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エンコサイヨウ・外伝集  作者: 霧原菜穂
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2017年心愛生誕祭短編・名杙心愛、初級縁故試験に挑む

 2017年の心愛誕生日用短編です。

 『名杙兄妹ラプソディ(http://ncode.syosetu.com/n2377dz/)』直後のエピソードとなっております。


 登場キャラ:心愛、ユカ、政宗、統治、倫子、華

 5月最後の日曜日、時刻は朝8時30分。

 仙台駅近くにある複合ビル・AER(アエル)。その6階にある貸し会議室の扉を開いた佐藤政宗と山本結果は、無言でふた手に分かれて準備を始めた。

 政宗は白い長袖のワイシャツの下に、グレーのスーツのズボンを着用している。ネクタイとジャケットは着用しておらず、特に手に持っている様子もない。ユカはキャスケットと七分袖のロングTシャツにハーフパンツという出で立ち。2人とも仕事にしては若干ラフな印象を受ける。

 清潔感のある、カッチリした空間。バレーコート片面程度の室内は長机と椅子が整然と並び、壁にあるホワイトボードと演台の方を向いている。通常はその名称の通り、企業などのセミナーや研修会で使われる部屋であるが……今日の午前中は、とある人物のための試験会場になるのだ。

 キャスター付きの椅子や長机を、手際よく壁際に寄せていくユカ。一方の政宗は演台に荷物一式を置くと、黒くて中身が見えないB4サイズのブリーフケースを開き、その内容を確認する。

 問題用紙が片面印刷で2枚、同じく片面印刷の解答用紙が1枚。そして――『生前調書』が1人分。

「……今日は与兵衛沼(よへいぬま)か」

 政宗が仙台市内の地名を呟いた瞬間、ユカが彼に声をかける。

「政宗、机の位置はここでよか?」

 顔をあげると、ユカが教卓から2メートルほど離れた場所――部屋のほぼ中央に長机をセッティングしていた。政宗は一瞬思案した後、首を縦に動かした。

「あぁ、その中央に椅子を一脚用意してくれ。試験中、ケッカは出入り口付近での待機を頼む」

「了解。とりあえず……ここまで何とかなって良かったね、政宗」

 ユカの言葉に政宗は顔を引き締めて、まだ誰も座っていない正面の椅子を見据える。

「とりあえずここまでは大丈夫だ、が……今日が終わるまでは油断出来ないな。何が起こるか分からないんだから」


 同時刻、仙台駅西口改札口。

 名杙心愛はSuicaの入ったパスケースをかざして改札口を抜け、迷いなく足を動かした。白い襟の付いた水色のワンピースは膝丈で、全体に白いドット模様があしらわれている。その下に黒い7部丈のレギンスも着用しており、足元はハイカットのスニーカーという、動きやすさをより重視した服装。買い物であれば財布と携帯電話を入れるだけのワンショルダーのカバンを持ち歩くのだが、今日は右肩に黒い無地のトートバックを持っていた。持ち手に結び付けられた2つの同じお守りが、彼女のツインテールのようにプラプラと揺れる。

 途中、待ち合わせスポットとしてド定番のステンドグラス前を通り過ぎる。既に待ち合わせをしている人々を横目に捉えつつ、今日は早めに終わらせて午後からは思いっきり買い物をしようと気持ちを切り替える。

 駅を出ると、澄み渡った青空と春特有の乾いた空気が心愛を出迎えた。日曜日で、まだほとんどの商業施設がオープンしていないため、ペデストリアンデッキを歩く人の数もまばらである。

「確か今日は、6階だったはず……だよね」

 駅に隣接するPARCOの隣を通り過ぎて、そびえ立つAERの中に入った。そして、エレベーターで6階を目指す。いつもは別の階に用事があるので、初めての場所で降りるのは少しドキドキした。

