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意外ッ!! それは不戦同盟!!

 ♪てーてってー♪


 【伝説の勇者】イブセマスミと【オトナチンチン避難民】たちは隣国【パイオツカイデー】に到着したあああ!!


「なんで急に業界用語!?


 何!?


 初代【伝説の勇者】はここで何を見たの!?


 何があったの!?


 あと……なんでこの国の国王はあんなにデブなの!?


 やっぱり【巨乳】って言いたいの!? 国王なのに!?」


 イブセマスミの激しい突っ込みの中、王女フローラルは【パイオツカイデー国王】にある提案をするぅぅぅ!!


 それは【魔王軍】に対抗すべく【伝説の勇者軍】の設立であったあああ!!


 しかぁぁぁし!!


 それはむべもなく断られたあああ!!


「……わが国だけで【魔王軍】に対抗するのは不可能だぽよん。


 もっともっと多国間の協力が必要だぽよん」


「どうして語尾に擬音がつくの!?


 ねえ……【初代】なの!? やっぱり【初代】のせいなの!?


 国名と関係があるのよね、それって!!」


「それは至極当然の話です。


 むろん我々も多国間の協調を目指していますわ。


 【伝説の勇者】様とともに後方の国々を回り、それを呼び掛けてゆく所存です。」


 【伝説の勇者】の突っ込みは華麗にスルーされるぅぅぅ!!


 しかああああし!!







「………それまでの間、我が国は……徹底抗戦いたします。


 たとえ国が滅んでも……【伝説の勇者軍】が設立されるまでの間、【魔王軍】の侵攻を阻んでみせます。


 正規軍と民兵による焦土ゲリラ作戦を以て。


 おそらく、官民合わせて我が国の戦士は……一人も生き残らないでしょう。


 【魔王軍】に対する反撃のための時間稼ぎ………そのために、我が国は滅びましょう。


 が……それが、わ、我が国に、に、残った……国士たちの……総意です!!


 私たちは……その屍を乗り越えて……まいりました!!」


 静まり返った謁見の間に……王女フローラルの絶叫のみが響いていた………っ!!





「フローラル王女……おお、フローラル王女。


 どうぞ心安らかに、心安らかに。


 なんと気高き……そして誇り高き貴国。


 国を挙げてそれほどまでのご決意………感銘を受けましたぞ。


 【伝説の勇者軍】の件は大臣たちと審議にかけねばなりませんが……この場でお約束できることはありますぞ」


 自らも涙を流しながら………国王は一点の曇りもない目で宣言したっっっ!!


「【オトナチンチン・パイオツカイデー不戦協定】!!


 本日この時この瞬間より有効とする!!


 これを国中に宣言し……大臣をすべて招集せよ!!


 これより【オトナチンチン支援協定】、並びに【オトナチンチン・パイオツカイデー安全保障条約】、ひいては宣戦布告の準備に入る!!


 【オトナチンチン】の国士を一人でも多く、一瞬でも早く救おうぞ!!」


 その堂々とした言葉に、その場にいた貴族はおろか官僚に至るまで鬨の声を上げていたッッッ!!

「(………語尾のぽよんはどこへ行ったの?


 あと【オトナチンチン・パイオツカイデー不戦協定】って……それでいいの?


 いろんな意味で……)」


 熱狂の中、【伝説の勇者】イブセマスミは………一応それを口にしないだけの分別はあった……っ!!

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