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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
174/317

174.月媛ちゃんの旅立ち

時刻はAM10:30あたりです。


剣士用の防具が完成しました♪


詳しくは、黒の長袖シャツ・パンツ・革靴に、薄鉄でサークレット風の兜・肩当て・胸当て・肘当て・籠手・腰回り・膝当て・足の甲と一体化している脛当て、となっています。


「皆、ありがとう!」


私がお礼したところで、葵月(はづき)ちゃんが電話しました。


「もしもし?」

琴晴(ことは)ちゃん達もうすぐ出発するよ。」

「そろそろ、こっちに来て。」


おそらく相手は、自分の母親でしょう。


そこから待つこと5~6分。


次女(叔母)さん家族が再び訪問してきたのです。



玄関先にて。


「お兄ちゃんの言う事よく聞くんだぞ。」


叔父さんが月媛(ひかり)ちゃんに声をかけ、


「琴晴ちゃん、よろしくね。」


叔母さんが私にお願いしてきました。


「はい。」


首を縦に振った私は、利勇(りお)の様子に気づき、


「今回は、ふてくされてないね。」

「なんか悟りでも開いた??」


こう訊ねてみたのです。


「いや…、姉ちゃんが魔女を選んだとき、ヒカリが興味を示してたから、〝フラグが立った〟と思ったんだよ。」

「〝魔法職はヒカリが受け継ぐだろう〟って。」

「だから、まぁ、不服はない。」

「けど……、次は俺であってほしいと願ってる!!」


そのように述べた我が弟に、


「それは、〝利勇以外の人に剣士が譲渡される〟っていうフラグになるんじゃないか?」


暁斗(あきと)くんがツッコミます。


「アキト兄ちゃ~ん、やめてくれよぉ。」

「マジで、そうなりかねぇからさぁ。」


軽くヘコんだ利勇に、誰もが〝ドッ!〟と笑いました。



「じゃあねぇー。」


「いってらっしゃぁーい。」


「いってきまーす。」


といった具合に〝バイバイ〟した私たちは、【転移の宝玉】で“京都の珈琲屋さん”へと[テレポーテーション]したのです…。



20Mほど先から歩いて来ていた勇者さんが、


「お、丁度だったみたいだな。」


笑みを浮かべました。


「あら??」

「女の子が、一人、増えてるわね。」


こう指摘したのは、白銀ウィッグのハルカさんです。


「こんちにわ~。」

「お名前はぁ?」


ギャルのミサさんが尋ねたら、


「……、ヒカリ。」


月媛ちゃんが恥ずかしそうにモジモジしました。


彼女は割と人見知りです。


それはもう、私に通じるぐらい。


ですが、仲良しの琴音(ことね)が一緒なので、きっとすぐにでも順応することでしょう。


なお、月媛ちゃんのコーディネートは、長袖でグレーのフリルワンピースであり、大きな襟は白色です。


更に、黒色のショートソックスと、ホワイトを基調とした革靴を、履いています。


とにもかくにも。


「立ち話しもなんですから、取り敢えず、お店に入りましょう。」


青髪ウィッグのカズヒコさんに促されて、店内へと足を運ぶ我々でした。



注文した品々がテーブルに届くなか、琴音&月媛ちゃんが〝うひょお――!!〟といった感じで瞳を輝かせております。


タイムループした記憶が無い皆さんは、前回と同じ物を頼んでいました。


ちなみに、お初である月媛ちゃんは“いちごプリンパフェ”で、二度目の私は“アーモンドショコラパフェ”です。


「それで??」

「何が原因で、君はループしたの?」


ウルフカットたるユウジさんの質問に、大阪城での出来事までを語っていく私でした―。




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