コウ2地区通信 Afternoon Wine like Tea(KAWT) 6
イツマ「個人的には、1回あたりの文章の量が少なくても、言葉にゆっくり触れられるのでいいと思いますが」
阿寸「イツマさんは、やさしいね」(うんうん)
桃和「わるかったわね。やさしくなくて」
阿寸「もっと」
桃和「あんまり更新量が少ないと、そのうちわたしが父さんに代わって本編を乗っ取るわよ。そうなったら、わたしが上司になって、新入社員の父さんなんて気まぐれでイジメ倒してやるんだから」(誰にたいしての悪役だ?)
阿寸「もう、ひといき」
桃和「……ワタクシが直接手を下すまでもなく、誰かに命令をだす言葉すら不要よ。黙っていても、ワタクシを崇拝するファンたちが忖度をしてくれるもの。ふふふ、父さん、どんな気分かしら。会社で自分をイジメる先輩や上司を影で操っているボスが、娘のワタクシだとしったら。そして、父さんは絶対にワタクシにたどり着けない。本当の敵が誰かもしらないまま、無知な虫ケラのようにみじめにしんでいくのよ。ああ、なんて救われない人生。はっきりいって、哀れね」(勝手に殺すな)
阿寸「うん、まずは、そんなところ――」
桃和「そうそう、グイン・サーガで思い出したけれど、あれをライトノベルに分類しているサイトがあって驚いたわ。『一番売れたライトノベルはグインサーガ』って書いてあって、ちょっと頭おかしいんじゃないかしら。あれのどこがライトノベルなのよ。うちのイジメられ父さんはね、高校生のとき大学へ進学する自分なりの理由をなんとかひねりだして、栗本薫の母校だからっていう安易な理由で大学を選んだの。そのグイン・サーガも未完のまま栗本薫さんが亡くなって、今はべつの人が書き継いでいるみたいだけど、栗本薫さんが書いた最後の5冊くらい、父さんは読まずにとってある。まったく、みみっちい人よね、だから会社でイジメられるんだわ」
阿寸「桃和さん……?」
桃和「でもね、はっきりいっておくけど、グインサーガをライトノベルに分類した人は、あの作品をぜんぜん読めてないし、わかっていないんじゃないかしら。ライトノベルがどうこうというんじゃないの。これは――そうね、あえていうなら、作品にたいする令嬢的目線とでもいうべきセンスの問題よ。どっちが上とか下とか、そんな俗物的なモノサシじゃなくて、個性のあり方をジャンル分けで台無しにしないでってこと。最近は、ライトノベルのほかに、ライト文芸なんてジャンルもあるみたいだけれど、正直いって、なにソレ、下々の虫ケラ下等生物の考えることはとてもワタクシには理解できませんわ」
イツマ「マスター、どうされたのですか……」
桃和「そもそもライトノベルは、文芸業界の窮屈さから逃れて自由な創作をできるところが長所でしょ。それを、文芸なんて言葉をもちだして、くっつけて、いやらしい権威づけをしようとしている打算の臭いがぷんぷんするわ。ワタクシはね、これみよがしな香水が大っ嫌いなの。だから、ライト文芸なんてジャンルがあることをしったとき、ふん、世も末ね、と思って……たとえるなら、発達障害って言葉を初めてしったときと同じ感じがしたわ」
阿寸「桃和さん、ひとまず悪役令嬢キャラを控えめに……」
桃和「悪役令嬢? なにソレ。わたしはそんなものじゃないわよ。第一、令嬢はともかく悪役ってなによっ」
イツマ「阿寸殿、マスターは、何かに取り憑かれたのかもしれません」
桃和「発達障害も、考えてみたらひどいジャンルよね。病気じゃない人を合法的に薬漬けにして、薬物中毒者を量産しているんだから。自閉スペクトラム症、注意欠陥・多動性障害、学習障害がビッグ3のレッテル。かわいそうなのは、小さな子どもとか、成長期にこれらのレッテルを貼られてしまうと、薬漬けのせいで生涯にわたって甚大な悪影響が懸念されること。無責任な親と薬で儲けたい心療内科業界の犠牲者に、子どもがなってしまうこと。ほんとうにくだらないジャンル! ばかげたレッテル!! わたしがどうしてそんなことをしっているのかって? もちろん、英才教育を受けた令嬢だから。将来の指導者になる立場として、人心を掌握するために心理学の勉強をしたからよ。でもね、ほんとのところをいえば、べつにどうだっていいの。下々の虫ケラ下等生物が心療内科業界の巧妙な罠にひっかかって、いくら薬漬けになって廃人になろうと、わたしのしったことじゃないわ」(四方八方に手当たり次第かみつく、八方悪役だな)
イツマ「憑きものの正体がわかれば、ウブゲカリバーで改名できるのですが」
阿寸「栗本薫、じゃなさそうだね。いっていることの内容から察すると、子どもの頃か成長期に発達障害と診断されて、薬漬けになって苦労した人のようだけれど」
ソーカツタントウシュサ「人前にでると、つい威張った態度をしてしまうんだ……」
桃和・阿寸・イツマ「………」
ソーカツタントウシュサ「自己肯定感が低いせいだと医者にいわれた。発達障害の可能性があるって……」
桃和「……誰?」
ソーカツタントウシュサ「ほら、存在感もなくて、すぐ忘れられるんだ。だからいつも威張って、少しでも記憶に残るようにしているのかもしれない……」
カチョウ「もういいかね?」
ソーカツタントウシュサ「なんだと? いつもヒマなくせに、新人の挨拶ごときに時間を使っていられないような態度をしやがって、このクズ上司!」(多重人格もあるのか)
カチョウ「……いったい、ここはどこかね」
阿寸「ここは、本編で用済みになったキャラの墓場ですよ。ここに来たということは、あなたたちはもう二度と本編に登場しません」
ソーカツタントウシュサ・カチョウ「!!」
阿寸「なんて。ちょい役くらいはあるかもしれませんけどね。本編に戻りたいですか。改名してカムバックするという方法も、ないわけではないんですけれどねえ」
イツマ「嫌な予感がするのですが、阿寸殿、私の爪楊枝は、小物相手に使うような軽いものではありません」
阿寸「それもそうだね。ところで、桃和さんは、正気に戻った?」
桃和「誰にいっているの。わたしは最初から正気よ。ただ、母がうつ病だったせいで、わたしは小さい頃から日常的に家庭内暴力を受け、化学調味料や人工甘味料てんこもりの食事ばかり。そんな環境に長年いたら、誰だってまともでいられるわけないじゃない。それなのに、あるときわたしは心療内科へ連れていかれて、母がうつ病だからという理由でわたしも同じように扱われて発達障害になったってわけ。阿寸先輩、あなた、わたしの名前をしりたいの? ふふふ」
阿寸「桃和さん――いや……君は、誰だい?」
【タイトル浸食履歴】
働き台風、桜散る夜
↓
新型悪役令嬢! 悪役先輩と創造主令嬢と男装美少女英霊による近未来就活サイドストーリー
↓
底辺おっさんの転生先はキャラの墓場スローライフ。そこは悪役令嬢と男装美少女英霊の改名サロンだった




