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ー ニートの現状…絶体絶命!?ー

街外れにある古いアパート。そこから聞こえてくるのは、新生活を始める学生や新社会人のインタビュー…


『あー、もうそんな時期なのか……お疲れ様ですねぇ』


そう言った本人にとっては、1年前にすでに始まっていること。今の時間なら大学や職場にいっている頃だろう。が、本人はというとマンガが散らかった床にうつ伏せになりながら、ずっと携帯を見ている。


本人曰く、【ネットメディアの利益向上に携わる仕事】だそうだ。内容は動画を漁る、マンガを読む、アニメを見ること。それが毎日のルーティーンなので、本人の通りに考えると1日中仕事をしていることに。


今も、勤勉なことにもくもくと作業中。楽しみながらやっていると、携帯の着信音がなり響く。


『…っなんだよ、うっせーなぁ!!』


登録しているのは母親1人なので、無視しようとしてもストーカー並みに何回もかかってくるのである。


『…いや、もうストーカーじゃん……』


かかってくる内容もほぼ、就職の内定の合否だということが確定なので、投げやりになりながら通話ボタンを押す。


『何…?ハイハイ、いつものやつですですよね!………っだから!何回も言ってる通り……うん、うん…えっ』


今まで、オウムのように同じ事しか言わなかったから、やっと人間らしい所が久しぶりに見れた。と、大層失礼なことを考えていた罰なのか、本人にとっては生死に関わることを言われてしまった………


《そういう事だから、あとは自分で何とかしなよ…》


『は!?それじゃあ…ほとんど』 ブチッ、


という音が、言おうとしていた言葉を書き消した。


『もう人生終わりじゃん俺……』


普通の人ならこの年になれば、親に頼らすともある程度生活できるようになってくる。でも、その【ある程度】すら出来ないのがここにいる20歳。


『頼ってたのなんだっけ……アパート代、食費、電気代に…』


要は、本人が仕事だと言っているものは無給料。すべて頼りきりだったというわけだ。


今さら絶望したのか、重い足取りでアパートを後にする。かといって、思い直して普通の仕事を探しに行くわけでもなく、ただ足を進める。


そうしているうちに山沿いの土手の所来ていた。よほど疲れたらしく、緑が生い茂る土手に仰向けになる…


『これからどうすれば…アパートもその内住めなくなるし……』


ぼーっと考自問自答していると、横に野良猫か歩いて来た。それに気づくき、チラッと横目で見て鼻で笑う。


『お前らはいいよなぁ……ただ餌食べてるだけで』


そういうとまた仰向けになって目を閉じる。


ー人間なんて、もうやめたいー


「何か言いました?今、人間何とかって言ってたような…」


『は!?誰だよお前……』


あり得ない光景を目にして息を飲む。それもそのはず、 頭に猫耳が生えた子どもが立って居たから……











































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