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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
152/317

152.ここで会ったがナントヤラ

「あ!」

「あなたは……。」

「ぶべぇーッ番長!!」


私の発言に誰もがフリーズするも、次の瞬間には敵味方問わず〝ドッ!〟と吹き出したのです。


“筋肉ダサ()”以外は。


「このガキャァ~ッ、どこまでもナメくさりやがって。」


怒りで〝ワナワナ〟と震えた“角刈りピタT”が、後ろを振り向くなり、


「つーか、お前らまで笑ってんじゃねぇよッ!!」


仲間に吠えました。


こういった状況で、ヒデさんが、


「ぶべ、…、カヤマ。」


そのように声を掛けたところ、


「今、〝ぶべぇーッ番長〟て言おうとしたべ!?」


“筋肉ダサ男”がツッコミを入れてきたのです。


これには、“角刈りピタT”を除く人々が、顔を(そむ)けて〝クククククッ〟と堪えます。


「どいつもこいつも、マジでムカつく!」


苛立ちを隠せない“筋肉ダサ男”に、〝ふぅ――〟と息を吐いて整えたヒデさんが、


「ところで……。」

「お前達は、なんで、ここに居るんだ?」

「“ネクロマンサー”と繋がりがあるのか??」


そう質問したら、


「ふんッ!」

「タダじゃ教えてやんねぇよ。」

「知りたきゃ、俺らを倒すんだな!!」


と、イキってきたのです。


ヒデさんと“角刈りピタT”が、


「いや、別に興味ねぇから、どうでもいい。」


「何ッ?!」


「てか、円山(まるやま)公園での試合んとき、秒で負けてたじゃねぇかよ、俺たちに。」


「あ、あん時は、あれだ…。」

「油断したんだよ!」

「今度は、そうはいかねぇかんなッ!!」


こんなやり取りを交わしていたところ、病院内の東側から〝ぐわーッ!〟〝あぎゃーッ!!〟〝ぬおーッ!?〟〝皆さん落ち着いてください!〟といった叫びが聞こえてきました。


「勇者の嬢ちゃん達みたいだな。」


団長さんが呟いた流れで、


「相手は、ネクロマンサーか?」


そのように訊ねたら、


「さぁな。」

「自分らで確かめてみろよ。」

「俺たちに勝ってからな。」


“筋肉ダサ男”が薄ら笑いを浮かべたのです。


「ホント、お前の、その根拠のない自信は、どこから湧いてくるんだ??」

(よえ)―くせに。」


呆れるヒデさんに対して、


「俺はポジティブなんだよ!!」

「生まれつき!」


“角刈りピタT”が、何故だかドヤってきました。


こんな最中(さなか)、いい加減メンドーになったらしい琴音(ことね)が、〝スルスル〟と最前線に進んで、


「せん光!!」


[旧ミツル一派]の目を眩ませたのです。


さすがは、卑怯、いえ、戦略家であります。


躊躇や遠慮などは微塵もございません。


「うぉッ?!」


「しまった!」


といった具合に、相手の10人が焦るなか、


「おんけい!!」


我が妹が、[シンオウ(神横)連合隊]のステータスを増加させました。


「ナーィス! 琴音!!」


“魔法の杖”を突き出した私は、


「サンダー・ボール!」

「ファイア・ボール!」

「アイス・ボール!」

「エクスプロージョン・ボール!」


などなど、次から次へと魔法を敵集団に放ったのです。


姉として(おく)れを取る訳にはいきませんしね☆


更には、〝ぬぁッ!?〟〝きゃッ!!〟と痛がっている十人組に、【罠師(トラッパー)】のマサさんが、


「レッグホールドトラップ!」


[虎挟み]を発動しました。


その結果、


「があ――――ッ!!!!」


“筋肉ダサ男”らの悲鳴が一斉に響き渡ったのです。


「チャンスだ、嬢ちゃん。」

「号令を。」


光沖(みつおき)さんに促されて、


「……、了解です。」

「皆さん、お願いします!!」


私が頼んだところ、総攻撃が開始されました。


これによって、スラムダンカーズ…、私のなかでは、もはや[パクリーズ]が、為す術無く敗れ去ったのです。


またしても―。




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