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JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
167/317

167.大阪城奪還戦①

勝手に決めた勇者さんに、同じグループの方々が〝はぁー〟と溜息を()きました。


「これは、もう、しょうがないよね。」

「いつもどおり〝反対しても無駄〟だろうから。」


諦めた様子になっているのは【機工士】のジュンヤさんです。


「いや、あんたらには関係ない事やから、無理に加わらんでも、ええねんで?」


そう述べた金髪リーゼントさんに、


「気にすることはない!」

「世の中、助け合いが必要だからね!!」

「それに…、味方の数が増えれば、それだけ有利になるだろ?!」

「断る理由は無い筈だッ!」


アケミさんが返します。


金髪リーゼントさんが「そやけど」と言いかけたところを、


「待ちぃや。」

「何がなんでもボスキャラを倒しとかんと、またライフラインを断ちよるかもしれへん。」

「そうなったら面倒やで。」

「こん人らは俺たちより強いやろうから、ありがたく受け入れとこうや。」


黒髪セミロングソバージュさんが説得しました。


「……、確かにな。」

「ほな、手伝ってもらうで。」


納得した金髪リーゼントさんに、


「ああ、勿論さ!!」


勇者さんが笑顔で応じます。


「じゃあ、“一般職”は喫茶店とかで時間を潰しといてくれ。」

「もし、車に戻るんだったら、キーを渡しとく。」


【武闘家】たるサトシさんがジーンズのポッケから鍵を取り出しました。


これを借りた【錬金術師】のマリナさんが、


「行こう。」


残りの皆さんと共に去っていきます。


「それで??」

「作戦とかってあるんですか?」


【神官】であるカズヒコさんの質問に、


「いいや。」

「時間になったら攻め込むだけやで。」


そう答える金髪リーゼントさんでした……。



PM14:30となりました。


「あんた達は、俺らに付いて来てや。」


そのように告げた金髪リーゼントさんと、暴走族の方々が、[青屋門(あおやもん)]へと歩いていきます。


スタイルを[戦闘モード]に変更した“東京組”が、彼らの後ろに続きました。


暴走族のメンバーは、昨日と同様に防具を装備しておりません。


特攻服(マトイ)で戦う〟といったポリシーは揺るがないようです。


刀身の長さ80㎝×柄の長さ25㎝ぐらいの“ロングソード(長剣)”を右手で抜いた金髪リーゼントさんが、門の前で、左手を軽く挙げ、全員に、止まるよう合図しました。


この流れで、青屋門の向こう側を慎重に覗いた金髪リーゼントさんが、後方に視線を送りつつ、


「左右に仏どもが待機しとる。」

「合計で60体以上は軽く()るみたいや。」


そう告げたのです。


〝ふむ〟と理解を示した黒髪ソバージュさんが、


「なら、“強虎嵐武(きょうこらんぶ)”は右へ、他は左に、突撃かましたろ。」


このように提案し、承諾した誰もが頷きます。


かくして、


「おし!」

「ほんなら、おもいっきし暴れて、敵をブッ倒しまくったろうやッ!!」


[ロングソード]を掲げて鼓舞する金髪リーゼントさんでした―。




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