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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
122/317

122.試しておくみたいです・結ぶ

一体の仏が、直径20㎝くらいの“オレンジ色の球体”である【エクスプロージョン・ボール】を、壱紀(かずき)くんへと放ちました。


壱紀くんが右斜め下から左斜め上へと払った片刃の戦斧(バトルアックス)によって、衝突した球体が、


ボォオンッ!


と、()ぜます。


我が従兄妹の左側にいるヒデさんが、


「具現。」


そう唱えたところ、右手に半透明(はんとうめい)のナイフが〝フッ〟と出てきたのです。


ちなみに、左手にはダガーを握っておられます。


とにもかくにも、ヒデさんが“不思議なナイフ”を先程の仏へと投げつけて、右目を刺しました。


あれ(・・)は??」


首を傾げる私に、


「あー、そういえば、君と会った頃は、まだマスターしてなかったね。」

「なんでも、レベルが10になった時に収得した“シーフのスキル”らしいよ。」

「〝魔力を消費して半透明のナイフを生産する〟んだって。」


マサさんが教えてくれたのです。


「へぇ~。」


私が納得していたら、壱紀くんの右側にいた紗凪(さな)さんが、仏との間合いを詰めて、


「サマーソルトキック!!」


バク転による蹴りを、(あご)にヒットさせました。


仰向けで倒れた仏を、トロルが左足で踏み付けます。


容赦ない魔物にダッシュで近づいた壱紀くんが、


デストロイ(破壊)!」


バトルアックスを右から左に払い、左の太腿(ふともも)を斬ったのです。


この機を逃さず、紗凪さんとヒデさんが更なるダメージを負わせていきました。


一方、光沖(みつおき)さん&穂積(ほづみ)さんは、“わいら”と“おとろし”に猛攻を仕掛けています。


真守(まもる)さんは、約束どおりに、空中の鴉天狗と天使に向かって魔法を飛ばしていました。


それぞれに、敵の反撃を(かわ)しつつ……。



皆さんが人外を掃討して一息ついたところ、


「いッ!?」


紗凪さんが何かしらに嫌悪感を示したのです。


私が覗いてみたら、お店の右側より“昆虫系”が向かってきていたではありませんか。


顔ぶれは、“2M大の(あり)”である[ジャイアントアント]に、“2.5M級の蟷螂(かまきり)”こと[マンティス]でした。


どちらも5匹ずつのようです。


「こっちからは“植物”どもが来ているぞ。」


穂積さんの言葉どおり、反対側からは、ウッドゴーレム(樹木人形)×4・アルラウネ(赤い花と同化している黄緑色の女性)×4が行進しております。


「ウッドゴーレムは、僕が燃やしていくよ。」

「で…、姉貴と団長は、ポジションをチェンジして。」

「それなら、まだ、平気でしょ?」


確認する真守(まもる)さんに、紗凪さんが〝コク コク〟と頷きました。


お二人が入れ替わり、新たな戦闘に突入していったタイミングで、男女5人ずつのグループが、昆虫系の後ろから駆けてきたのです。


各々に異なる武器と防具を装備していらっしゃる10人組が、


恩恵(おんけい)!!」


風斬(ふうざん)!!」


「サンダー・ボール!!」


「ホーリー・ウォーター!!」


白炎(びゃくえん)!!」


アクスキック(かかと落とし)!!」


刺突(しとつ)!!」


といった具合に、様々なスキルと魔法を発動していきました―。




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