133.京都プチ散策・こうへん
眼前のエネミー達を殲滅したところで、
「ふむ。」
「死者は出とらんようで、何よりやな。」
【侍】の男性が、安堵して、微笑みました。
ちなみに、背丈は170㎝といった感じです。
肩ぐらいまでの長さがありそうな黒髪を、後頭部で束ねていました。
長袖ワイシャツ&パンツがダークブルーで、靴はブラックであります。
更には、薄鉄の、幅広い鉢金/胴/籠手/腰回り/脛当てを、装備していました。
「“京都見廻組”という事は…、“運営委員”の方々のお仲間さんですか??」
私が伺ってみたところ、
「あー、なんや、“参加者”の人らかいな?」
「どうりで、なかなか強い訳やな。」
侍さんが〝うん うん〟と頷いたのです。
その流れで、彼の右隣にいる女性が、
「“見廻組”は、現在、総勢100名の集団で、〝十人一組〟で活動しとるんよ。」
と、教えてくれました。
ヘアースタイルは“茶髪ショートゆるふわパーマ”で、背丈は155㎝くらいであります。
武器と防具からして【アサシン】か【シーフ】のどちらかでしょう。
「なるほどです。」
私が納得していたら、
「これから俺達は西に向かうけど、そっちは??」
“男性武士”さんが尋ねてきたのです。
ミサさんが、
「近くの神社に行く途中だよ。」
このように返したところ、
「そっか。」
「まぁ、アンタらの、先程の腕前であれば心配なさそやけど……、一応、気ぃ付けてな。」
侍さんが述べて、同じグループの人たちと去っていきました。
目的に到着するまでの間に、何度か人外らとのバトルになりました。
その結果、一般職以外は、一つずつレベルが上がったのです。
私に至っては2つUPし、“LV.8”になっております♪
なんだかんだで、我々は、[地主神社]に訪れました。
ここは“縁結び”として有名であり、[恋占いの石]なる物が、二個、設置されています。
〝片方の石からもう一つの石まで、目を閉じて無事にたどり着けたら、恋の願いが叶う〟のだそうです。
私たちは、まず、本殿に参拝してから、[恋占いの石]にチャレンジし、大盛り上がりしたのでした…。
神社を出て、歩くこと、およそ45分。
京都駅の近くに在る“ラーメン屋”さんに来ております。
各自、ご飯ものと麺類を頼みました。
私と琴音は、“中華そば(小)”を一杯ずつ注文し、一皿の“焼き飯”をシェアしています。
他の人々は、まかない丼・特大肉多目・肉多目・中華そば(並)などを、口に運んでいました。
団長さんはビールを飲みたがったものの、決勝戦のことを考慮して、我慢したようです。
賢明だと言えるでしょう。
いや、ま、フツーというか……、当然の判断ですが。
いずれにせよ、食事を終えた私達は、【転移の宝玉】で、清水寺へと“テレポーテーション”したのでした。
時刻はPM18:20頃です。
お寺の敷地内を、軽く〝ブラッ〟と観光した我々は、改めて、[仁王門]へと赴きました。
受け付け用の“長テーブル”の側に、午前中に対応していた方々がスタンバイしておられます。
その付近には、勇者さん達も佇んでいました。
互いに認識した両陣営が、目と目で静かに火花を散らしていったのです―。