 程なくしてエレベーターの扉が開き、カーペットの敷かれた廊下に一歩踏み出す。

「会議室A、会議室A……」

 エレベーターホールにある案内板で本日の試験会場を確認した心愛は、一度呼吸を整えて、その場所に向かった。


 今日は、心愛の初級縁故試験……その当日である。


 『会議室A』とプレートが掲げられた部屋の前には、縦長のホワイトボードが1つ。丁寧な文字で『東日本良縁協会仙台支局 試験会場』と記載されていた。

 閉ざされた扉の前で、心愛はもう一度、呼吸を整える。

 9時から開始のペーパーテストは、正直、自分でも完璧だと自負していたし、周囲のお墨付きももらっていた。彼女にとっては生まれたときから目の前にあったこと、否が応でも慣れるしかなかったこと――『縁故』という仕事と『良縁協会』に関する基礎知識なのだから。

 問題は、11時開始予定の実技試験だ。約1時間の筆記試験の後に『生前調書』を見せられ、試験会場に移動、そこにいる『遺痕』の『縁』を1人で切ってみせる、という内容である。

 これまでは恐怖心が先行していて何も出来なかった心愛だが、4月と5月の大きな一件が、彼女を少しずつ後押ししてくれた。大丈夫。無意識のうちにカバンにつけたお守りを握りしめる。

 そして、意を決して扉をノックした。次の瞬間足音が近づいてきて……内側に扉が開き、政宗が顔を出す。

「おはよう、心愛ちゃん」

「おはようございます。今日は……よろしくお願いします!!」

 心愛が言葉と共に頭を下げ、頭をあげると……政宗が彼女を室内へ誘った。室内には誰もおらず、向かって右端の壁には今日の時間割が記載されたホワイトボード。その前には政宗が資料を置いている演台があり、部屋のほぼ中央に設置された長机と椅子はそれぞれ1つずつ。その他の備品は部屋の脇に寄せられている。案内された長机にトートバックを置いた心愛は、中から書類の入ったクリアファイルを取り出し、演台で時間を確認している政宗に近づいて手渡した。

「これ……今、渡していいんですよね?」

「大丈夫だよ、ありがとう。中身を確認させてもらうから、椅子に座って待っててね」

 受け取った政宗が、クリアファイルの中に入っている資料を取り出した。心愛の受験票とも言える書類には、彼女のフルネームや生年月日、現住所や顔写真などが記載されており……一番下の署名欄には、彼女の推薦人である3名の名前が記載されていた。一番上は政宗。先日、この書類を渡したときから書いていた。その下にはユカの名前もある。そして、一番下には里穂の父親の名前が記載されていた。

 『初級縁故』の試験を受けるためには、『特級縁故』以上を取得している3名の推薦と、試験日までに5件以上の実績、そして、簡単な筆記試験と試験官の前で1人で『縁』を『切って』みせる実技試験をクリアする必要がある。

 心愛の場合、推薦文はユカ・政宗・里穂の父親――心愛の親戚となる成人男性。統治はさすがに関係が近すぎるので認められず――の3名が揃っているし、推薦人と試験官の重複は『中級縁故』まで認められているため、あとは心愛の頑張り次第なのである。

 書類に不備がないことを確認した政宗が、演台から心愛にそう告げた瞬間――扉が開き、ユカが室内に戻ってくる。

「政宗、これ……あ、心愛ちゃんおはよう。時間通りやね。寝坊せんでよかったねー」

「と、当然でしょ!? 心愛が遅刻するわけないんだから!!」

 思わずいつもの調子で声を張り上げる心愛に、ユカは「うんうん、それでよかよー」と笑顔で頷く。

「緊張しとるかと思ったけど、それだけ言えるなら大丈夫そうやね。あ、政宗コレ、『仙台支局』にあったよ」

 ユカがそう言って政宗に手渡したのは、携帯電話用のモバイルバッテリー。少し呆れ顔のユカからそれを受け取った政宗は、腕時計で時間を確認して……改めて心愛を見つめた。

「試験はここに書いてあるように、午前9時から始めるから……あと10分くらい待機だね。トイレや筆記具の用意は今のうちにすませておいてね。あと、携帯電話を預かってもいいかな」

