究極と神の名前が称号にある時点で勇者より格上に見えるのは俺だけ?
ごめんなさい!タイトル変えました。
…目を開けてまず目に入ったのは金色の長い髪と青と白を基調としたドレスみたいな物を着ている女の子と周りでぐったりとしている複数人の神官?達だった。
「やりました!勇者召喚に成功しました!これで魔王を開ける倒す事が出来ます!」
「おお…これが伝説に名高い勇者。しかもこんなにもたくさんーこれならばやれるぞ」
「ああ、有難や有難や、神に感謝を…」
ドレスのような物を着ている女の子が喜びの声をあげたのを筆頭に周りの神官?達も次々と思う事を口にしていた。
「はぁ?なんだよなんかの撮影…?」
「此処どこだよ…」「何かのドッキリ…?」
「意味わかんないし…」「誰この人達…?」
一方こっちの高校生組はまぁ当たり前と言うべきか状況がわかっていなかった。あの幼女神に会ったのは俺だけらしいから、クラスの奴らは教室から此処に一瞬で移動したと感じてる様だ。
冷静なのは俺とあと…あそこの騎士たちか。
入り口には、如何にも強そうな騎士が二人武装して立っていた。何はともあれこのままじゃ話が進まないので筆頭っぽい女の子に声をかけようとしたその時。
『転移を確認しました。これよりスキルコピーを開始します。』
…は?何今の?頭の中で声が
『聖騎士を獲得しました、暗黒騎士を獲得しました、ステータス偽造を獲得しました、剣術を獲得しました、身体強化を獲得しました、加速状態を獲得しました、鑑定を獲得しました。聖騎士と暗黒騎士を確認、スキルを融合させます。…完了、混沌騎士を獲得しました。技能融合を獲得しました。称号、究極の騎士を獲得しました。スキルコピーのシークエンスを終了します。」
「はぃ⁉︎」
待て待て待て!今何が起こった⁉︎頭の良いで声が響きすぎて良く分からんかったぞ。…あ、やば、みんなメッチャこっち見てる。くそ、とりあえず
「あの、状況を説明してくれませんか?」
と無難なセリフを投げかける。
「っ⁉︎申し訳ありませんでした勇者様方。私はこのセイクリル国で王女をしておりますソフィア・リリアル・レアンドと申します。この度はそちらの都合も考えぬままの召喚申し訳…」
と謝罪をした後に読んだ理由を説明する、まぁ本当にテンプレだが魔王の被害が凄いから勇者様力を貸してー見たいな感じだ。因みに帰る方法は魔王を倒した際に神から神託が降りるのだと。まぁわかってはいたが魔王を倒さないと帰れませんよーってパターンらしい。…これすら嘘かもしれんが
クラスの反応は異世界やったぜ!が三割、帰れない事に絶望的な表情をしてるのが五割、何か考えごとしてるのが二割って感じだな。俺?俺は勿論…絶望的な表情だぜ。さっきの声で面倒事が増えた気がするからな、とりあえず説明みたいなのは無視して、神様から教えてもらった開き方…ステータスオープン。…おお、本当に出たどれどれ
翡翠 黎人 Level1 18歳
物理攻撃 60
物理防御 60
魔力攻撃 60
魔力防御 60
速度 70
運 150
固有スキル
混沌騎士 ステータス偽造 加速状態 ??? 上級神の祝福
スキル
剣術1 身体強化1 鑑定1 技能融合1
称号
究極の騎士 上級神に祝福されしもの トラブルメーカー 巻き込まれし転校生
…………うん?ナニコレ。俺の基礎性能は多分大丈夫だ低いし、正常だと思う。勇者の称号もない、その代わりの様な称号には物申したいがこの際もうどうでもいい。
ただどう考えてもこの混沌騎士はヤバい気がする。確か聖騎士と暗黒騎士を組み合わせたスキルだろ?正直言って化け物としか考えられない。
というか、固有スキル多くない?1人一個しか貰えないんだよね?既に四つ有りますよ⁉︎
究極と神の名前が称号にある時点で勇者より格上に見えるのは俺だけ?いや違うよね?そんな事無いよね?
つらつらと王女がステータスについて説明している中、俺は1人頭を抱えるのであった…
一方その頃…
幼女神
「ぶっ⁉︎何これ…どうしよう、またやらかしたのかな私。いやだよぉ〜怒られたく無いよぉ〜」
黎人のスキルコピーの結果に怒られる事が確定