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おおきくなったら

「大きくなったら何になりたい?」


 ちっちゃいころ、すぐ上のマージョリー姉上に聞かれたことがある。

 その日はマージョリー姉上が海辺の辺境伯に嫁ぐことが決まった日だった。

 もっとも聞かれたときは小さかったので婚約とかわからなかったし、その日のうちに姉上がいなくなるなんてことも知らなかった。


 だから、まだ答えは言ってない。


 でも、きっと今だったら言えるんだろうなあ。



 僕は好きな女の子と結婚して幸せになるんだよって。







「大きくなったら何になりたい?」


 二番目のミリア姉様が結婚式の日に私に言った。

 その時のお姉さまはとてもきれいな真っ白のドレスを着ていて、本に出てくる女神様みたいに綺麗だった。

 そんな綺麗なお姉さまは西にある砂漠の国の王子様に一目惚れされて嫁いでいく。

 砂漠には行ったことがない。砂と風ばっかりのとても暑いところなんだそうだ。今はちっちゃいからお姉さまについていけないけれど、大きくなったら会いに行くからね。


 その時はお姉さまとの別れが寂しくて泣いていたので言えなかったけど、いまならちゃんと答えられる。



 好きな男の子と結婚して幸せになるわって。






 手をつないでいたら、なぜかそんなことを思い出した。

 アンの小さな手が僕に幸せをくれたからかな?


 そんなことを思ってちょっと見たら、アンもくすくす笑ってる。

 思い出し笑い、と言ってから、アンは僕の肩に寄りかかった。


「大きくなったら何になりたい?って言われたの思い出したんだけどね」


 肩にかかるアンの重さと温かさが気持ちいい。


「僕はアンを幸せにしたいなあと思うんだけど、どうかな?」


 口にしたらなんだか照れる。

 つないだ手にちょっと力を入れたら、アンはゆっくりと顔を上げ、ほっぺたにちゅっとキスしてくれた。


 って、キスしてくれた!!??

 うわあああああ!!!

 なんか、なんかすっごい嬉しい……。


 顔から湯気が出そうなくらい真っ赤になってたら、アンは今度は僕の胸に額をくっつけた。さっきより近くてさらに照れる。


「ずるい」

「え?」

「私が言おうと思ってたのに。オズを幸せにするって」


 こんなかわいいアンにキスされただけで十分すぎるくらい幸せだ。


「で」

「え?」

「わ、私には、キス、してくれないの?」


 ちらりと上目遣いで見上げられた。

 あああああああ!!

 それは反則だよ、アンさん!!


 僕はきゅっと目をつぶり、勇気を奮ってアンのほっぺに口をつけた。

 さらに幸せになった。











読んでいただいてありがとうございます。


6歳だからリア充爆発しろと思わない、たぶん。。。

これだけしか書いてないのに砂糖吐きそうです。もっと砂糖頑張ります

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