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【翻訳】の才能で俺だけが世界を改変できる件 〜ハズレ才能【翻訳】で気付けば世界最強になってました〜  作者: 蒼乃白兎
第一章

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現代の世界

 一通り話がついたので、その内容をユンに伝える。


「凄いわね……! まさか紀元前から眠っていたなんて信じられないわ。でも実際にこうして存在しているものね。……これはとんでもない発見ね!」

「出来ることならアレクシアの存在は世間に公表しない方が良いと思う。まだ現代にも慣れていないし、何より失ったものが多いだろうから……」

「そうね。まずは私の屋敷で暮らしてもらうのがいいかもしれないわね。それなら不自由することはないだろうし、ノアも一緒だからね」

「……ん。そういえばアレクシアと話せるのは俺だけなのか」

「ええ。彼女の頼りになれるのはノアだけなんだから。頑張りなさいよね!」

「そうだね。俺が起こしてしまったわけだから責任は持つよ」

「その方が彼女も安心するでしょうね。私も全力で協力させてもらうわ!」

「ありがとう。助かるよ」

「今まで私が助けてもらっていたから今度は私が助ける番よ!」


 ユンはそう言って微笑んだ。

 その微笑みはアレクシアにも向けられていた。

 アレクシアはきょとん、とした表情でユンを見つめていた。


 これから遺跡を《空間転移》で出るから二人とファフニールに近づいてもらうように言うと、


『《空間転移》を使えるなんて、ルーン族でもあまりいないのに』

『そうなの? こだ……魔法って魔導書を見ただけで使えるものじゃない?』


 古代魔法と言いかけた。

 アレクシアからすれば、古代魔法が普通の魔法なのだ。

 アレクシアと会話をするときは、なるべく古代という単語を使わないように心がけよう。


『ノアが見た魔導書は分からないけど、普通は違う。確かにルーンの力は世界を根源としているけど、発動には自分の魔力を乗せる必要がある。使い手によって魔法の良し悪しがあるのは当たり前』

『そうなのか……。俺はてっきりルーン文字を並べるだけで魔法が使えるものとばかり思っていたよ』

『その認識は間違いじゃないと思うけど、考え方が少し飛躍している』


 ぐぅ〜、とアレクシアのお腹が再び鳴った。

 アレクシアは恥ずかしそうに頬を赤く染めて、目を伏せた。


『まあその話は後でじっくり聞かせてもらおうかな?』

『……うん。そうして』



 ◇



 《空間転移》を使って、遺跡の外に出た。

 出来ればユンの屋敷まで移動してしまいたかったけど、魔力が限界だ。

 遺跡の攻略に使いすぎた。


『……本当にかなりの時間が過ぎているんだ』


 アレクシアが小さな声で呟いた。

 遺跡の外から見える景色は昔と今で変わっているのは間違いない。

 きっとアレクシアは、自分の住んでいた時代よりも何百年後も未来だということを信じ切っていなかったのだろう。

 心のどこかで僅かな希望を抱いていたに違いない。

 そして、その希望が今、打ち砕かれた。


『アレクシア、大丈夫だよ。君の話を聞く限り、今はそんなに物騒な時代じゃない。平和な世の中なんだ。失ったものは多いかもしれないけど、俺たちがついているよ』

『……うん、ありがとう』


 出来る限り、アレクシアがこの時代で生きていけるようにサポートしようと俺は強く思った。

 それが彼女を起こしてしまった俺の責任だろうから。



 王都リードルフに入ると、アレクシアは目を丸くしていた。


『人、店、多い……』


 あまりの驚きに片言になっていた。


『ノアよ、ジロジロ見られておるぞ』


 そして、ファフニールが言うように通行人達からの注目をかなり集めていた。


 白衣のユン、子竜の姿のファフニール、民族衣装を身に纏ったアレクシア。


 白色を基調としていて、従属色として青が用いられていた。

 上着には魔石の装飾品が付いている。

 少なくとも俺は書物でも見たことがない服装だった。

 

 これは注目を集めても仕方ない面子だろう。

 アレクシアが古代種族だとは誰も思わないだろうが、出来るだけ目立つことは避けておくのが無難か。


「ユン、目立ちすぎてるから早く屋敷に移動しよう」

「それがいいわね!」


 ユンが先導してくれる形で走って移動を始めた。


『目立つのは出来るだけ避けたいから少し走るよ』

『分かった』


 置いていかないように俺はアレクシアの手を握って、ユンの後をついていった。

 アレクシアの手は冷たかった。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] マント的な何かを……と思ったけど、雨も降ってないのに雨ガッパ(コートではない)着てるー(笑)的な感じなのだろうか。
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