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外伝ー勇者の在り方と力がもたらす快楽

勇者組の事も書いておきたいので外伝という形で挟ませてもらいます。

因みにクラス全員はまだ出てきません。

勇者ーーそれは、あらゆる困難を薙ぎ払い悪を滅ぼして世界を平和へと導く存在。ああ、何て不相応な呼び名だろうな、そう呼ばれるに値する人なんてこの中には居ないのに。そうーー赤阪 蓮は思っていた。彼も最初はみんなと同様に舞い上がっていた、異世界だと。


でも、すぐに気づいてしまった。此処は現実だと。夢でも無い、自分に都合のいい事なんてアニメや漫画の様に起きることはない。そう自覚した理由は至極単純、固有スキルが原因だった。


俺の固有スキルは烈火状態フレイムスタンス

身体能力を三倍に引き上げて、炎を纏って戦う身体強化スキルだ…強い?当たり前だろ、むしろ弱い方が少ない。問題はそこでは無い、このスキルを使用した後に強烈な激痛と熱に襲われて三日間寝込んでしまった。その時に思ったんだ、不相応ってね。


そう、俺達は勇者なんかじゃ無い。ただの一派人が強力な武器を持っているだけだ…使いこなせない様な武器をその身に宿しているだけの事。

それが事実なんだけど…あ、またか。


風上 涼が城で働いているメイドをナンパしている

…最近こういった事が目立つ様になっている心に余裕が出来た、と素直に喜べたらどれだけ良かったか。召喚されてから一週間経ち、心に余裕が出来た今こそ、その芽は出始めていた。どうゆう事かと言うと、カースト制度の様な物が俺達の間に出来始めていたのだ。


序列見たいな物は明確には決まっていないが、基本的には強い奴が上位、弱い奴は下位。サポート系統は強い人に取り入っている人が上位でそれ以外が下位。……笑えるくらいわかりやすい。


風上 涼は最強と呼び名が高い『隼の騎士』の力を持っていて、最上位の人物だ。その立ち位置が決まってからはクラスの女の子に手を出し始め、それでも飽き足らずメイドにすら声をかけている。


俺は委員長として、みんなをしっかりと導かなければならない。リーダーとして安全に誰も欠ける事なく帰れる様に、そう決意してどう説得するか考えることにした。


ーーー…風上 涼 視点

「あーーーっっ、マジでイライラするわあのクソメイド!折角騎士様が誘ってやってんのに断りやがった!!……野村、また頼むぜ?今度はお前にもちゃんと味見させるからよぉ?』


「はいはい〜騎士様。ちゃんと俺が楽しむ余地残しておいてよな?」


お互い、ニヤリと笑みを浮かべて夜の計画について話し合おうとすると

『りょーうくん!また他の子に手を出して…私に飽きちゃったの?」

と、上目遣いで媚びた様な視線を送り、綺麗な脚と谷間をチラチラ見せる事も忘れない彼女は勇者の1人である金沢 ユナ。風上 涼の彼女である。


「……ンなわけねぇだろ。それなら今から楽しむか?まだ明るいけどな。」

「いやーん、りょーうくんのケダモノ!」

そんな甘い会話をしながら、俺は現状を楽しんでいた。この世界に来てからは全てが上手くいっている。『隼の騎士』という最強と言われている固有スキルを手に入れ、国からはVIP待遇をされて、

しかも此処なら名声も女も思いのままだ…俺には特別な力がある、他の有象無象とは違う最強の力が‼︎


そうして、勇者の中でも一際強い力を持つ彼とそれに取り入った人達はその力がもたらす快楽に溺れていく。

……もっと出演させる予定だったのに泣

金沢 ユナ。実は彼が異世界に来てから付き合い始めました…どういう事かわかるよね?

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