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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
180/317

180.いかんともしがたく・・・・。

「ありがとな!!」

「お陰で大阪城を取り戻せたわ!」


嬉しそうに感謝してくださった金髪リーゼントさんに、[東京組]の全員が微笑みます。


そこへ、遅ればせながら、残りの一班が北側より走ってきました。


最前の男性が、


「すまん。」

「仲間が亡くなったことで、パニックに陥ってしもうて、人外らを倒すんに手間取った。」


申し訳なさそうにします。


この、大学生と(おぼ)しき方々の人数は、男性28:女性26です。


「いや、構へん。」

「……、大変やったな。」


優しく声をかけたのは、暴走族の“黒髪セミロングソバージュさん”であります。


「他のチームも犠牲が出ているみたいね。」


ライトブラウン(茶髪)ロングパーマの女性”が確認したところ、南側より合流してきていた社会人&高校生の集団が頷きました。


先程の“黒髪ショート爽やか大学生”が、


「せやけど、京都で“蘇生術士”に頼めば、問題ないやろ。」


そう述べたのです。


これに、


「あ、いや、実は……。」


金髪リーゼントさんが言いづらそうにしながらも、いろいろと教えていきます。


では、この間に、[最神家(もがみけ)イトコーズ]のレベルを確認していきましょう。


【剣士】の琴晴(ことは) = LV.11


【巫女】の琴音(ことね) = LV.19


【戦士】の壱紀(かずき)くん = LV.18


【魔女】の月媛(ひかり)ちゃん = LV.13


現在は、このようになっておりました。


なお、私は新たなスキルを収得したのです!!


それに関しては、追々お披露目させていただきます♪


さて。


説明を受けた大阪の方々が、


「そんな事になっとんたんか…。」


(あや)さんが亡くなっている件に、気を落としました。


「ま、さっき説明にあったように、東京の人たちが頑張ってくれるみたいやから、日本の蘇生術士を復活させるんは任せるとして……、うちらは、救急車を呼ぶなりして遺体を運んでもらおうや。」


黒髪ソバージュさんに促されて、大阪の人々がスマホで連絡していきます。


今回のバトルで、総勢19名が命を落としたそうです…。



およそ15分が経ちました。


各自、武装を解除して、担当した門の近くで待機しています。


[強虎嵐武(きょうこらんぶ)]&[虎超乱(こちょうらん)]と、東京のメンバーは、大学生さん達と一緒に、“京橋口”に赴いていました。


ここでは6人の男女が他界したみたいです。


到着したのは、三台ほどの“自衛隊のトラック”でした。


そのどれにも“赤十字(せきじゅうじ)”のロゴマークが施されています。


なんでも、災害が起きた際などに派遣されるらしいのですが……、世の中の状況からして、今は、こういう事態でも出動しているのだそうです。


当然、〝国が認めている〟とのことでした。


「俺らは病院に向かうから、ここで、お別れやな。」


そう告げた“爽やかリーダーさん”を筆頭に、数名の大学生が、[転移の宝玉]を用いて、“テレポート”したのです。


「で?」

「アンタらは、これから、どないするん??」


金髪リーゼントさんの質問に、


「ボクとしては大阪城の天守などを見て回りたいんだが…。」


勇者さんが答えたところ、


「あー、……、残念やけど、ボスキャラどもに占拠されてから休業しとるらしく…、建物の中に入るんは無理やで。」


黒髪ソバージュさんが伝えてきたのです。


「そうなのかい?」


少なからずガッカリするアケミさんに反して、


「じゃあ、仕方ないから、次の場所へと移動しましょう。」


ハルカさんが、どこか嬉しそうにします。


あとで聞いた話しによれば、「あまり、お城に興味がないから、正直、助かった」との事でした―。




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