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第二話 冒険者になる事にした

急いで書いたので前話より少し短いです。

出来るだけ長めに書くよう頑張ります。



ステータスの書き方を次から変えることにしました。今回のステータスの書き方は変えずに置いときますが、御了承下さい。


ステータス値を数値に変えました。度々の変更申し訳ありません。

「ここは……どこだ?」


 目を覚ました俺の目に飛び込んで来たのは、見た事もない木造の天井。

 俺は何故こんな所に居るのか考えて、火事で死んで、しょた神様に会って、そして、転生したという事を思い出した。


 そこで、ふと、違和感に気付いた。

 さっき、呟いた俺の声がやけに高かった気がするのだ。……嫌な予感がする。


 そこで俺は周りを見渡す。

 ここは何処かの部屋のようで、俺が居るのはその部屋のベッドの上。周りにはタンスや棚、姿見がある。

 俺は取り敢えず今の自分の姿を見ようと姿見の前に行く。


 そして、俺は言葉を失った。


 姿見に写ったのは、髪は綺麗な緋色でショートカット、眼は燃えるような紅で、気の強そうな吊り目、透き通る様な白い肌……そんな美少女と言える女の子の裸姿であった。


「っ……⁉︎」


 それを見てしまった俺は顔が熱くなるのを自覚しながら、目を背ける。

 そして、気付く。

 ……あれ?姿見に写ってたってことは、あの子が、俺……?どう見ても十二歳前後の少女なのだが……


 そんな、衝撃の事実に気付き、混乱する俺に更に追い討ちが掛けられる。


『返答:はい、そうです。貴方は転生神クリエラのミスにより、その少女の姿で転生しました』


 ……はい⁉︎え、ちょっと待て、いま何処から声がした?てか、ここに俺以外人は居なかったはずだ。なのに、何で声がした?まさか、幽霊でも出たんじゃ……


『返答:私は人間でも幽霊でもありません。私は転生神クリエラが貴方へのお詫びとして与えた恩恵の一つ、スキル[叡智の声]です。主に貴方の疑問にお答えします』


 え、あ、はい。了解です。


 そこで、俺は思い出した。あのショタ神様が転生する間際に行った事を。


 ーーあ、やばっ、設定ミスったーー


 そう、事もあろうにあのショタ神様、設定をミスりやがったのである。

 だが、感情の感じられない声の方……[叡智の声]さんによると、ショタ神様はその事を悪くは思ったらしく、幾つか恩恵を与えてくれたらしい。


「ふむ、因みにどんな恩恵が他にはあるのだろうか、それを確かめる術が知りたいところだ」


『返答:方法は簡単です。「ステータスオープン」と言って下されば、ステータスが見れます。因みにこれはこの世界の標準機能です』


 なるほど、では、早速。


「ステータスオープン」


 すると、俺の目の前に透き通った画面が現れる。そこには文字が書いてある。これがステータスの様だ。内容はというと……


 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽


 マイア ♀ 人間 15歳

 級値:1

 職業:転生者(変更不可職、非公開職)Lv1

 称号:なし

 HP:35/35

 MP:40/40

 攻撃:36

 守備:38

 俊敏:40

 ○スキル○

 種族:獣魂【狼】

 種族:竜鱗【雷竜】

 種族:精霊の友【火】【風】【水】【土】

 種族:天翼【鋼】

 種族:加護付与

 種族:魔性【吸血鬼】

 種族:魔術【空間】【光】【闇】【聖】

 固有:叡智の声

 固有:天啓

 固有:経験は力なり

 固有:絶対記憶

 魔法:生活【B】

 収納【S】

 隠蔽【D】

 偽装【S】

 鑑定【S】

 戦闘術【C】

 状態異常耐性【A】

 職業:鍛冶【C】


 △▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△


 と、なっていた。


「うん、何がどう特別なのかわからない。[叡智の声]さん、説明お願いします」


『了承:わかりました。では、ご説明します。まず、職業[転生者]は、貴方の為だけに転生神クリエラが大急ぎで作り出した特殊職業です。この職業は他の特殊職業の職業スキルを全て身につけることが可能です。その上で、この職業限定のスキルもあるので、はっきり言って最強チート職業です。次に、ステータスです。普通は貴方の様に何もしてない人は高いものでも10が精々です。はっきり言ってチートです。次に、スキルです。貴方は人間族なので、普通は人間族の種族スキルである[魔術]しか種族スキルは無いはずです。しかし、転生神クリエラの恩恵により、全種族の種族スキルが使用可能です。更に、固有スキルが多い上に、強いです。更に更に、その他のスキルも普通はEからの所を全て高めです。中にはSまであります。はっきり言って超チートです。ちなみに、スキルランクは下からE、D、C、B、A、Sです。やり過ぎ感が半端ないです』