「分かりました」

 カバンからスマートフォンを取り出した瞬間、持ち手につけたお守りが揺れた。しかも、同じお守りを2つ一緒につけている様子。

 部屋の隅に用意した椅子に座ってその様子を見たユカが、大きな目でそのお守りを見つめる。

「うまくいく……?」

「っ!?」

 ユカの視線に気付いた心愛が、そのお守りを慌てて鞄の中にねじ込んだ。別に外に出ていても問題はないのだが……彼女なりに思うことがあったのだろう。ユカも特に詳細を聞き出そうとするわけでもなく、椅子に座り直し、時間になるのを待つ。そして――


「――ではこれより、今年度1回目の『初級縁故』試験を開始します。よろしくお願いします」


 政宗の凛とした声が室内に響き、心愛とユカが座ったまま、それぞれに軽く頭を下げた。政宗はそのまま心愛の机に近づいて、彼女の前に問題用紙と解答用紙を伏せて置く。

 そして、定位置に戻ってから、筆記試験の開始を告げる。

「では――始め」

 その言葉と共にシャープペンシルを持った心愛は、解答用紙の右上に名前を記載してから、問題の内容に目線をうつす。

 4種類の縁の名称を尋ねるものや、東西にある良縁協会のそれぞれの所在地、『親痕』について――そんな内容を次々と答えていく様子は、演台の上から見ている政宗も思わず安心出来るほどの勢いと確信があった。

 そして、約15分の時間を残し……解答欄の全てを文字や記号で埋めて見返すところまで終わった心愛が、ふぅ、と、息をついて天井を仰ぐ。

 このまま時間がくるまでぼんやりしていようか……そんな心愛の様子を見ていた政宗が、こんな提案をした。

「心愛ちゃん、その解答に自信があるんだったら筆記試験はここで終わりでもいいけど、どうする?」

「え……!?」

「一応、規定では1時間ってなってるけど、心愛ちゃんには優しすぎる問題だからね。その分次の試験の開始時間が早まって、更に頑張れば今日の試験はとても早く終わると思うけど……どうする?」

 政宗の提案に、心愛は再度、手元の解答用紙に視線を落とした。

 そして彼を見上げ、揺るがない自信と共に答えを告げる。

「これで終わりにしてください、佐藤支局長。心愛、こんな簡単な試験は早く終わらせて……思いっきり買い物をしたいんですから」

 心愛の言葉に頷いた政宗が彼女の隣に移動して、机上にある解答用紙と問題用紙を笑顔で回収した。


 時刻は間もなく午前10時になろうかというところ。トイレ休憩を終えた心愛が研修室に戻ってくると、演台のところで打ち合わせをしていた2人が一斉に視線を向けた。

 思わずビクリと身をすくめる心愛に、政宗がいつもの調子で手招きをする。

「心愛ちゃん、こっちに来てくれるかな」

「は、はい……」

 後ろ手で扉をしめてから2人のところへ近づくと、ユカが心愛へ、預かっていた携帯電話と、半透明の白いクリアファイルに入った書類を手渡す。

 うっすらと見えたその内容に、心愛は思わず全身を緊張させた。


『生前調書』

 これから心愛が1人で『縁』を『切る』――その対象となる『遺痕』の情報が記載されている書類だ。


 中身を察した心愛に、政宗が努めていつも通りの口調で内容を説明する。

「もう知っていると思うけど、実技試験は実際の『縁切り』だ。かけられる時間は、最長でも20分だと思って欲しい。勿論、『遺痕』の状態によって左右されるけど、それ以上時間がかかるようであれば、試験突破は難しくなる」

