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JK LOOPER  作者: ネコのうた
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
103/317

103.どれをチョイスしたものやら

起立して[戦闘モード]にチェンジした“壱紀(かずき)”くんが、【戦士】の恰好となり、


「本当に、僕が……。」

「もともと、“栽培士(さいばいし)”だったんだけど。」


目を丸くしています。


防具は、彼の体型にジャストフィットしているので、これまたサイズが変わったのでしょう。


琴音(ことね)が【巫女】を継承したときのように。


壱紀くんの妹である“葵月(はづき)”ちゃんから、


「んー?」

「なんか、所々、(いた)んでなぁい??」


指摘されました。


「あ!」

「マリナさんに修理してもらう前の時間帯になってるんだった…。」

「じゃあ、琴音の装備品も直してもらっとこう。」


私が促したところ、


「…………。」


少し考え込んで、意味を理解した妹が、


「うん。」


と、頷いたのです。



私服に戻った壱紀くんの武器と防具を、長女(叔母)さんの息子である“暁斗(あきと)”くんが、琴音の方は、(わたくし)どもの父が、それぞれに、研いだり、修繕してくれております。


衣類に関しては、私たちの母と、もう一人の【裁縫師】たる葵月ちゃんが、ほころびを縫ってくれました。


壱紀くんの、


「それで?」

「これから、どうするの??」

「取り敢えず、京都を目指すんだよね?」


との質問に、


「う~ん。」

「そうなんだけど……。」

「まず、私のジョブを新しく選ばないといけないのと、交通手段を決めないといけないんだよねぇー。」


答える流れで、


利勇(りお)、どんな職種がいいと思う??」


弟に聞いてみたのです。


「んんー…、後方支援できるジョブがいいんじゃね?」

「おそらく、カズ兄ちゃんが一番前で、琴音が二番目って、配置になるだろ??」

「だから、姉ちゃんは、後ろから二人を援護してあげんのがベストなんじゃないかと……。」


利勇が左隣に座っている従兄弟の“陽斗(はると)”くんに視線を送ります。


彼らは同い年という事もあって、特に仲良しです。


「オレも同感だけど、こういうのは、結局、ソウくんが誰よりも的確でしょ?」


陽斗くんが、“聡真(そうま)”くんに話しを振りました。


彼は、利勇&陽斗くんコンビの、一つ上であります。


…………。


おさらい、しときます??


念の為に。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


長男家

琴晴(ことは)・17歳 利勇(りお)・12歳 琴音(ことね)・10歳


次男家

咲凛(えみり)・15歳 聡真(そうま)・13歳


長女家

暁斗(あきと)・17歳 陽斗(はると)・12歳


次女家

壱紀(かずき)・16歳 葵月(はづき)・14歳 月媛(ひかり)・9歳


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


これぞ、[最神家(もがみけ)イトコーズ]です!


ネーミングがダサいのは気のせいでしょう。


きっと…。


さて!!


「今現在、残ってる職種は?」


聡真くんの問い掛けに、[譲渡のブレスレッド]の画面を開いてチェックしてみたら、やはり、私は【踊り子】かつ“LV.1”になっていました。


【戦士】と書かれている文字は、【巫女】に続いて、灰色になっています。


そんなこんなで、使用可能なジョブを伝えていったところ、


「“機工士”って??」


聡真くんが食いついたのです。


「えっとね……、ピストルとかを製造できる“ユニーク職”で、弾丸は自動的に補充されるらしいよ。」


ユウジさんから仕入れていた情報を、ざっくりと伝えたら、


「へぇー、…、面白そうだね。」


興味津々になる総真くんでした。


モデルガンやシューティングゲームが好きな彼らしい反応です。


「私、機械系には弱いから、機工士は、ちょっと……。」


敬遠したところ、


「そっか。」

「…、“弓使い”の詳細は分かる?」


新たに尋ねられました。


「何人か見かけたけど、イマイチ。」


私の返しに、


「それじゃあ、もう、消去法で“魔女”だね。」


聡真くんが一択に絞ってくれたのです。


真守(まもる)さんみたいな“魔法使い”の女性バージョンだよね??」


素朴な疑問を投げかけてみたら、


「うん。」

「“ウィッチ”の認識で間違っていないんじゃないかな。」


との事でした。


このような相談を経て、


「よし!」

「魔女に、けってぇーい(決定)ッ!!」


それ(・・)を“ポチる”ことにした私です―。


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