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ソレイオス教聖典  作者: なうかん
ルキウス記
2/10

 天使ルキウスは他の3人の天使エルシア、ドフィリア、ケンティアと同じように神によって生み出され、

地に送られたが3人のような特技は持っていなかった。

3人は人に魔法、武器、家畜を与えたがルキウスが人に与えられるものはなかった。しかし神は使命を持たない天使を地に送らない。 3人の天使の血によって純粋な人の数が減っているのを見た時ルキウスはこの現状の改善こそが自分の使命だと感じた。

 ある村にアステリアという女がいた。信仰心が強く正直で誠実な女であった。 

ルキウスはそのアステリアという女の腹に宿った。

肉体を捨て魂となって転生したのである。この時アステリアの腹にはすでに胎児がいたがその魂はすでに抜け落ちていて肉体は死にかけていた。ルキウスが宿ると肉体が再び活動を始めた。

その日、アステリアが神殿で祈っていると神ロゴスの声が聞こえた。

「アステリアよ、そなたの子は人を邪神の支配から解放する救世主となる。ルキウスと名付け、3歳の誕生日に神殿に連れてきなさい。」

アステリアは生まれて初めての神託に感激しつつも生まれる前から決まってしまった息子の運命を想った。今までたくさんの英雄と称されたものたちが邪神に挑んで死んでいった。中には神託を受けた者もいた。

数ヶ月が経ちルキウスは男の子として誕生した。

ルキウスが3歳になる頃、邪神の勢力が急激に増大し多くの人が死んだ。邪神の魔力の影響で一部の獣が魔獣と化したのである。

3歳となったルキウスは母アステリアに連れられて神殿

に行った。そこでルキウスは祈り、神託を受けた。

「ルキウス、邪神の勢力を打ち倒し、地に平和をもたらせ。その為の力を授けよう。」

こうしてルキウスは加護【成長】を受けた。神が人に与えた初めての加護であった。

ルキウスが目を開けると母アステリアの驚いた顔が目に入った。ルキウスの体は15歳にまで成長していた。

ルキウスは母アステリアに邪神討伐の神託を受けたことを伝えた。アステリアはルキウスにできる限りの資金を持たせ、武器を買い揃えて与えた。

こうしてルキウスはついに旅に出た。

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