 20分。

 通常は30分程度かかることも多い心愛にしてみれば、大分頑張らないと達成出来ない数字だ。

「……分かってます。中を見てもいいですか?」

「ああ」

 政宗が首肯したことを確認した心愛は、一度、口の中にたまったつばを飲み込んでから……クリアファイルの中身を引き出した。


 前橋由希子(まえばし・ゆきこ)、5歳。

 添付された写真には、毛先に癖のある髪の毛を肩の下までたらした、ごく普通の女の子が写っている。

 こんな……どこにでもいる女の子に、何があったのか。

 心愛はまばたきをせずに書類を読み進め……記載された地名に両肩をビクリと震わせた。

「与兵衛沼……!!」

「よ、よへ……?」

 聞きなれない地名に、ユカか首を傾げる。そのまま無言で政宗を見上げて説明を求めると、彼は固まる心愛に苦笑いを向けたまま……少し声を潜めて解説を始めた。

「与兵衛沼は、東仙台の方にある大きな公園だ。文字通り、沼をぐるっと取り囲むように木々が生い茂っていて、自然が多く残っている場所なんだ。冬は白鳥も来るぞ」

「へー……でも、なして心愛ちゃんはこげん怖がっとると?」

「あー、その……まぁ、心霊スポットとしても有名なんだよ。白装束の女性が出るとか、過去に心中した人の怨霊がー、とか……そんな感じだ」

「はぁ……」

 ユカにしてみれば怨霊の類など職業的に見慣れているし、残っている『縁』を『切って』しまえば万事解決じゃないかと思ってしまうのだが……目の前にいる少女は、そういう幽霊のたぐいが苦手で、『縁故』としての仕事を避けてきたのだ。その恐怖感が最近ようやく薄れてきたとはいえ、まだ100%なくなったわけではない。しかも……。

「……ねぇ政宗、よりによって死因が溺死の5歳の女の子とか……もっと穏やかに亡くなった温厚そうなおばあさんとかおらんかったと?」

 ユカも今回の『生前調書』は見たが、前橋由希子の死因は、遊んでいて沼に足を滑らせたことによる溺死である。

 溺死の『遺痕』は全身がびしょ濡れで、見た目にもより幽霊『らしさ』がある。しかもそれが自分より小さな女の子であれば、それだけで非日常感がより増長されるだろう。

 ユカの無茶な要求に、政宗は口を尖らせて愚痴を呟いた。

「……この『遺痕』を指定したのは名杙だ。文句なら当主に直接言ってくれ」

「言えるわけないやん……」

 ユカのジト目を政宗が受け流した次の瞬間、心愛が資料から顔をあげて、政宗とユカを見据える。

「わ、わわっ……分かりま、した……い、行きっ、行きましょう佐藤支局長!!」

 そう言って窓の方――扉とは反対方向を向いた心愛は、進行方向を間違えていることに気付いて慌てて居住まいを正す。

 そして、心配そうな表情のユカをビシっと指差し、自分を鼓舞するようにこう言った。

「ケッ、ケッカも心愛の成長した姿に恐れおののけばいいじゃない!!」

「恐れおののけるやかねぇ……」

 ユカが苦笑いでため息をついた次の瞬間、政宗が演台の荷物をまとめ、ユカと心愛に指示を出した。

「車で移動するから、地下の駐車場に行くぞ。心愛ちゃん、忘れ物がないようにね」

「は、はいっ!!」

 心愛は慌ててトートバックに机上の筆記具を詰め込み、部屋を出ていこうとする2人の背中をおいかけた。


 『仙台支局』から車で約20分、時刻は午前10時20分過ぎ。公園の敷地内にある駐車場に車を停めた政宗は、サイドブレーキを引いて息をついた。日曜日ということもあって程よく車が止まっており、周囲を散策している人も多い。

 政宗の真後ろの後部座席に座っているユカがシートベルトを外し、車内から周囲を見渡して顔をしかめた。

「ねぇ、政宗……人が多すぎるっちゃなかと?」

 『縁故』の仕事は本来、人目を忍んで実施されるべきことである。仙台の街中で『遺痕』に対応しなければならないこともあるが、例えば平日の昼間にしたり、夕方以降にして闇に紛れたり……と、なるだけ人目につかない時間帯を選んできた。

 日曜日の午前中、家族連れも多いこんな公園の中で『遺痕』に対応するなど、通常はあまりないことなのだ。生きている人間の動きが気になれば、目の前の『遺痕』の集中出来ない可能性もある。

