level.5 その2
ーーーーーアルバトロスの館ーーーーー
ゼロス様!南の方より紅炎の騎士団がセルフィに向かってきてます
ライラは険しい表情をしていた
その表情からただ事でない事をゼロスは悟る
心を静めよ…数は?
はい!おそらく200は…
全勢力だと思われます
そうか…今この街には神託者はほとんど居ない
対抗出来るのは我々アルバトロスだけという訳か
いかがいたしましょう
紅炎の騎士団は戦闘狂と噂されていたほどのギルドです
目的は私達です
だろうな
女神の封印が解け結界が無くなったのを機に攻めて来たのだろう
それからゼロスは少し考え込んだ後
ライラに指示を出す
円卓の騎士を全員 円卓の間に集めよ
残りのメンバーで街の人間の避難にあたらせよ
迅速に行動しろ
一瞬のミスが多くの命を失わせるぞ
はっ!!ライラは急いでメンバーに伝えそして
5分後 円卓の間に一同が会した
貴様らも既に存じているだろう紅炎の騎士団がここに向かってきている
目的は我々の殲滅であろう
どうするんです?と1人が言った
無論迎え撃つ
作戦を言うまず3部隊に分かれる
第1部隊はロベルトを隊長にジェイミー ユウト クロ タケルで
街の入り口で戦闘にあたれ
主力はそのまま通して構わん残りを殲滅せよ
了解しました
次に第2部隊はライラを隊長にリーファイ ケイイチロウ ジンだ
貴様らは街で奴等を拡散しながら戦力を削げ
最後に私と共にアロナ レジットはここで迎え撃つ
団長のレオンにその側近2人ファムとJをな
キツイ戦いになりそうだにゃとアロナ
勝たねば死ぬバロンのように…!そう言ってタケルが
横に眼をやる
円卓の間の椅子は一つ空席となっていた
そこはかつてバロンが座っていた椅子であった
彼のお陰でアルバトロスは女神解放という功績を得られた
彼のためにもアルバトロスを守らなければならない
ライラはそう言って立ち上がった
守り抜くのよ私達の居場所を
では各自行動に移れ!
ゼロスの号令により行動を開始した
一方セルフィの眼前に迫っていた紅炎の騎士団は
見えてきたのぅ
いよいよじゃ奴等の首尾はどうなっとる?
予定通りです
この作戦が終われば…
ファムは祈るように歩を進めていく
アルバトロスは強敵じゃ
直接かち合った事はなかったがワシらと同レベルと考えてえぇじゃろう
さぁ気合い入れてけや!
来たぞ!街の入り口で待ち構えていた第1部隊
ロベルトの合図で戦闘開始となった
バッと空中に舞い上がるユウト
ギフト【飛翔】!
先制させてもらいますよーフレイムバースト!!
紅炎の騎士団に向け空中からユウトが魔法を放つ
炎の渦が空中から押し寄せてゆく
紅炎を名乗るワシらに炎の魔法やと?!
なめ腐るなやー!!!
レオンが炎の渦を素手で撃ち返す
撃ち返された炎の渦をさらにジェイミーが撃ち返した
あたいのギフトは【倍加】だよ
5倍にして返したよ♪
巨大化した炎の渦がレオン達を飲み込んだ
燃え盛る炎の中もがく騎士団メンバーしかし
なんだ?ロベルトは眼を疑った
炎がレオンに吸い込まれていくのだ
えぇ炎やったわ
お礼にワシのギフト【吸収】を御披露目してやったぞ
やはりここで全員倒すのは無理か
ゼロス様の作戦通りここは主力をやり過ごすぞ
ロベルトの命で各自主力との戦いを避ける
その間にレオン率いる数名が街の中に進入していった
(後は任せたぞライラ)
戦いに乗じて街の中に待機していたライラ達も動き始める
皆準備はいい?
OKでさライラさん
ジンはマナ全開で戦闘体制に入る
私もだハァァァ!ギフト【魔装】
ケイイチロウもギフトで自分を強化した
皆死なないで
そして第2部隊による攻撃が始まった
まず最初に対峙したのはケイイチロウだった
アルバトロス円卓の騎士の一席ケイイチロウだ
俺様は紅炎の騎士団ファム隊のディーガ様だ!
蹴散らすぜ!
ガキーーーン!!
ケイイチロウの剣とディーガの斧がぶつかり合う
一方リーファイも紅炎の騎士団の1人と対峙していた
ここから去るネ うちのギルド長に勝てるわけないヨ
奇遇だな
ウチの団長に勝てる奴もいねぇよ
ハッタリネ!
戦いが終われば分かることだ
お前が生きてられるか知らねぇけどな
俺はゼノン レオン隊特別部隊の部隊長だ
うちはリーファイ ねんねの時間ヨ
ハッと鼻で笑うゼノン
お前がなぁー!!
繰り広げられる戦い
その最中レオンはアルバトロスの館の前に辿り着いていた
どっちが上か決める時がきたぜゼロスよぉ
ついに対峙するゼロスとレオン
その先に待ち受けるものとは…