かざぐるまの歌 風よ吹け 吹け まわれ 回れ 廻れ かざぐるま (創作詩) 再録版
ああそうだ
また風が吹いてきたね
物悲しく
また風が吹いてきたようだね
風は自由さ
風は時に激しく
時に
なよやかに
地上を吹きわたる
風に吹かれた地上の旅人たちは
風に吹かれて
地の果てまで行ってしまって
もう二度と戻らない。
もう誰も帰ってこない
そうして
私はたった一人で
今日も風の中を歩いてゆく、
失われたものの重さをかみしめながら、、
だから
廻れまわれ
かざぐるま
まわれ
まわれ
いつまでも
風がある限りは
まわれ
廻れ
人生のかざぐるま
風吹き止むまでは
まわれ
まわれ
私のかざぐるま
ああ、
また聞こえるね
風がひゅうひゅう叫んでいるのが
行ってしまった
行ってしまった
みんな、行ってしまった
聞えないのかい?
風のさけんでいるのが、
あの人は行ってしまった
風の中を
たった一人で
遠くの国へ
私の心も知らないで
あの人は遠くへ行ってしまった
私は風に尋ねる
今あの人はどこで風に吹かれているのかと、
でも風は何も答えずに
ただ
ひゅうひゅうと吹きすさぶだけ
私の心も知らないで
風は遠くから
ひゅうひゅうと吹きすさぶだけ、、
だから
廻れまわれ
かざぐるま
まわれ
まわれ
いつまでも
風がある限りは
まわれ
廻れ
人生のかざぐるま
風吹き止むまでは
まわれ
まわれ
私のかざぐるま
廻れまわれ
かざぐるま
まわれ
まわれ
いつまでも
風がある限りは
まわれ
廻れ
人生のかざぐるま
風吹き止むまでは
まわれ
まわれ
私のかざぐるま
おもいでは
めぐるめぐる、かざぐるま
くるくる回れまわれ
思い出のかざぐるま
風が吹き止むまでは
廻れまわれ
おもいでのかざぐるま
回れ
回れ
じんせいの
かざぐるま
風吹け
風吹け
じんせいのかざぐるま
風がやんだら
さようなら
風がやんだら
みんなお別れ
でも
もう少しだけ
風よ吹け 吹け
回れ
まわれ
かざぐるま
そうさ
どんなに人気者でも
どんなに友達がたくさんいようとも
死ぬときは一人ぼっち
だから
もっと
もっと
回れ
かざぐるま
風よ
吹け
吹け
もっと
もっと
回れ
かざぐるま
回る回る因果のかざぐるま。
因果の風にあおられて、
行方も知らぬ風の道。
今日はいずこに吹く風に
吹かれて回る
かざぐるま。
風が尽きれば、はたと、止む。
回れ回れかざぐるま、
それでも、
この世のかざぐるま。
回れ回れ、
勢い良く
回って回って、
生きるため
命が尽きて止まるまで
まわせ
まわせ
まわせ
まわせ
人生のかざぐるま。