表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/9

恋の綱引き

アヒー「あの……。俺達……愛し合っているんだよ……な?」

 

カマド「死ね! 偏執者(シスコン)。クズ野郎! お前は妹の私には手を出せねーんだよ! 何が愛し合っているんだ? 一方的な片想いだよばーか(うん……お兄ちゃんだから結婚は出来ないけど……(だい)(しゅ)きだよ……!)」  

 

アヒー「(だい)(しゅ)きなのは分かるんだ。俺もお前が(だい)(しゅ)きだから……。そして、今俺達は……血縁関係が無くなったから結婚しよう」

 

カマド「あ、あああああああああああああああ! そうだ! 妹偏愛変質者(このクズ)転生したんだった! (わっ、急に言われても心の準備が出来ないよぉ……)」

 

アヒー「返事はわかってる。今日ここで愛し合おう」

 

アヒーはマーチャーの下腹部をさすりながらニヤついている。ベッドの上でも嫌だけどここでってのは更に嫌だ。

 

カマド「おしっこ……」

 

アヒー「おしっこさっきしたじゃん」

 

カマド「ほ……ほら……お兄ちゃんが側に居るから……ちょっときゅんきゅんして///ちょっとフキフキしたいなぁ~って……(血が乾いてベドベドのカピカピだよクズ)」       

 

アヒー「じゃあこれ着けて」

 

カマド「A級魔法道具の魔物縛りの鎖じゃねぇか……(こんなの嫌だよぉ)」

 

アヒー「大丈夫。何かこれ見た目より軽いし。何かあったら引っ張って助けるから、外にオークとか居るかも知れないし……。多分繋がれてる方が安心だよ?」


カマド「じゃあ……いいよ///優しく縛ってね? (これは人間縛ると緩くなって抜けるんだよバカめ)」

 

アヒー「まぁ、良いか。仮に逃げたりしたらお仕置きするかもしれないから、そうなったらごめんね?」

 

カマド「逃げ切ってやるよ」

 

カマドはギッチギチに縛られて洞窟の外に出る事を許された。 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

カマド「くそーっ! さてどうするか……。さっきから小刻みにクイクイ引っ張ってるし、手応えがなくなったらバレるか……。ここまでするならいっそ鷲掴みにでもしておけよ……。まぁ仕方ないか。あいつバカだし……」

 

カマドはてくてくと歩き、先程の小便を撒き散らした場所付近まで来ていた。

 

オーク「お、カマドはん。どうしたんでっか?」

 

カマド「あ! 先程のオークさん」

 

オーク「オークはんです。どうかされましたか? レ○イプしますか?」

 

カマド「いえ……。あ、もし良かったらこの鎖のはじっこ持ってて貰えます?」

 

オーク「お前、縛られて捕まってるんじゃないんか?」

 

カマド「プレイです。でもちょっとおしっこしたいので、持ってて下さい」

 

オーク「うーん、まぁ! ええやろ!」

 

オークはするすると魔法のようにほどけた鎖を握りしめると()(ヒー)にクイクイと引っ張られたので、負けじとグイと引っ張った。 

 

オーク「おっ……。おっおっお……。アヒーはん強いな~ゼィィハァアアアア! お? おっおっお……? ヤバい! 曳きづられる! うおおおお! 何故か鎖が手から離れねェエエエエエエェェ……! うわぁああああああああ!」

 

端から見たら釣りのそれだった。 

 

カマド「南無、許せ」

 

カマド「さぁ、時間がないどうするか……。私に残された魔法道具(マジックアイテム)は……。A級魔法道具の賢者の杖とB級魔法道具の偽闘気の指輪とB級グルメの香ばしい餅か……。これは詰んだかもしらんな」

 

カマド「取り敢えず、賢者の杖を使ってみるか……。そぉイ!」

 

カマドは賢者の杖をテコの原理を使って叩き折った。すると賢者っぽい妖精が出て来てこう言い放った。

 

妖精「何か用?」

 

カマド「オークに狙われてて捕まってレイプされそう。逃げたい」     

          

妖精「もちゅもちゅもちゅ~……。ボソボソボソ」

 

カマド「は? そんなんでいいの?」

 

妖精「あいつバカで童貞だから、ってか下らない事で起こすな。じゃあ」

 

賢者風の容貌をした妖精はドロンパと消え去った。

 

カマドは早速準備をした。

 

自らの兄を殺すための準備を……。  

  

 

    

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