罪悪感と殺すの意味
………また遅刻、本当にすみません。
ダンジョンに着く前に精神的ストレスで殺されそうになってから数分後、ついにダンジョンの入り口へ着いた……うん、洞窟だ知ってた。
ダンジョンの名前は『アスモ』。通称騎士への試練とも言われているらしい。理由は、騎士スキルを持つ者はこのダンジョンをソロでクリアできれば世間一般から正式に認められるという文化が存在するらしい。俺、騎士じゃないのに(すっとぼけ)
しかも、騎士スキルを持つ勇者様とその御一行様は明日レベル10の近場の初心者用ダンジョンに潜るらしい。つまり決してこのダンジョンしか近くにないという訳ではない。
………おい、俺を殺す気かこの副団長。
そんな心中なぞ知らんと言うようにクロウはダンジョンの注意事項などを説明し始めた。
まず、強化系スキルは常に全開にしておくこと。
絶対に自分より前に出ない事、指示には必ず従う事、そして一言『覚悟した方がいい』と言われた。意味を聞き返したがすぐわかるの一点張りでその時は分からなかったが、すぐに思い知る事になる。日本というぬるま湯に浸かりながら生きてきた俺達にとってコレが遊びではないという事を
クロウから、剣を受け取り装備を整えてた後
行くぞの一言で極悪ダンジョン『アスモ』に足を踏み入れ、俺にとっての初めての冒険といえる事が始まった。………平和は何処へ。
春に近い気温くらいの外の世界とは違い冷んやりとしているが、多分空気の所為ではない。このダンジョンが放つプレッシャーの様なものがこの冷え切って緊迫する世界を生み出している。
聞こえるのは2人分の足音のみ、静寂の中その音だけが響き他は物音一つ聞こえる事はない。
余談だが、ダンジョンは薄暗くはあるけど壁や天井に光る魔石が埋め込まれて発光してるので奥に行かなければ松明などの灯りは必要ないらしい。
ダンジョンに潜ってから5分…ここに本当にモンスターなんて出るのか?と思い始めた時、なんの前触れもなく足音が止まった。
俺も止まるが何も聞こえないし、何も感じない
しかし、クロウさんは薄暗い前を睨みつけて静かに槍を抜いた。
俺も乗じて剣を抜くが、あいにく俺が受け取った剣は特殊な効果は無く硬度が高いのと魔力伝達がいいだけのただの剣だ。……なんか言ってて悲しくなってきたんだけど、俺。
長い様で、短い静寂の時間がー終わる。
不意にクロウさんの持つ槍がーー消えた
いや、消えたと錯覚するくらい速かったんだ。
そのままドチュッ と何かが潰れる音が聞こえて
そのまま落ちる。
そこで見たのは、緑の血を流す二メートルはあるコウモリのようなバケモノだった。
体液が漏れ出し、目はぎょろぎょろと動きハッキリ言ってーーー気持ち悪い。
「……殺せ」
その声にハッとすると、クロウさんが槍で其奴を指しながらそう言ってきた。
剣は既に抜いてある、あとはこれを刺すだけ。
カタカタと謎の音が聞こえるがなんだこれ
………え?震えてる、俺の手が。なんで。
あ…ああようやくわかったよ。命を奪う行為って怖いんだな俺も地球で虫とか殺してたけどそうじゃない。アレは、それが当たり前すぎて命を奪ったという意識がない。罪悪感を感じないんだ、それが常識だから。でもコレは違う、命を、敵意すら既に欠けて敵として見れない生き物を殺すという行為が、キツイ。
………でも、決めたから、強くなるって。
それが、約束に繋がるから……悪いな。
ーーーーレベルが上がりました。
申し訳ありませんが、データが消しとばされたので(物理)更新ペース落とします。
代わりと言っては何ですが私が高校の時に書いていた別の作品を載せますので、よろしければそちらをご覧いただけると有り難いです。
(………データの復旧が終わったら消すかもしれませんけど)




