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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
173/317

173.手順

私のレベル上げと、月媛(ひかり)ちゃんを慣れさせるために、町を巡回して人外たちを倒していきます。


いろいろなエネミーと戦うなか、お約束的に、女性陣は昆虫系に引いてしまいました。


ま、この面子に関しては、男性陣を軸として勝利を収めたので、問題ありません。



歩きながら、


「京都のホテルで紗凪(さな)ちゃん達に聞いてはいたけど…、本当にファ―ストステージの敵とは顔ぶれも強さも変わったんだね。」

「皆の足を引っ張らないように、私も早いとこ強くならなくちゃ!」


穂乃歌(ほのか)さんが決意を表明したところ、


「あまり無茶はするなよ。」

「次も生き返れる保障はないんだからな。」


兄にあたる穂積(ほづみ)さんが心配したのです。


「うーん……。」

「でも、まぁ、他の蘇生術士とのご縁ができれば大丈夫でしょ。」

「ね、琴晴(ことは)ちゃん。」

「よろしくね♪」


穂乃歌さんに話しを振られて、


「え??」

「ああ、はい。」


条件反射で答えるも、上手くいくかどうか不安な私でした…。



小一時間のパトロールを終え、最神(もがみ)家に帰ってきました。


私は“LV.5”に、穂乃歌さんは“LV.8”になっています。


なお、私たち以外はレベルアップしておりません。


居間へと進んでみたら、


「あ、丁度よかったわ。」

「穂乃歌ちゃん。」

「大まかには出来あがったから、あとは袖や裾を詰めていくのに寸法を測らせてほしいの。」

「ちょっと付いて来てもらえる?」


うちの母が述べて、葵月(はづき)ちゃんを伴い、部屋を移動したのです。


一方、月媛ちゃんは、人外とのバトルが興奮冷めやらぬようで、自分の両親や祖父母に何やら熱く語っていました。



採寸が済み、和室で作業が再開されています。


私の父と、暁斗(あきと)くんも、予め薄鉄で防具を作製していたらしく、微調整を行っていました。


およそ10分後――。


穂乃歌さんの装備品が完成したのです!!


それは、白色を基調としたクレリック用の衣服&ローブに、ブラウンのショートブーツと、胸当て・籠手・脛当て、でした。


これらを受け取った穂乃歌さんが、


「ありがとうございます!」


満面の笑みを浮かべました。


「琴晴のは半分ぐらい作ってあるから、あと一時間もあれば仕上げられると思う。」

「それまで待っていてくれ。」


父親に説明されて、


「うん、分かった。」


そう返した私が時計を見てみたところ、AM09:15あたりになっていたのです。


スマホを取り出した私は、勇者さんにメッセージを送りました。


〝10時までには戻れそうにないので、コーヒー屋さんに直接むかいます〟と。


「さて…、我々は、お(いとま)するとしよう。」


穂積さんに促され、穂乃歌さん/凪紗さん/真守(まもる)さんが頷きます。


「それじゃあ、私達も、一旦、帰宅しましょ。」

「月媛の着替えとか支度してあげないといけないから。」


このように告げた叔母さんに、


「ああ、そうだな。」


叔父さんが同意したのです。


そんなこんなで。


玄関の外にて、神澤(かんざわ)さん&神岳(かみおか)さんの4人組と、葵月ちゃんを残した“次女さんファミリー”が、【転移の宝玉】を使い、各自の目的地へと[テレポート]したのでした―。




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