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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
176/317

176.リトライ、大阪城!

暴走族の人々が、ボスキャラなどの説明を終えたところで、


「ボクらも一緒に行くよ。」


アケミさんが告げました。


「いや、あんたらには関係ない事やから、無理に加わらんでも、ええねんで?」


そう述べた金髪リーゼントさんに、


「我々は、名古屋城でセカンドステージのボスと戦った経験がありますので、お役に立てると思いますよ。」


カズヒコさんが返したのです。


「そうなん??」


ライトブラウン(茶髪)ロングパーマの女性”が質問してきたら、


「ま、(とど)めを刺したのは、こちらの眼鏡の女性ですけどね。」


カズヒコさんが私に視線を向けたのです。


皆さんが〝おお―!!〟と感心する流れで、


「そんなに強いんやったら、なんで、京都んとき、見学しとったん?」


金髪リーゼントさんが疑問を投げかけてきます。


「あー、まぁ、そのぉ、……、名古屋のボスキャラを倒せたのは、勇者さん達が協力してくださったお陰でして…。」


私が答えていたところ、


「勇者?!」


[強虎嵐武(きょうこらんぶ)]&[虎超乱(こちょうらん)]のパーティーが眉をひそめました。


「ああ、それは、ボクのことだ!」


アケミさんが名乗ったら、


「そんなジョブがあるん??」


「知っとったか?」


「知らん。」


「なんや、ドラ○エみたいやな。」


暴走族の人たちがザワつき出したのです。


「一旦、落ち着いてくれ。」


騒がしくなっていたのを静めたサトシさんが、


(にわ)かに信じられないのは分かるが、今は、それどころじゃないんだろ??」

「だったら、この件は取り敢えず置いといて、全員で突撃しようぜ。」

「城を占拠してる連中を残らず片付けるために、な。」


このように促しました。


「……、確かにな。」

「ほんなら、手伝ってもらうで。」


提案を受け入れた金髪リーゼントさんに、


「ああ、勿論さ!!」


勇者さんが笑顔で応じます。


その近くで、京都の事が有耶無耶(うやむや)になって内心〝ホッ〟とする私でした…。



PM14:30となりました。


「あんた達は、俺らに付いて来てや。」


金髪リーゼントさんを先頭に、暴走族の方々が、[青屋門(あおやもん)]へと歩いていきます。


スタイルを[戦闘モード]に変更した“東京組”が、彼らの後ろに続きました。


暴走族のメンバーは、やはり、防具を装備しておりません。


金髪リーゼントさんが、刀身の長さ80㎝×柄の長さ25㎝ぐらいの“ロングソード(長剣)”を右手で抜きます。


あとは、前回と同様に、左右に分かれて、仏らを殲滅したのです。



私たちは、北へと歩き、[極楽橋]に到着しました。


黒髪セミロングソバージュの男性が、


「“京橋口”の連中は、まだみたいやな。」

「手こずっとんのか?」


軽く首を傾げます。


「どないするん??」

「合流して来んの、待つ?」


茶髪ロングパーマの女性が尋ねたところ、


「んんー、……、ま、東京の人らもおるし、このまま進んでも大丈夫やろ。」


金髪リーゼントさんが、こう判断したのです。


まるで再放送を視聴しているかのような…、やめておきましょう。


いささか、しつこいので。


「その仲間の人達って、同じ暴走族なのかな??」


ユウジさんが訊いたら、


「いいや、今回のために集まった面子で……、大学生や。」

「南側は、高校生と社会人が分担しとる。」


黒髪ソバージュさんが教えてくれました。


それによって、ハルカさんが、


「ということは…、〝あっち(・・・)〟でいいのよね?」


私に確認してきます。


暴走族の皆さんは〝ん??〟と謎を抱いたようです。


[東京組]である私たちは、前もって作戦を考えてきたのですが……、タイムループに関しては秘密にしておきたいので、


「知り合いの“元傭兵さん”が、〝人数が多くなると連携を取るのが難しくなっていく〟〝日々、一緒に訓練を積んできた仲じゃないのなら尚更だ〟みたいな事を仰っていました。」

「そのため、ここに居るグループだけで突入しましょう。」


こう大阪の人々に伝えて、誤魔化すのと共に納得してもらう私でした―。




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