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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
114/317

114.平和的にいきましょう。

「待ってください!」

「勇者さんがたとは偶然お会いして、お喋りしていただけなので…、その、まぁ、……、取り敢えず、大丈夫です。」


私が場を落ち着かせようとしたところ、こちらを振り向いた穂積(ほづみ)さんが、


「いや、しかし…。」


何かを言いかけるも、口を閉ざしました。


ほんの少しだけ間を置いて、真守(まもる)さんが機転を利かせ、


「あー、そうなんだね。」

「いやー、てっきり、〝君らが絡まれているんじゃないか?〟って、思ってさぁ……。」


述べていき、


「どうやら勘違いしてしまったようで…、失礼したね。」


アケミさん達に、お辞儀したのです。


更には、


「ほら、穂積くんと、姉貴も、謝って。」


お二人を促します。


「お、おう。」

「……、まー、あれだ。」

「なんか、早とちりしてしまったみたいで…、悪かったな。」


穂積さんに続いて、


「誤解しちゃって、ごめんなさいね。」


紗凪(さな)さんも会釈したのです。


そのような動きに対して勇者さんが、


「ん?? そうかい?」

「ふむ……。」

「だったら、水に流すとしよう!!」

「こっちも声を荒げてしまって、すまなかったね。」


笑顔になりました。


[神里町(かみさとちょう)自警団]の団長さんは、


「なんだ??」

「解決か?」


拍子抜けしておられます。


青髪ロングのカズヒコさん(神官)は、どこか腑に落ちなさそうです。


他にもう一人、釈然としていない方がいらっしゃいます。


我が妹に、ずぅーっと、睨まれているハルカさん(白銀ショートヘアー)です。


私は、左の(てのひら)で、琴音(ことね)の両目を〝そッ〟と覆い隠しつつ、


「それじゃあ、私たちは、エントリーを済ませましょう。」

「“特殊依頼”は〝朝の11:30迄〟しか受け付けていないそうなので…。」

「ま、あと20分ほどの余裕はありますが、〝8組が登録した時点で締め切る〟とも説明されたので、定員に達してしまう前に手続きを。」


こちら側(・・・・)の皆さんに告げました。


それが耳に入ったたらしい“スポーツ刈りの日焼けマッチョ”ことサトシさん(武闘家)が、


「んー??」

「何かあるのかい?」


尋ねてきたので、無視するわけにもいかず、


「ええ、実は……。」


“蘇生の条件”を教えてあげることにしたのです…。



アップバングのジュンヤさん(侍)が眉間にシワを寄せながら、


「500万円か……。」


呟きました。


ウルフカットのユウジさん(機工士)は、ご自身の(あご)に右手を添えて、


「エネミーを倒した際に得られる“金”と“銀”を、通貨として使える(・・・・・・・・)ようになった(・・・・・・)とはいえ、僕ら全員の分を集めても足りないだろうね。」


厳しい顔つきになったのです。


「え?!」

「金と銀を!?」


驚く私に、団長さんが、


「その様子だと、まだ、ニュースを見聞きしてないみたいだな。」

「…、いいかい?」

「今朝の10時から総理大臣が発表していった内容によれば……。」


情報を提供していきます―。




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