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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
145/317

145.京都のホテルにて・ぜんぺん

“ツボイ”と呼ばれた女性が、(あや)さんに[体力回復ポーション]を飲ませようとしていたものの、逆流してしまい、一命を取り留める事は叶いませんでした。


少年少女の追跡を断念した方々が、こちらに戻ってきます。


状況を知った黒髪ボブさんが、


「嘘…。」


膝から崩れ落ちました。


「こんなん、護衛隊“失格”や。」


右手で、自身の額を掴んだのは、ベリーショートで黒髪の男性です。


茶髪ロングの女性は絶句して、微動だにしていません。


オシャレ坊主さんが、


「……、とりあえず、お堂に遺体を運んで、“新・京都見廻組(みまわりぐみ)”らに連絡しよう。」

「この件を伝えると共に、犯人を捜索してもらうんや。」

「仇ぃ討つために!」


蘇生術士さんを横向きに抱えながら、立ち上がって、


「ツボイ、すまんが、皆さんをホテルに案内してくれ。」

「頼むわ。」


そのように伝えました。


「はい、了解しました。」


メガネの三つ編みさんが会釈したところ、


「ボクらも力になるから、あとで情報を提供してくれ。」

「〝必ず〟だ!!」


アケミさんが意思表示したのです。


更には、


「同感だが、殺すのはよくねぇ。」

「俺達…、いや……、“護衛隊”と“見廻組”が罪人になっちまうのは、蘇生術士の嬢ちゃんも望んじゃいねぇだろう。」

「生かしたまま捕らえて、警察に突き出すべきだ。」

「そういう意味では、お前たちより冷静な俺らのほうが適任だろうな。」

「〝嫌だ〟つっても参加させてもらうぜ。」

「じゃなきゃ、このまま付きまとう!!」


団長さんも主張します。


これに、


「…………。」

「確かに、そやな。」

「〝協力を仰ぐ〟と約束するさかい、一旦、ホテルで待機しといてくれへんか?」

「今は、そっとしといてもらいたい。」


そう答える坊主頭さんでした…。



受付で、やり取りを済ませたツボイさんが、


「それでは、ごゆっくり。」


私達に挨拶し、外にて[転移の宝玉]で清水寺に“テレポート”します。



〝もともとは小学校だった〟という豪華な造りのホテルにて。


各自、ロビーのソファや椅子に座りました。


あまりの出来事だったので、誰もが口を閉ざしています。


暫く重苦しい空気が漂っていましたが、


「こんな時になんだが……、君の()を明かしてはくれないだろうか??」


勇者さんが沈黙を破って、私の側まで足を運んできたのです。


これに反応した他の方々も集まってきます。


ちなみに、私・琴音(ことね)穂乃歌(ほのか)さん・紗凪(さな)さんは4人がけソファに並んで腰掛けていました。


テーブルを挟んだ対面には、一人がけ用のソファが二脚あり、それぞれ、ミサさんとカナさんが座っています。


その周りを完全に囲まれたなかで、


「実はですね…。」


私は、[時空のネックレス]と[譲渡のブレスレット]に関して、語っていったのです―。


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