妹LOVEな俺物語yes‼エビバデセイッ
俺はシスコン。名前はアヒー。人呼んで妹依存兄。自称も妹依存兄。我が愛する最愛の妹からも妹依存兄と呼ばれている。更に言わせてもらえばRPGで名前をつける際もシスコン、最近のオープンワールドゲームだと長い名前がつけられるので妹依存兄と名付ける事ができる。私を本名で呼ぶのは初見の先生くらいなもんさ。そして妹の名前はカマド。我が両親ながら粋な名前をつけやがるぜ。
物心ついたときからどうにも自分がおかしいと気付いては居た。しかし、妹と私……二人の第二次性徴が終わった時点で後戻りが出来ないレベルの“おかしい”である事が確定した。もう、妹以外の事が棒にも箸にも引っ掛からない。寝ても覚めても妹の事を考えている。証拠はこの……寝起きの俺の日課、自分のパンツの洗濯にある。
いやぁ、大丈夫だろうか?
いや、大丈夫な訳がない。
妹のパンツを被り、そんな事をぶつぶつ呟いていると我が妹カマドが2階から降りてくる。
カマド「お兄ちゃんおはよぉー」
アヒー「おはようでちー!」
カマド「もぅ、お兄ちゃん今日も赤ちゃんなのー?もー……」
カマド「はいはい、可愛い赤ちゃん、良い子良い子でしゅねー」
妹は、床に這いつくばり死にかけの油虫の様に手足をばたつかせている俺の頭側に座り、俺の頭とお腹を撫でてくる。
カマド「学校遅刻するよー?」
アヒー「今日は土曜日でちゅよー!」
カマド「ああー!そうだったー!ありがとう赤ちゃん!このこのー!」
アヒー「アヒィぃぃぃぃ!♥」
妹が本気で喜んでいる顔で擽ってくる。なんだこれ…幸せ過ぎる!ウヒョー!
柱の影にて父母の顔がチラリ。
母「お父さん…私達…どこで間違ったのかしら…」
父「間違っては居なかった…。何も間違っては居なかったはず…。これからなんだ…これから…これから……ウウッ…」
母「あああああああ…ぁ…」
泣いている母に気付いて今の幸せ具合をウインクとピースサインで送る。母にも幸せのお裾分けだ。
y(^_-)いぇい!
すると父もうなだれて声を荒げるようにして哭いた。こうなればダブル攻撃だ!
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
家族みんなが幸せになーあれ♥
そう言いながら放った投げキッスは父には届かず、何者かに阻まれた。そして、何者かの手によって自分の口に投げ入れられた。
「その願い…叶えてやろう…」
アヒー「あれ?今の誰?」
その答えを出せる者はそこに誰一人として居らず、ただ、ただ咽び哭く声が世界を支配していた。
アヒー「でもしあわしぇー!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
毎日が幸せ絶頂のアヒーだった。カマドさえいれば…!しかし、そんな幸せもあとほんのわずかな時間で全く違ったものに変異する事を兄妹は知らない……。
数時間後……
~ファーストフード店
ファクドナルドにて~
友達「うっわ、マジそれキモくない?」
カマド「マジキモい、はー、死んでくれないかなぁ……。あんなのと一緒に住んでるとか…あり得ない。真剣に嫌」
友達「なんかされたりしないの?」
カマド「今日朝起きて顔洗おうと洗面所に行ったら、アタシのパンツ被ってバブってた。マジキモい」
友達「」
カマド「キモすぎるし、マジ赤ちゃんみたいに可愛がってやったし……ねぇ?」
友達「」
カマド「おい、なんだその態度、テメー舐めてんのか?」
友達「」ふるふるふる…
カマド「テメーぶっk……」
ピカー
光に包まれてカマドは死んだ。
◇ ◇ ◇ ◇
同時刻、自宅にて―――
アヒー「ああ~、カマドちゃん可愛いよ可愛いよ可w……ウッ」
アヒー「ふぅ、さてと」
アヒーは辺りを見渡す。あった、
目当ての物に手を伸ばしたその時―――
ペカッ‼
光に包まれてアヒーは死んだ。
異世界転生にするために殺しました。
ペカー