表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK LOOPER  作者: ネコのうた
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
166/317

166.現状⑪

アケミさん達が京都で起きたことを伝えていったところ、


「蘇生術士が?」

「…、嘘やろ??」


金髪リーゼントさんを筆頭に、暴走族の方々が、絶句しました。


日焼けマッチョの【武闘家】たるサトシさんが、


「事実だ。」

「だが、希望はある。」

「俺たちは、蘇生術士を復活させる予定だ。」


このように告げたら、


「そんなん出来るん?」


茶髪ロングパーマで、紫色の特攻服を着ている女性が、尋ねてきたのです。


「ああ、可能性はある!」


勇者さんが力強く肯定したところ、暴走族の皆さんが安堵しました。


「ところで……、あなた方は、ここで何をしていらっしゃるんです??」

「噂に聞いたことのある“集会”とかいうやつでしょうか?」


【神官】であるカズヒコさんの質問に、


「いや、これから、大阪城を占拠しとる“ボスキャラ”を倒しに行くとこやねん。」


金髪リーゼントさんが答えます。


「お城にボスが居るんですか??」


私が伺ったら、


「せやねん。」

「しかも、日に日に家来を増やしていっとる。」


金髪リーゼントさんと、お仲間さんが、忌々しそうにしたのです。


「どういう事なの?」


【騎士】たるハルカさんが首を傾げたら、黒髪セミロングソバージュの男性が、


「セカンドステージの初日はボスキャラの部下が120体やったのに、翌日には240体になっとったらしい。」

「んで、三日目の今日は360体になったちゅう計算や。」


そう説明しました。


セカンドステージに移ってからまだ三日しか経っていないとは…、なんだか意外です。


ま、昨日の京都が割と濃かったですからね。


かなりの日数が過ぎたかのように。


愛知県と三重県でループしたのも、こう感じさせているのかもしれません。


空に浮かぶ幾つかの大きな雲をボンヤリと眺めつつ、そのようなことを考えていたところ、


「お前達だけで突撃するのか??」


【侍】のジュンヤさんが訊ねました。


これに、


「他にも協力してくれとる連中がおって、それぞれのチームが、全ての門で待機しとる。」


金髪リーゼントさんが述べる流れで、


「ほんまは、もっと早く倒したかったんやけど……。」

「あのボスは、初めて出現した日に、空を飛び回って、電気と水道にガスの施設を襲いよった。」

「アイツが結界を破壊して、他のエネミーどもが侵入した所為で、ライフラインが断たれてしもうてん。」

「結局、それらは奪還できたし、今朝には復旧したから、(かま)へんけどな。」

「ただ…、そん時に貴重な戦力を失ってしもうたから、復活させるために京都に行ったんやけど、準決勝で負けてしもうたっちゅう訳や。」


そう教えてくれたのです。


「つーか、うちらに勝った人らぁ、殆どおらへんよな?」


黒髪ソバージュさんの疑問に、


「ええ、地元に帰られたんで。」


壱紀(かずき)くんが返したら、


「なるほど。」


と、納得しました。


やり取りが終わったところで、


「それにしても、このままだと落ち着いて大阪城を見物できないな。」


こう呟いたアケミさんが、


「……、よし、決めた。」

「ボクたちも、彼らと一緒に戦おう!!」


高らかに宣言したのです。


誰に相談する事もなく―。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