表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Gift~神からの贈り物~  作者: 縫月
14/25

level.5 その1

ーーーーークレステア王国・バルサ領地ザガサ城ーーーーー


感じたか?お前ら


はいレオン様…3女神の封印全てが解かれました

いよいよですね


ククッお邪魔な結界も消えて動き放題だゼ


メインディッシュは『天竜』『ナイト・ウォーカー』

『アルバトロス』の3勢力じゃ

ここさえ落としゃワシらの天下じゃけん

全員集めろセルフィに向け出発じゃい!まずはアルバトロスを落とす


アルバトロスに潜らせてる部下は手筈通りやってくれるゼ


楽しい戦の始まりじゃー


3女神の解放をきっかけに動き出す紅炎の騎士団

セルフィを舞台に物語は大きく動き出す


大陸の北西中枢辺りの山々に囲まれ天然の要塞と化した

その頂にそびえる古城そこは天竜の拠点となっていた


ボス~攻略組が帰って来ました~

お調子者な感じの男が陽気に走り玉座に座している

天竜のリーダーの元にやってくる


クジ…浮かれるのは分かるがここではやめよ


クジと呼ばれたお調子者な感じの男はすみません~と

ペコペコする


その時土の女神ハトラを解放した一行が入ってきた

ただいま帰還しました

先頭の女性がリーダーに一礼する


よくやった では報告してくれ


はい!報告します

我々は無事バスティーの地下神殿に到着した後

探索を開始しました特に魔物もおらず順調に奥まで進むと

暴れ狂うノームを発見し討伐しました

後ノームの傍らに三銃士の遺体が…


そうか…ゲーム時代では名を馳せた彼らも現実では実力が伴わなかったか


現実…ですか

女性は未だここを現実だと思えない節があったが

リーダーは違う考えを持っていた


リノ…気付いていないようだが女神が解放されるにつれ

私達の身に変化が起こってきている

まず何者かによって解放された水の女神のとき

私達にもマナが見え一部の人間に魔法が戻ったろう


確かにそうですね


次に君達が土の女神を解放したときギフトを持たない者も

ギフトを持つ者にダメージを与えられるようになった


!!


そして先程の事だ…火の女神も解放されたようだ

ついでに言うと空腹を感じるようになった

つまり私達は近付いていってるのさ

実体に…な


では我々は普通の人間になってきたと?!

シバ様はそうおっしゃるのですか?


そうだ…みな受け入れろ

もはやこのグリンローグこそが私達の生きていく世界なんだ


嫌…嫌です!私は帰りたい!!

リノは受け入れられないと言う


ではどうする…?

リーダーのシバが問うとリノは何かを決心したようで


私はここを離れます

元の世界に帰る方法を探すために


そうか

シバはすんなり了承した


お世話になりましたハクバもリュウイもありがとね


リノさん…ほんとにいっちまうんですか?


寂しいっす

2人はリノを引きとめるがリノの決心は揺るがなかった


クジ…シバ様の支えになってね


リノさん~それは当たり前の事ですけど~


それでは失礼します

リノが立ち去ろうとしたその時


身体に気を付けろよ

たとえ離れていようと私達は家族だ

それだけは忘れるな

帰って来いとは言わない自分の納得出来るまま自由にやってみろ


一度も振り向かず立ち去るリノ

その眼は涙で溢れていた

そしてリノは小さく呟く最高の家族です…と


チームを離れ1人旅立ったリノは数日後『名も無き地下迷宮』にいた

あった…あの頃のままね


ここはゲーム時代多くのプレイヤーが

修行の聖地として利用していた場所でどれ程地下に降りようと

終わりが見えない場所だった

リノも勿論ここで経験を積み成長した1人だった


あの頃と違い今は生身…だからこそ自分を鍛えられる

何かを成すには力が必要よね

食料も持ったし…よし!


かくしてリノの長い修行生活は幕を開けるのであった


3女神が解放され3週間が経った頃

ロイ達はセルフィに戻ってきた

しかしそこにはかつての街並みなど残ってはいなかった


酷い…

あまりの光景にロイが絶句する


街は至るところで炎が燃え盛り建物は崩れ

人の気配もほとんどない状態であった


まるで戦争でもあったようだね

そう言ってリオンは辺りを見渡す


ロイ…皆は…アルバトロスの皆は…

レムが不安な顔でロイに迫る


皆行こうとロイが言い4人はアルバトロスの拠点である館に

向かった

そして館に着くと門は破壊され奥の館は崩れ落ち

かつての景観は遠く及ばないものとなっていたのだった


誰かおりませんの?

ミリーが館に眼をやり人を探すが見当たらない


その時だった

ロイには崩れた館の上に佇むゼロスの姿が見てとれた


ゼロス!とロイが叫ぶ

それに気付きゼロスが降りてこちらに向かってくる


…ロイ久しいな


ゼロス何があったんだアルバトロスの他の皆はどこに?


するとゼロスは語りだした

2日前の事だ…紅炎の騎士団がこの街に攻めいって来た事が

始まりだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