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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
131/317

131.憩い

[シンオウ(神横)連合隊]が、およそ5分に亘る[強虎嵐武(きょうこらんぶ)]の攻撃を防いでいました。


相手のチームが疲れてきたところで、一斉にカウンターを仕掛けていき、5人を転倒させたのです。


団長さん達もバテたようで、肩で息をしております。


「それまでッ!」

「勝者、シンオウ連合隊!!」


“黒髪の七三分けツーブロック”さんが判断した事により、観戦していた[強虎嵐武]の仲間の方々が〝あー〟と残念がりました。


「いてててて……。」


尻餅を着いていた“白い特攻服&金髪リーゼント”が立ちあがり、


「負けてもうたか。」


苦笑いします。


光沖(みつおき)さんの、


「いい試合だった。」


との言葉に、


「そりゃ、どうも。」


軽く会釈する“金髪リーゼント”でした。



木製の武器をブルーシートに返却した両チームが、こちらへと戻ってきます。


「すまん。」


自分のグループに謝った“金髪リーゼント”を、


「惜しかったな。」


「明日にでも、挑戦しなおそや。」


など、お味方が励ましていました。


「いや、今夜には例の集まりがあって、大阪城を占拠しとるアイツら(・・・・)の対応を話し合わんとあかん。」

「せやさかい、いっぺん、地元に帰るで!」


“金髪リーゼント”に促された人々が、


「そうやったな。」


「しゃーない。」


「また、いつか、来ような。」


「そん時は、必ず優勝するで。」


改めて、一致団結していったのです。


我々の方を見た“金髪リーゼント”が、


「あんたら東んもんみたいやけど、ええ感じやから…、大阪に来ることあって、何かしら困ったなら、オレらに声かけぇな。」

「力になったるから。」

「ほな、そーいう事で!!」


一方的に喋り、お仲間を連れて駐車場へと向かいます。


その背中に視線を送りつつ、


「連絡先を知らないんだから、どうすることもできないよね。」


ボソッと呟く真守(まもる)さんでした……。



もう一つの試合も終了しました。


決勝戦にコマを進めたのは、[レイヤー×スレイヤーを愛する者たちの集い]です。


運営委員の“お団子ヘアー&細長インテリメガネ”さんが、


「決勝は、夜の七時から“清水寺”で行います。」

「10分前までには、“仁王門”に、お越しください。」

「それまでには、先鋒から大将までを誰にするんか考えとくんが、よろしいでしょう。」


このように説明しました。


「ふむ。」

「一旦、解散という訳だな。」


勇者さんが頷いた流れで、


「では、それまでの間、京都の観光名所を巡るとしよう!」

「君達も一緒にどうだい?!」


そう誘ってきたのです。


「悪くはない。」

「が…。」

「距離が縮まると、情が湧いて、全力で闘えなくなる者も出てくるだろうから、遠慮させてもらおう。」


団長さんが断ったら、


「うぅ~む……。」

「一理あるな。」

「じゃあ、ゆっくりと語らい合うのは、勝負が済んでからにしようじゃないか!!」

「〝君の謎(・・・)〟について、聞かせてもらわないといけないし、な!」


“赤髪セミロング”さんが、納得しつつ、私に釘を刺してきたのです。


「それでは、後ほど、よろしくぅッ!!」


右手を挙げて、暫しの別れを告げた勇者さんが、“アニメ繋がり”の人たちと共に、やはり、駐車場へと歩いていきました。


ご自身のスマホで現在時刻を確認したカナさんが、


「さて。」

「だいたい三時ってとこだけど…、私らも、どっか行く?」


全員に尋ねます。


「出来ればだが……、四時になると新たなエネミーどもが出現するから、それまで休んでおきたい。」

「喫茶店とかで。」


主張したのは、ヒデさんです。


「それだったら割と近くに在るはずだよ。」

「お昼に“円山公園”を検索したとき、目にしたから、間違いなく。」


マサさんが述べたことによって、カフェに移動する私達でした―。




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