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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
188/317

188.新たなる・・・・。

現在地は“岡山県瀬戸内市牛窓(うしまど)”に在る古民家をリノベした某飲食店です。


どうやら、食事を済ませたあとのようでした。


慣れたもので、瞬時に状況を理解した私は、


「すみません。」

「ループしたみたいです。」


そのように発言しました。


「え?!」

「また??」


ハルカさんを筆頭に、[勇者さんパーティー]が驚いています。


「ええ。」

「なので…、一回、地元に帰らせてください。」


こう告げた私は、スマホで時間を見て、


「順調にいけば、笠岡市のカフェで合流できると思います。」

「住宅街に建っている一軒家風のお店でして――。」


外観や内観などを説明していきました。


ご自身の“ノートパソコン”を出現させて、検索したアケミさんに、


「これかい?」


確認された私は、画像を覗き込み、


「そうです。」

「間違いありません。」


と、肯定したのです……。



PM13:15を過ぎたあたりに、飲食代を支払い、外に出た流れで、


「それでは。」


軽く挨拶して、[転移の宝玉]でテレポートする“モガミーズ”でした。



居間へと足を運んだところ、


「お!」

「おかえりぃ~。」


作業の手を止めた葵月(はづき)ちゃんが、笑顔で迎えてくれたのです。


「タイムループしたという訳か?」


そう訊ねてきたのは、私の父親であります。


「うん。」


頷いた私は、


「誰かが“剣士”を受け継いだ筈だから、親戚中に連絡したいんだけど。」


この場にいる人々に協力を仰いだのでした…。



およそ三分後に、やって来たるは、“長女さんファミリー”です。


我が父と共同で仕事している暁斗(あきと)くんの家族であります。


畳に座った旦那(叔父)さんが、


陽斗(はると)に渡っているらしい。」


そう伝えてきました。


「マジで!?」


真っ先にくいついたのは、知らないうちに[広間]に来ていた利勇(りお)です。


「ああ、マジで!!」


陽斗くんが勢いよく首を縦に振ったら、


「ぬおぉぉぉ~ッ!」

「次こそは俺に回ってくるだろうと期待していたのに、陽斗とは……。」

「不公平だぞ!!」

「姉ちゃん!」


悔しがった我が弟が、こっちに抗議してきました。


「いや、私に言われても、選んでいるのはブレスレットだから。」


こう返すしかない私であります。


それらを余所(よそ)に、


「で??」

「陽斗が旅するのは、許可してあげるわけ?」


()にあたる“暁斗くん”が、自分達の両親に尋ねたのです。


「ま、陽斗は、中学生で、男でもあるし…。」

「小学生の女の子二人が頑張っているんだから、変に反対するのもなぁ。」


そう答えた叔父さんに、


「それに、琴晴(ことは)ちゃんとカズくんが一緒なんだし、きっと大丈夫でしょ。」


叔母(長女)さんが続きました。


〝ふむ〟と理解を示した暁斗くんが、


「じゃあ……、今度は、どのジョブにするんだ??」

「早いとこ装備品を作ったがいいんだろ?」


私に質問してきます。


「あー、うん。」

「実は、もう既に決めてあるんだよねぇ。」

「〝何かと便利そうだなぁ〟と思った職種があって…。」


このように述べつつ、薄型パネルの[画面]を出現させた私は、


「ポチッとな☆」


右の人差し指で【機工士】をタッチしたのでした―。


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