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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
111/317

111.再会①

壱紀(かずき)くんが、


「参加者同士で殺し合わせるんですか?」


眉をひそめます。


「いや、そういう事は、やらせへんから、安心して大丈夫やよ。」

「武器は、こちらで用意しとる“木製品”を使(つこ)おうてもらうし…、私物の防具を装備するんはOKやから。」

「ただし、“盾”は認められとらん。」

「殆どのジョブが所持しておらんので、不公平になってしまうからな。」

「あと、スキルと魔法も禁止されとる。」

「職種によって差異がありすぎるんで。」

「例えば……、“神官”や“巫女”がおるチームは、目を眩ませたり、ステータスを倍増できて、有利になるけど、これらのジョブがおらんところは不利そやしな。」

「…、ま、そないな感じや。」


〝ふむ〟と頷いた壱紀くんが、少し考えて、


「絶対に五人一組じゃないと、出場できないんですか??」


新たに質問しました。


それに対して、


「ん~、……、別に、1人でも構へんけど…、同時に5人を相手することになるよ?」

「予選は。」


オシャレ坊主さんが答えます。


私は意味が分からず、


「んん??」


首を傾げました。


一方、壱紀くんは、


「つまり、団体による勝ち抜き戦ではなく、〝組織でのバトル〟という事ですね。」


確実に理解した模様です。


「うん、そういうこと。」

「ただし、決勝戦だけは、“1対1”で闘こおてもらう。」

「“先鋒、次鋒、中堅、副将、大将”と、順番に。」


男性の説明を受けて、


「あ! ああー、……、成程です。」


ようやくイメージできた私でした…。



私たちは、受け付けから離れた場所で、相談する事にしました。


「どうしようか?」

「私は、“魔女”になって、物理での攻撃力や、防御力が、低くなっているから、間違いなく足手まといになるでしょう…。」

「スキルや魔法が禁止されているとなると、小学生の琴音(ことね)に戦わせるのは、流石に抵抗があるしなぁ……、姉としても、人としても。」

「それに…、試合の内容からして、カズくんだけ参加させるにはいかいなし……。」


これといった案が浮かばず、三人が沈黙に包まれていったところに、


「やっぱりそうじゃん!!」

「おーい! 琴晴(ことは)りーん!!」


との声が聞こえてきたのです。


(ん?!)

(誰だろう??)


そちらに視線を送った私の目に映ったのは、横浜で出会った方々でした。


【錬金術師】である茶髪ショートヘアーのギャルこと“ミサ”さんが、高々と上げた右手を〝ブンブン〟振っておられます。


この周囲には、【修復士】で金髪ロングストレートの“カナ”さん/【盗賊(シーフ)】であるバーバースタイルの“ヒデ”さん/【罠師(トラッパー)】でマッシュ―ブロックの“マサ”さんが、見受けられました―。




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