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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
172/317

172.地元でのバトル⑨

「あと2分くらいで、時間になるよ。」


穂乃歌(ほのか)さんに告げられて、


「え?! もう??」

「やばい、月媛(ひかり)ちゃんに教えておきたい魔法が、まだ他にも沢山あるのに。」


絵に描いたように〝アタフタ〟しだした私です。


「それなら、僕が、エネミーと戦いながらレクチャーしていくよ。」


真守(まもる)さんが提案してくださり、


「じゃあ、今のうちに、月媛にポーション類を幾つか渡しとく。」


壱紀(かずき)くんが[インベントリ]を開きました。


それに、


「私もぉー!」


と、琴音(ことね)が続いたので、


「それじゃあ、私も」と言いかけたところ、


琴晴(ことは)ちゃんは“LV.1”になっちゃたんでしょ?」

「だったら、やめておいたがいいんじゃない??」

「この中で死ぬ危険性が最も高いのは琴晴ちゃんなんだから。」


紗凪(さな)さんに忠告されたので、従うことにしたのです…。



AM08:00となりました。


あちらこちらから庭に侵入してきたのは、天使×9/仏×9/アルミラージ×5/わいら×2/おとろし×2であります。


「おんけい!!」


すかさず我が妹が施しました。


慣れたものです。


ただ、神澤(かんざわ)さん&神岳(かみおか)さんの4人とパーティーを組み忘れていたので、このメンバーのステータスは倍増しておりません。


ま、それでも、いつもどおり人外の半分ほどは互いに争っているので、割と余裕があります。


こちらに向かって来る敵には、穂積(ほづみ)さん・紗凪さん・壱紀くんが先頭に立って対応していきました。


穂乃歌さんと琴音は、【ホーリー・ウォーター】や【ライト・ボール】などで、前線の三人を補佐する役目です。


月媛ちゃんは、真守さんの優しい指導によって、いろいろな[魔法]を落ち着いて発射しています。


私はというと、穂乃歌さん達の後ろで様子を窺いつつ、ある程度ダメージを負ったエネミーに“ヒット&アウェイ”を繰り返していました。


それは、穂積さんに授かった作戦です。


〝一番リスクが少ないだろう〟との事で。


確かに、なかなか上手くいっております。


しかし、人外たちも好き勝手やらせてはくれません。


上や横から襲ってくる敵もいるのです。


私は、油断も隙もないエネミー達に、剣士のスキル【身かわし】を用います。


これは、全ての攻撃を躱せる(・・・・・・・・・)というものです。


現時点での私は“11秒間のみ”となっています。


ただし、レベルが上がっていくにつれて、秒数も大きくなっていく模様です。


なお、避ける専門(・・・・・)となっており、〝発動している期間に反撃するのは不可能〟とのことでした。


ちなみに、この能力は、私が京都で見たものではありません。


どうやら、あれ(・・)は、それなりのレベルにならないと収得できないみたいです。


(選ぶジョブ、間違ったかも。)


このように、いささか後悔する私でありました……。



なんだかんだで、バトルが終了しました。


私は“LV.3”になっております。


「皆、よければ、行こうか。」


穂積さんに促されて、我々は門へと足を運んだのです。


町に現れている人外たちを倒すべく、最神家(もがみけ)の敷地から出るために―。




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