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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
175/317

175.案の定

「アケミが殺されたとなると、手強そうね、大阪のボスキャラは。」


ハルカさんの意見に、


「いえ、先にループしたので、死んではいなかったかと…。」


そう返した私です。


「だとしても、厄介なことには変わりなさそうだね。」


ユウジさんが眉間にシワを寄せ、


「しかし、まぁ、空から急降下してくるのは分かったんだ。」

「いくらでも対応できるだろう。」


アップバンクのジュンヤさんが述べました。


「確かに一理ありますね。」

「あちらに向かいながら作戦を練りましょう。」


カズヒコさんの考えに、


「ああ、そうだな。」


スポーツ刈りのサトシさんが頷きます。


「いいんですか?」

「別の道を選択するのも可能ですけど??」


私が窺ったところ、


「何を言う、コトハくん!」

「リベンジを果たすに決まっているだろ!?」

「やられっぱなしで逃げるのは嫌だからねッ!!」


笑顔で答える勇者さんでした。



パーキングにて、


「今度は中華街に遊びにおいでよ。」


「うん!!」

「またね、ミッサ―ン!」


ミサさん&琴音(ことね)を中心に、誰もが手を振って、別れを告げたのです。


この流れで、“高槻市(たかつきし)のハンバーグ屋さん“をカーナビに打ち込んだサトシさんが、マイクロバスを走らせます。


時刻はAM11:15あたりです。


ほぼデジャヴではありますが、妹の分だけでなく、月媛(ひかり)ちゃんが食べたパフェも、ハルカさんが支払ってくれました。



車内や、お店で、どのように戦うべきかを〝あーだ こーだ〟と話し合い、方針を決定したのです。


なお、正午以降に現れた人外たちを倒していった結果、私はLV.7に、月媛ちゃんがLV.9になっています。


そのような状況で、お城を目指す我々でした……。



約1時間15分後。


[大阪城公園駅前駐車場]にマイクロバスを停めて、一般職の人々を残し、“天守”へと歩いていきます。


[大阪城ホール]あたりで、


「やっぱ、そうやん!!」

「京都で()うた人らやで!」


“金髪リーゼントさん”が、こちらに気づき、


「ホンマや……、けど、メンバーが少し違うんちゃうん??」


ライトブラウン(茶髪)ロングパーマの女性”が首を傾げました。


「やあ、また会ったね。」


アケミさんが声をかけたら、[強虎嵐武(きょうこらんぶ)]と[虎超乱(こちょうらん)]のなかでも、面識のある方々に、


「なんで、ここにおるん?」


「あれから、試合、どないなった??」


「ひょっとして、どっかで状況を知って、うちらの助っ人に来てくれたんかいな?」


「結局、どこが優勝したん??」


「アンタら、別々のパーティーやったよな?」


「その髪って、地毛ちゃうん??」


と、質問されまくったのです。


勇者さん達が京都で起きたことを説明していったところ、


「蘇生術士が?」

「…、嘘やろ??」


金髪リーゼントさんを筆頭に、暴走族の方々が、絶句しました。


日焼けマッチョのサトシさんが、


「事実だ。」

「だが、希望はある。」

「俺たちは、蘇生術士を復活させる予定だ。」


このように伝えたら、


「そんなん出来るん?」


茶髪ロングパーマで、紫色の特攻服を着ている女性が、尋ねてきたのです。


「ああ、可能性はある!!」


アケミさんが堂々と肯定したところ、暴走族の皆さんが安堵しました。


本日、二度目のデジャヴであります。


私が、まるで再放送を視聴しているかのような感覚になるなか、


「ところで……、あなた方は、ここで何をしていらっしゃるんです??」

「噂に聞いたことのある“集会”とかいうやつでしょうか?」


白々しく訊ねるカズヒコさんでした―。




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