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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
117/317

117.ネーミング・こうへん

運転手である【武闘家】のサトシさんが、


「じゃあ、安土城跡の駐車場に戻るとするか。」

「あそこからだと、ここら辺までは1時間45分ぐらいで到着するだろうから、余裕はあるが……、正午にはエネミーどもが現れるし、こっちとしては昼食を摂っておきたいしで、抽選会までギリギリかもしれないからな。」


周囲に説明します。


「ま、ご飯は、コンビニで買って、車の中で済ませるにしても…、トイレ休憩とかを考えたら、ウダウダしている暇はなさそうだね。」


【機工士】のユウジさんが同意しところ、


「よし!」

「ならば、急ぐとしよう!!」

「それでは、諸君、予選で、また会おう!」


【勇者】たるアケミさんが、右手を軽く挙げました。


これをきっかけとして、[レイヤー×スレイヤーを愛する者たちの集い]の皆さんが、“戦闘職”と“ユニーク職”に、“一般職”で、分かれて、テレポーテーションしたのです。


[転移の宝玉]を使って……。


「で??」

「うちらのチーム名は、どぉすんの?」

琴晴(ことは)りん。」


【錬金術師】である茶髪ギャルのミサさんに聞かれ、


「え??」

「私ですか?」


戸惑っていたら、


「いいんじゃないかしら。」

「適任よ。」


紗凪(さな)さんに促されました。


「んー、でも、私、試合には出ないので…、参加する方々で決めていただくのが()いかと……。」


そのように遠慮していたところ、[自警団]の団長さんが、


「では…、“東京神里町(かみさとちょう)並びに横浜中華街による蘇生作戦遂行連合隊”で、どうだ??」


と提案したのです。


これに対して、真守(まむる)さんが〝ニッコリ〟しながら、


「うん。」

「名称が長いうえにダサいから、却下。」

「団長って、センスないんだね。」

「〝若くないから〟なのか、〝生まれつき〟なのか、どっちなんだろう?」

「あ、その両方かな??」


全否定しました。


〝グサッ〟ときたらしい団長さんが、ご自身の左胸を右手で押さえつつ、


「笑顔で言われると、余計にダメージがデカイのは、何故だろう……。」


遠い目をしていらっしゃいます。


私達は、そのリアクションに思わず吹き出してしまったのです。


〝ククククッ〟と笑いが止まっていない穂積(ほづみ)さんに、


「やっぱり、君が考えてくれるのが、一番いいだろう。」

「神里町と、中華街の人たち、どちらにも面識があるのは、君だけなんだし…。」

「出場しないにしても、俺達の代表として、頼まれてくれないか?」


お願いされて、断り切れず、


「そうですねぇ……。」

「団長さんのアイディアから抜粋して…、東横(とうよこ)連合チーム??」

「いや、これは、あのホテルみたいになってしまいますね。」

「“東横○ン”という……。」


私は〝むむぅ~ッ〟と頭を悩ませました。


()里町と、()華街で、カミチュウ?」

「いっやぁー、これだと、〝ピ○チュウの親戚〟って感じになっちゃうし。」

「う~ん、神横(かみよこ)…、じゃないなぁ。」

「……あ!」

「音読みにして…、“シンオウ(神横)連合隊”では如何でしょう??」


どうにかこうにか浮かんだ私の案を、


「団長のよりも良さげだから、僕はOKだよ。」


真守さんが受け入れてくれます。


更には、この件を言い出したミサさんによる、


「私も、さんせぇーい(賛成)♪」


との後押しによって、誰もが了承してくださったのです―。




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