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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
169/317

169.再びのリターンです。

「そういう事なら了解だ。」

「別の蘇生術士に関する件を、よろしくな。」


団長さんに声を掛けられ、


「あ!」


目を丸くした私に、


「どうしたの?? 琴晴(ことは)りん。」


ミサさんが窺ってきます。


「……、ループしたみたいです。」


私が答えたところ、


「そうなの?!」


壱紀(かずき)くんが反応を示したのです。


頷いた私は、


「なので、一度、お家に帰ろうと思います。」

「おそらく親族の誰かしらが私のジョブを継いだ筈なので、それに関して相手にレクチャーしたいのと…。」

「今の私は“踊り子”になっているでしょうから、新たな戦闘職を選びたいので。」

「このままではバトルの役に立ちませんし。」


皆さんに、こう告げました。


現在、私たちは、京都のホテルの出入口あたりに居ます。


どうやら、光沖(みつおき)さんによる[神里町(かみさとちょう)自警団]への加入を断った後のようです。


「ふむ。」

「そこからは、どうするつもりなんだい?」

「こっちに合流するのであれば、それまで待っておこうか??」


そのように提案してくださった勇者さんに、


「そうですね……。」

「“新・京都見廻組(みまわりぐみ)”の方々と話しをする10時までには戻りたいところですが…、無理そうであれば、パフェが有名な珈琲屋さんの三条本店に向かいます。」

「“転移の宝玉”で。」


と、返しつつ、


「詳しい事は落ち着いてから説明しますが……、取り敢えず〝貨物船で渡航できる手段〟をスマホで検索してみてください。」


【機工士】のユウジさんに伝えたところ、


「ん?」

「ああ、分かった。」


一応に了解してくださいました。


「そういうことで…、今回も紗凪(さな)さん達に協力してもらいたいのですが……。」

「主に、私のレベル上げを。」


こうお願いしてみたら、


「ええ、勿論いいわよ。」


快く承諾してくださったのです。


「じゃあ、俺たちも“最神(もがみ)さん()”に行くとするか。」

穂乃歌(ほのか)の件を報告したいし…。」


穂積(ほづみ)さんが意見したところ、


「だったら、俺は、自分の家に直帰(ちょっき)するとしよう。」


そのように述べた団長さんが、パーティーから脱退しました。


かくして、我々は、アケミさん並びにヒデさんのグループに挨拶して、地元へと[テレポート]したのです。


時刻はAM07:45頃でした…。



「ただいまー。」


「おっじゃましまーす!」


私達が玄関で靴を脱ごうとしていたら、台所から出てきた母が、


「あら!?」

「穂乃歌ちゃん??!」


驚いた表情になるも、


「生き返ったのね!!」


すぐに笑顔になったのです。


「すみません。」

「いろいろと、お騒がせしたみたいで。」


お辞儀した穂乃歌さんに、


「いいのよぉ~。」

「私とかは、なぁーんにもやってあげられていないんだから、気にしないでぇ。」


母親が〝ニコニコ〟しております。


これらが聞こえたらしく、


「おぉー、本当に蘇ったんだな。」


父と、


「つーか、姉ちゃんたちが戻って来たって事は、ひょっとして、また、タイムループしたのか??」


弟が、居間から足を運んできたのです。


利勇(りお)の質問を受けて、


「うん、そういうことだから……、改めて会議を開くよ!」


そう宣言する私でした―。




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