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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
178/317

178.大阪城奪還戦③

暴走族チームは勿論のことながら、ボスキャラの配下である仏らも、あちらこちらへ避難しようとしています。


そこへ、


ズドォオンッ!!


右側面を地に打ち付けたボスが、


グラァ~ …… ドン!


うつ伏せで倒れました。


味方はもとより、敵にも犠牲は出ておりません。


[6M級の仏]はというと、“感電”によって痙攣しています。


この状況に、【侍】のジュンヤさんが、


「チャンスだ。」

「仕留めるぞ!!」


周囲に告げたのです。


それによって、全員がボスに攻撃を開始します。


しかし、ボスキャラの家来どもが〝そうはさせまい〟と、[強虎嵐武(きょうこらんぶ)]&[虎超乱(こちょうらん)]に襲い掛かったのです。


「!」

「とりあえず、ボスは、東京の人らに任せて、俺達はコイツラに対応しよう!!」


“黒髪ソバージュの男性”に促され、


「せやな!」

「皆、こん仏らぁ倒すでッ!!」


金髪リーゼントさんが、お仲間に指示しました。


一方、私たちは、[魔法]や[スキル]をボスキャラに向けて発動していったのです。


ちなみに、アケミさんは、火/風/氷/雷/爆発/回復の魔法を扱えます。


ご本人は【勇者】なので、割と“チート”の模様です。


んー、…、羨ましい!


心の声が漏れたところで、話しを元に戻しましょう。


私・壱紀(かずき)くん・サトシさんが、ボスに接近しました。


他の人々は、中間距離や遠距離から能力を使っています。


確実に負傷していってるボスキャラは、アケミさんの【ストラッシュ】による痺れが解けたようで、上半身を〝ガバァッ!!〟と起こしたのです。


この流れで、敵が合計6個の目から【ビーム】を飛ばしました。


“正面の顔”のものは完全に外れ、右側のものは【機工士】のユウジさんと【騎士】のハルカさんに、左側のものは仏たちにヒットします。


ユウジさんは胸の中央あたりを、ハルカさんは右肩を、それぞれに貫かれたのです。


痛そうにしているお二人を、【神官】のカズヒコさんが魔法で治癒していきます。


大事に至らなかったようで、私が安堵していたところ、


「まずい!」

「距離を取ろう!!」


【武闘家】であるサトシさんが危険を知らせました。


私が〝フ〟と見てみたら、既に立ち上がっているボスが、[巨大な両口ハンマー]を振り被っていたのです。


逃げ遅れた私を、


「お姉ちゃん!」


琴音(ことね)が心配します。


「大丈夫!!」


妹に視線を送ることなく返事した私は、


「身かわし!」


こう唱えました。


それ(・・)によって、〝ブオッ!!〟と迫りくる[大金槌(おおかなづち)]を、後方に〝シュタッ!〟と躱せたのです。


〝このジョブを選んで間違いだったかも〟などと、低評価を下したのは、どこの誰でしたっけ?


…………。


すみません、私です。


と、まぁ、お茶羅家(ちゃらけ)ている間に、


ドオーンッ!!


[ボス仏]の“ハンマー”によって、またしても地面の四方八方に亀裂が生じたのでした―。




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