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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
123/317

123.そういう組織

謎の一団による加勢もあって、エネミー達は殲滅されました。


刀身の長さ80㎝×柄の長さ25㎝ぐらいの“ロングソード(長剣)”を、左腰の鞘に収めた女性が、


「皆さん、大丈夫でしたか?」


神澤紗凪(かんざわさな)さん達に確認します。


背丈は175㎝といったところでしょう。


ライトブラウンの長髪で、体型はスラッとしており、凛とした綺麗な顔立ちです。


その武器や、軽量化されている薄鉄の防具からして、【剣士】だと思われます。


年齢は30前後のようです。


紗凪さんが、


「ええ、ありがとうございます。」


お辞儀し、


「アンタらは??」


神原光沖(かんばらみつおき)さんが尋ねます。


これに対して、女性の剣士さんが、


「あー、地元民ちゃうんですか?」

「……なら、説明しましょ。」

「私らは、蘇生術士というジョブの(かた)に雇われとる“新・京都見廻組(みまわりぐみ)”言います。」

「“人類の敵”が現れる時間帯に、各班に分かれて、パトロールしながら、(たたこ)ぉうとるんです。」


そのように述べました。


彼女の左斜め後ろに控えている小柄な人が、


「あら、道が壊されとる。」


指摘します。


黒髪ショートかつ可愛らしい容姿の【巫女】さんです。


道路は、主に“鴉天狗”と“わいら”のスキルによって、ボロボロになっていました。


剣士さんの、


「ほんまやわぁ。」

「修復士さんに連絡しとこか。」


との言葉に、カナさんが建物から2~3歩ほど外に出て、


「私、“修復士”だから、やっとくよ。」


自発的に引き受けたのです。


「そうですか…。」

「では、私らは他も巡回せなあかんよって、よろしゅうお頼申(たのもう)します。」


会釈した茶髪ロングの女剣士さんが、お仲間と共に北上していきました。



カナさんが、破壊されている箇所に、直径20㎝×高さ40㎝くらいの銀製容器に入っている“透明のクリーム”みたいなものを、左官屋さんの“コテ”で、塗り込んでいきます。


この間に、他のメンバーは周囲を警戒していました。


新たな人外が襲撃してきたときに備えて。


ま、結局、それ以降は一体たりとてエネミーが登場しなかったので、カナさんは作業に集中できたようです。



お店の方に、お礼として飲み物を一杯ずつ奢っていただいた我々は、ひとまず休憩しております。


試合に出場する5人は、攻守のビジョンを共有すべく、先程のバトルを参考に意見を出し合っていました。


そうこうするうちに、時間が迫ってきたので、お会計を済ませた私たちは、[円山公園]へと向かったのです。



“ポカポカ陽気”のなか、〝てくてく〟歩くこと、おおよそ8分。


“ひょうたん池”の横を通って、辿り着きたるは、[祇園枝垂桜(ぎおんしだれざくら)]であります―。




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