8-エピローグ
「ヌル!おかえり!」
その一言で俺は幸せな気持ちになった。
「ただいま!」
スズは何も聞かなかった。
俺がなんであるとか、どうして追われてたとか。
「ねぇ、スズ。俺どうしてもスズに言っておきたいことがあるんだ」
「ほぅ、なになに?」
「あのね」
突然思考が停止した。
うまく言葉が出てこない。
さっきまで何を言おうと思ってたのか決めていたのに、その言葉のデータが検索しても見つからない。
「えっとね」
「うんうん」
スズは優しい顔で待っていてくれる。
焦る必要なんてなかった。
ゆっくりとゆっくりと言葉を紡ぎだしていく。
「俺ね、スズをすごく大切に思ってるんだ」
「うん」
「スズの変なとことか、スズの優しいとことか」
「変じゃないけどね」
自覚はないらしい。
「それでね・・・えっと」
「ヌル」
「ん?」
「そういう時はね、好きって言うんだぞ」
これが噂の『愛の告白』ってやつだ。
「うん。俺スズのことが好きだよ」
「あたしも好きだよ。ヌルのこと」
スズがゆっくりと俺を抱き上げる。
スズの好きって言葉が、恋愛感情で言ってるのか、ペットに対して言ってるのか、俺には高度すぎてわからなかったけど、俺のことを好きであるという事実だけがとにかくうれしかった。
「好きな人同士はね、こうやって・・・」
チュッと口にキスをされた。
「キスするんだよ」
そして抱きしめられたけど、もはや俺はオーバーヒートしてしまって何が起きてるのかよくわかっていなかった。
「お、俺、スズが死ぬまでそばで守るからね!」
「おぅ、頼んだよヌル!」
時間がなくて、全然練れずに、全然作りこめずに終わってしまいましたね。
そもそも中編以上の予定だったのに、結局短編で終わるっていう・・・。
いや、もっとお話しを作り込めれば全然広がるお話だったんですけどね。
もう醜い言い訳はやめますw
とにかく、このラブキャットという作品を最後まで読んでくださった読者の方々に最大級の感謝を捧げます。
また、このような素敵なイベントに参加できたことを心から嬉しく思っております。
別の作品もよろしくお願い致します。
もんかる