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第十三話 試験で本気出してみる

遅れました。

その上、超短いです。全話にくっつければよかったと後悔してます。

では、お楽しみください。


「『あらすじ説明は!?」』


「さて、次はお前だな」


 ミツバとの決着後、ミツバが壁際によるとムッテは俺を見ながら言ってくる。


 ……その眼が心なしかワクワクしてるように見えるのは気のせいだよな?


 俺はムッテの眼を気にしつつ、ミツバがいた位置まで手に黒曜石の短剣を持って移動する。


「よし、じゃあ始めるか。お前のタイミングで掛かってこい」


 俺が開始位置に着くとムッテがミツバに言ったのと変わらないことを言ってくる。


 ……それじゃあ、少し本気で行きますか。


 俺は一度息を吸い、吐くと地面を蹴り、ムッテへと接近する。

 この際、俺はムッテには分からないようにしながら精霊の友【風】と魔性【吸血鬼】を使った。

 これにより、俺はステータスの値よりも速く動ける。


 俺はムッテに接近すると、驚いた様な反応をしているムッテに対し、手に持った短剣を振るう。

 すると、長年の経験なのか、驚きながらもしっかりとムッテは避け、更には蹴りを返してきた。

 俺はそれを後ろに跳んで躱し、着地と同時にムッテへと再接近する。

 流石に二度目も同じ手は食わずにムッテは俺の短剣の攻撃を腕に手を添えてそらし、掌底を放って来る。

 俺はそれを受けつつ跳ぶ事で直撃を避け、距離を取る。


「くくくっ、凄えなおい。今のを避けるか」


 俺が距離を取るとムッテが笑い出した。

 俺が訝しげに見ているとムッテは笑みを浮かべたまま口を開く。


「いや、なに。まさかその見た目でこれ程の腕前ということに驚いただけだ。普通、お前くらいの歳のやつはまだまだ未熟でまともに武器を振るうことすら出来ないものなんだがな……」


 そう言うとムッテは頭を掻くと溜息をつきながら「……Dだな」と呟いた。


 えっと、つまり……?


「お前ら二人とも合格だ。その上、両方ともDランクからスタートだ」


 そう言うとムッテは人当たりの良さそうな笑みを浮かべながら近づいて来るので俺は武器を仕舞って対応する事にした。


「いや、それにしてもお前ら強いな。とても強そうにはみえないんだがな」


 近付いてくるなりそんな事を言ってきたのでこちらも少しお返しをする事にした。


「俺も驚いたよ。まさか、支部長直々に試験をされるとは思わなかったんでね」


 俺がそう返すと、ムッテと近づいて来ていた受付嬢は驚いた反応をした。

 まぁ、そりゃ説明してない事を言われたら驚くだろうな。

 そのあと、色々と言いたそうな顔をしたムッテに改めて自己紹介をされ、ムッテ以外のメンバーはギルド内の受付に戻って来ていた。


「はい、それではこちらがお二人の冒険者証になります」


 そう言って受付嬢が渡して来たのは保険証サイズのカードだ。そこにはどういう原理かは知らないが先程書いた情報とランクが書いてあった。ランクはDとなっている。


「以上で登録は終了となりますが、冒険者協会規則をお話しさせていただく事を出来ますがどうされますか?」


 冒険者証を見ていると受付嬢が話しかけて来る。それによるとどうやらギルドの規則を話してくれるらしいので聞く事にした。


 それによると規則は以下の通りの様だ。

一、基本的に協会は冒険者間の問題には立ち入らない。

ニ、依頼は自分のランクの一つ上まで受けることが出来る。

三、依頼を失敗した場合は違約金が発生する場合がある。

四、協会内の物品や人員を害した者には処罰を行う。

五、罪を犯した者は処罰を行い、最悪の場合は除籍処分にし、以後再登録は受け付けないものとする。

六、Cから上になるには試験がある。

七、何事にも例外はある。

八、以上‼︎


 正直、最後の要らないだろと思ったが、これを含めて規則らしいので気にしない事にした。


「あ、あの、一つ聞き忘れていたのですが、そちらの魔物はどちらかの従魔で間違いないでしょうか?」


 規則の説明を聞き、ギルドを出ようとした俺たちは受付嬢に止められた。

 なんでも、従魔を連れている場合、その登録をしないといけないらしい。

 なので、俺は茜を従魔として登録して、ついでにおすすめの宿を聞いてギルドを後にした。


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