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愛の巣

アヒー「ただいまー、帰りましたよー」

 

カマド「おかえりー&ただいまー♥(うわっ、臭い! 精液と内蔵の臭い!)」

 

アヒー「あ、オーク!」

 

少し顔の艶やかなオークが部屋の奥でガサゴソと何か作業をしていた。 

 

オーク「あー、アヒーはん。どうも、それがカマドはんでっか?」

 

アヒー「そう! 紹介しよう! 全人未トゥーの空前絶グウォーの最カワ妹カマドゥーだ!」

 

カマド「兄がお世話になってます……オーク……さん?」

 

オーク「宜しくや~。ああ、あと、こないだの新居祝いお気に召さなかったみたいやから新しい家具を部屋の奥に積んでおいたで! 後でお楽しみに使ってや!」

 

アヒー「おお!ババアやジジイでなければ大丈夫だぞ! とりあえずありがとう! 後で確認するから……取り敢えず今日は帰れ!」

 

オーク「まぁ水入らずだな! まぁ……ほなまた!」

 

オークはぶるんぶるんペチンペチーンと扇風機のように腰を振り回して帰っていった。鼻唄は…聞いた事ある、洗浄に懸ける箸だったかな……えっと……慈姑皮行軍歌! あいつも転生を疑うな。

 

アヒー「まぁ、下品なオークだが、根は悪い奴じゃないんだ、許してやってくれ、まぁ人間じゃあないからな(笑)」

 

カマドは部屋の中を見渡すと、タレが塗られて熟成途中の人間の串刺し、干し柿のように天井からぶら下がる謎の肉片。人皮とみられる壁紙に釘の様なもので打ち付けられた無数の心臓らしき塊。あれはハートのカーテンのつもりだな。

 

どう贔屓に見ても……アヒーのセンスも人間ではない。元々悪かったが今は輪をかけて非・人間的だ。

 

ああ、そう言えば玄関にはナイスデザインな表札もあった。多分次に気づいたら「か」と「ま」と「ど」も増えてるかもしれない。その為に生皮剥がされる生首さんが3つ。憂鬱だ。

 


アヒー「あっ、ベッドが出来てる!」

 

 

カマド「わー!可っw愛いー!(うをっ! サンダーとマーチャーじゃねえか……。え? これベッド!? ここで寝るの? この上で?

夢見最悪!)」

 

アヒー「……」 

 

アヒー「カ……カマド、話がある。ここに座れ」

 

アヒーは元サンダーと元マーチャーだったベッドの端に座って、隣に座るよう隣を叩く。うん。座れと言ってもそこサンダーの顔なんだけどな。

 

カマド「じゃあ///座るね♥お兄ちゃんの隣……久々でドキドキするなぁ」

 

カマドの心拍数は100を越えていた。  

 

勧められた場所に座ると、ねっとりとした塊から突き出る鼻がカマドのノーパンのケツに当たる。

 

故郷の格言に“顔に座れば鼻まで”って言葉があったな。ええい!ケツの詮にしてしまえ!

 

グリグリ

 

「な……なんと奇遇な!」

 

サイズはジャストフィット!

 

さぁ、いい感じにアヒーが居た日常の空気になって来た……やっぱり私、逃げられないのかな……。

 

暗雲立ち込める愛のシーソーゲームが始まる。    


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