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プロローグ
「よっしゃー!雑魚乙!ゲーム辞めちまえー!!」
この春から高校生になる俺、神田晴人は中学を卒業してからの1ヶ月間くらいゲームをしまくっていた。それも、普通にゲームをしても勝てないからというくだらない理由から俺はチートを使っている。チートっていうのはゲームでのズル行為。まあ普通に犯罪だ。
「スッキリしたー。今日はこんなもんにしとくか。明日入学式だから、早めに寝よっと……ん?」
なんだ?メッセージが来てる…。あ、このIDさっき倒した奴じゃん。なになに…?
【おい!チート使うな!覚えとけよ犯罪者!謝ったら許してやる!】
…ははっ。あーはっはっはっ!未だにチーターにこんな風に言ってくる奴居るんだな。こんな事でチート辞めるくらいなら、最初からやってねぇよ笑。
はー、馬鹿馬鹿しい。寝よ寝よ。
…俺はこの時まだ知らなかった。このIDの奴がこの街に住んでいて、同じ学校に進学して、俺の人生を狂わす存在になるということを。