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【翻訳】の才能で俺だけが世界を改変できる件 〜ハズレ才能【翻訳】で気付けば世界最強になってました〜  作者: 蒼乃白兎
第一章

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お風呂

 白い絹のような肌が視界に映り込んで来ると、俺は反射的に視線と身体の向きをズラした。

 見てはいけないような気がしたからだ。

 ここでアレクシアの姿を見るのは、信頼を壊すような行いだと思った。

 ルーン族では裸を見せるぐらい当たり前なのかもしれないが、現代では違うということを教えてあげなくてはいけない。

 というより、恥ずかしくないのだろうか?


『アレクシア、現代では裸はあまり他人に見せるものではないんだ。間違っても裸で外を出歩いたりしてはいけないよ』

『……するわけない』

『それは良かった』


 俺はホッと胸をなで下ろした。


『裸も他人に見せたことはないわ』

『……じゃあ何で今、裸で話しかけてきているの?』

『ノアはあそこに入らないの?』

『ああ、俺はなにか困ったときのため、ユンとアレクシアの通訳係だよ』

『それは教えてもらったけど、せっかくならノアも一緒に入れば良いと思った』


 現代の浴場では男女で分かれていることもあり、一般的に一緒に入るものではないというのが常識だ。

 混浴の浴場もあったりするが、基本的に家族などの親しい間柄ではない限り一緒に入ることは稀だろう。


『……ダメじゃない? なんでダメか説明するのは難しいけど……俺が一緒に入ると恥ずかしかったりとかしない?』

『うん』


 声色から察するに本当に恥ずかしくないようだ。


『まあ色々と問題があって、俺はアレクシア達と一緒にお風呂に入ることは出来ないんだ。分かってくれるかな?』

『そう。分かった』

『ありがとう。助かるよ』

「ちょ、ちょっとアレクシア!? 何やってるの!?」


 ユンはアレクシアが側にいなかったことに気付いたのか、慌ててこちらにやって来た。


「ノアごめんねー! あと何かあったらよろしくね!」

「ああ、ここで待ってるけどゆっくりと身体を休めてきていいからね」

「ほんとー!? ありがとう!」


 そして、ユンはアレクシアを連れて浴場に入っていった。



 ◇



 ……まさか俺まで一緒に入ることになるとは。


 結局あのあと、浴場にある魔導具の説明をする際にジェスチャーや実際に使うだけでは不十分だったらしくて俺が協力することとなった。

 そして、


「どうせなら一緒に入っちゃえば?」


 なんてことをユンが言い出し、結局俺まで一緒に入ることになった訳だ。

 ユン曰くサービスということらしかったが、俺としては変に二人を意識してしまい、複雑な時間を過ごしてしまった。

 もちろん二人は身体をタオルで巻いて、大事な部分が見えないように配慮していたが、それでも思春期の男子ならば意識してしまうものがあるだろう。


 気持ちの良い湯加減ではあったが、なかなかに疲れる経験だったと思う。


「……はぁ~、それにしても今日は本当に疲れたね」


 服を着替え、ユンから与えられた自分の部屋に戻り、ベッドに座って一息つく。


『疲れておるようだな』


 ファフニールも既にベッドの上で体を丸めて寝る態勢を取っていた。


『まあね。でも楽しい1日だったよ』

『あの少女とは長い付き合いになりそうだな』

『アレクシアのこと?』

『うむ。ノアしか同じ言語を話せないのだろう? ならば、ノアがいなくてはこの世界を生きていけないのではないか?』

『大丈夫だよ。俺がアレクシアにラスデア語を教えるから。それからはアレクシアの自由にすればいいさ。案外、早い段階で独り立ち出来るかもしれないよ』


 今までの様子を見た感じ、物覚えはとても良さそうだった。

 ラスデア語を使えるようになれば、ラスデア王国内での生活は何も困ることがなくなるはずだ。

 ラスデア語よりも何倍も難しいルーン語を使えることも考えると、アレクシアが独り立ちしていくのはそう遠くない未来な気がする。


『さて、どうだろうな。我はあの少女の気持ちが少し分かるから言うが、誰も言語が分からない中で自分の言語を分かってくれるという環境はなかなか居心地が良いぞ』

『えーっと、つまりファフニールはアレクシアと俺が長い間柄になるって?』

『我はそう予想しておく』

『はは、じゃあ期待しておくよ。そろそろ寝ようか』

『うむ』


 俺は部屋の明かりを消して、布団に入った。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] お風呂回……うーん、やっぱり文書の区切りが短いから、お風呂だけのワンシーンという内容が際立っちゃうかな。 二~三話を纏めて読むのが正しいのかもしれませんが、何なら女子二人が同じベッド…
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