」

「さすがに、分か……る?」

「あれ??」

「何をどうすればいいのか、私、知ってるんだけど。」

「なんで?」


目を丸くする私に、


「〝そういうジョブだから〟って事だろう。」

「俺らの“錬金術師”や、葵月(はづき)たちの“裁縫師”に、うちの親父の“修復士”とかは、作業の工程が自然と脳内に浮かぶからな。」


暁斗(あきと)くんが教えてくれました。


私が〝へぇー〟と感心していたら、


「ではでは。」

「早速ではありますが…、機工士用の防具を完成させていきますか!」


葵月ちゃんが、いつものメンバーを促したのです。


「じゃあ、私は、銃を……、あ、その前に。」

「ハルくんに“剣士”をレクチャーしとくよ。」


そう判断した私は、陽斗(はると)くんに説明していきました…。



2~3分が経ち、伝え終えたところで、次男さん夫婦&陽斗くんや、壱紀(かずき)くんと月媛(ひかり)ちゃん兄妹が、一旦、帰宅することになったのです。


〝機工士の装備品が出来あがるのに、およそ1時間半は掛かるだろう〟との、我が父の計算によって。


お見送りを済ませた流れで、私と琴音(ことね)は、脱衣所に足を運び、洗濯物を出しておきました。


これは、帰省した際の恒例となっております。


そんなこんなで、居間へと戻った私は、武器の作成を開始したのです―。




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