 [叡智の声]さんは淡々と、しかし何処か呆れた様な声で説明してくれる。


 でも、俺は思うのだが、この程度ではそこまでチートではないのではないか?いや、確かに普通の人からすれば十分脅威となるだろうけど、今の俺より強い人は沢山いるだろう。


 俺がそう思っていると[叡智の声]さんが補足してくれる。


『補足:因みに、この世界には魔王もいて、勇者召喚もあります。それで呼ばれる勇者の平均初期ステータスが20です。種族スキルは[魔術]だけ、固有スキルは二つほど、スキルのランクはBです』


 ……うん。チートですね。


 そう考えるとチート以外の何者でもないな、俺。

 まさか、召喚初期とはいえ勇者より強いとは思わなかった……


「まぁ、それはさて置きここは何処ですか?」


『返答:ここは東大陸の山の麓にある小屋です。国としてはセントリア国です』


「……すいません、東大陸とかセントリア国とか判らないので説明してください、お願いします」


『了承:説明すると長くなるので情報をそのまま送ります』


 [叡智の声]さんの発言の直後、頭の中に大量の知らない情報が流れ込んでくる。


 うえ……気持ち悪い、頭痛い……


 それによると東大陸は海上にある五つの大陸の内の一つで東にある大陸の事らしい。何故海上のかと言うと信じられない事に海中に一つ大陸があるらしい。


 そして、セントリア国は他種族国家で東大陸の中央部に位置する国だそうだ。因みに今俺がいるのはセントリア国の東方である。


「大体今の状況は分かったけど、これからはどうするのがいいですかね?」


 情報を大体手に入れれた俺はこれからの方針を決める為に[叡智の声]さんに質問する。


『返答:冒険者になる事をお勧めします。この世界に転生したばかりですので貴方には知り合いがいない上に、この世界での身分証明もありません。冒険者になれば冒険者証が身分証明になります』


 なるほど、なら冒険者になるべきだな。


 今後の方針が決まったところで……


「今更だけど、名前が変わってるのだが?」


 そう、名前が変わっていたのである。その事を[叡智の声]さんに聞く。


『返答:それは仕様です。転生後は名前が変わります。自動で』


「自動で⁉︎え、仕様なのに自分で決めれないの……⁉︎」


『返答:はい』


 あ、そうですかわかりました。


 名前くらいは自分で決めたかったな……まぁ、いいけど。


 じゃあ、聞きたいことは聞けたので出発しようと思ったところで、俺はあることを思い出した。


「俺、裸だわ」


 そう、俺はただ今絶賛素っ裸なのである。

 なので、出発するには服を着ないといけないのだが、周りに服は見当たらない。


 どうしたらいいか聞くと[叡智の声]さんが教えてくれる。


『返答:スキル[収納]の中に入っています。スキルの使い方は情報を送った時に一緒に送っています』


 なるほど、確かに情報の中にはこの世界の基礎中の基礎もあった。勿論その中にスキルの使い方もある。


 と、いうことで、早速使ってみる。


「[収納]オープン」


 本当は言わなくても想像するだけで発動はするのだが、初めての発動なので言葉に出してみた。


 すると、俺の前の空間に中の見えない真っ暗な穴が空いた。

 そこに俺は手を突っ込む。そして、取り出したい物を思い浮かべる。


 手に何かが触れる感触がしたのでそれを掴んで穴から引っこ抜く。

 引っこ抜いた俺の手には衣服があった。

 それを俺は着て、姿見の前に再度立つ。


 白い服に革鎧、膝上までの丈の赤いスカート、そして革製の靴。

 これが姿見の中に映る美少女な俺の身に付けている物だ。

 もちろん、下着も履いてる。白でした。


 不思議とこの姿に違和感が湧かなくなっている。この少女が自分なんだと納得できるのだ。……不思議である。


 それから、俺はもう一度[収納]を開いて、短剣と長剣を取り出す。

 短剣と長剣を腰に装備して準備完了だ。因みに、[収納]の中には回復薬とか保存食、お金は入っていた。


 では、いざ出発である。

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