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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
164/317

164.大阪へ

「お店には、どれくらいで到着するんだい?」


勇者さんの質問に、


「通常であれば1時間15分といったところだけど…、正午にはエネミーが出現するから、スムーズにはいかないだろうね。」


ユウジさんが答えます。


これを聞いていた我が妹が、


「ねぇ、アケミお姉ちゃん。」

「“レイヤー×スレイヤー”の続き見てもいい??」


と、伺いました。


「ん?」

続き(・・)??」


勇者さんが首を傾げたので、


「あー、ループする前に視聴させてもらっていたんですよ。」

「アケミさんのノートパソコンで。」


そのように私が説明したところ、


「へぇー、成程ぉ。」

「つまり……、気に入ってくれたという事かい?!」


興味津々で琴音(ことね)に尋ねたのです。


「うん!!」


妹が力強く頷いたら、


「そうであろう、そうであろう!」

「君とは気が合いそうだな、コトネくん!!」


アケミさんが〝あははははッ!〟と上機嫌で笑いました。


これまたデジャヴであります。


何はともあれ、アニメに再び没頭していく琴音でした…。



一話分を観終えた妹が、


「この次は、後にする。」

「もうすぐお昼だから。」


ノートPCを勇者さんに返しました。


そこから約10分が経ち、サトシさんが車を路肩に停めて、


「あと2分ぐらいで人外どもが現れるから、“戦闘職”と“ユニーク職”は降りて備えよう。」


こう告げたのです。



PM12:00ジャストになり、天使×10・仏×10・烏天狗×6・ホブゴブリン×6・トロル×1が登場しました。


それらを危なげなく倒した私たちは、改めてマイクロバスに乗り込みます。


ここから、車を少し走らせては、立ちふさがるエネミー達とバトルになっていったのです。


先ほどの面子はもとより、わいら/おとろし/アルミラージ/ハーピー/ウッドゴーレム/アルラウネ/ジャイアントアント()マンティス(かまきり)といった、お馴染みのメンバーも代わる代わる出てきました。


なお、勇者さんは別とした女性陣が、いつもどおり昆虫類に腰が引けております。


ちなみに、少数ではありますが、私たちの他にも、いろんな人々がエネミーと戦っていました。


自動車・バイク・自転車に乗っていた人達や、歩行者に、地域住民の方々です。


そんなこんなで、お店の近くに着く頃には、敵たちを殲滅したのであります。


この結果、私はレベルが一つアップして“9”となったのです♪


それ以外は、誰もレベルが上がっていませんでした。


時刻は13時あたりです。


コインパーキングに停車して、ハンバーグ店へと歩く〝ハラペコ集団〟でした……。



店舗は、ロッジになっています。


デミグラス・チーズ・和風おろし・わさび醤油であったり、海老フライ・カニクリームコロッケ・赤身ステーキを添えたハンバーグが有るようです。


どれを頼んでも、スープとサラダに、ライスor自家製パンが、付いてきます。


トッピングは、目玉焼き/チェダーチーズ/万願寺とうがらし/半熟温玉/ソーセージから選べるみたいです。


メニューにはピザも載っていました。


ただ、まぁ、せっかくなので、全員が“ハンバーグセット”を注文したのです。



写真でチェックした際に分かってはいたのですが、テーブルに運ばれた品々は、どれもボリューミーでした。


これらによって、我々は満腹になったのです。


私は、パフェからの流れで、束の間の幸せに浸っています。


前途多難だとは、(つゆ)知らずに―。




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