 今回は試験時間が決まっているとはいえ、だからこそもっと人目につかないようなところで、試験に集中出来るような環境に出来なかったのだろうか。

 政宗はシートベルトを外し、助手席に置いた荷物を取りながら返答した。

「だから、これを決めたのは俺じゃないって言ってるだろうが。『遺痕』がいると言われている場所は公園でも木々が多いところだから、あまり人目にはつかないはずだ。この事件があったことで、余計に近づく人が減ったらしいぞ」

「ふーん……ならいいけど」

 ユカはどこか釈然としない顔のまま、隣に座る心愛を見やる。

 彼女は何とかシートベルトを外し、カバンについているお守りを、無意識のうちに握りしめていた。

「そのお守り……2つとも同じみたいやけど、誰からもらったと?」

「へっ!?」

 ユカに尋ねられ、心愛は慌てて顔を上げた。そして……改めて手元のお守りに視線を落とし、ボソリと裏話を口にする。

「これ……阿部会長とお兄様から、それぞれもらったの」


 心愛がカバンにつけているのは、鹽竈神社(しおがまじんじゃ)の『うまくいく御守』。しかも同じものが2つ。

 そのうちの1つは、昨日の土曜日、学校の先輩でもある阿部倫子(あべ みちこ)からもらったものだ。

 昨日の夕方17時過ぎ、倫子から突然「渡したいものがあるから、仙石線の本塩釜駅に来ることは出来るか?」という連絡をもらい、心愛は慌てて了承の返事をしてから家を飛び出した。

 そして、自転車で本塩釜駅へ向かい、改札の前で待っていた倫子と合流する。土曜日で学校は休みのはずだが、学校の制服姿の倫子は心愛を見つけて、軽く手をあげた。

「名杙さん、突然ごめんなさい」

「い、いえ……阿部会長、どうしたんですか? 今日、学校だったんですか?」

「今日は午後から県の弁論大会だったの。それでこんな時間になってしまって……」

 倫子はどこか申し訳なさそうに言いながら、学校指定のカバンから、小さな白い袋を取り出した。

 片手に乗る程度の大きさで、袋には『鹽竈神社』と記載されている。

「阿部会長、これ……」

「確か明日、名杙さんも大切な試験があるって聞いて……気休めにもならないとは思うけど」

 心愛がそっと袋から中身を取り出すと、中から『うまくいく御守』と書かれたお守りが出てきた。

 彼女の気遣いに感激して、思わず何も言えなくなってしまう。放心状態で御守を見つめる心愛に、倫子が優しい笑顔で話を続ける。

「今日の弁論大会では……お父さんのことを発表したの」

「え……!?」

「あんなことがある前に書いた作文だったから、正直、人前で読めるかどうか不安だったわ。でも……名杙さんがあの時、私の指針になってくれた。今日の私がちゃんと出来たのは、名杙さんのおかげなのよ」


 それは、丁度2週間前の日曜日。倫子の乱入というトラブルが発生したものの、秀麗中学校における騒ぎが一段落をして、それぞれが家路についたときのこと。

 他のメンバーと別れ、東北本線の駅へ向けて歩き始めた心愛、倫子、統治の3人。

 駅は学校からは徒歩で15分ほど、と、少し離れた場所にある。住宅街を抜け、田んぼの間にある道路脇の歩道を歩いていると……心愛の隣を歩く倫子が、オズオズと問いかけた。ちなみに統治は2人の数歩先を、無言で歩いている。

「名杙さんも……その、先ほどの幽霊を、成仏……この言葉が正しいのかどうか自信がありませんが、そのようなことをずっとやってきたんですか?」

 彼女の問いかけに、心愛はゆっくりと首を横に振る。

「いいえ、心愛が今回のことを本格的に初めたのは……今年の4月からなんです」

「え……?」

 思っていたよりずっと最近のエピソードに、倫子が思わず目を丸くする。

 心愛は彼女に苦笑いを向けてから、自分のことをポツポツと語りだした。

「さっきも少しお話したんですけど……心愛もずっと、さっきの幽霊が怖くて。ずっと、見ないふりをしてきました。心愛には出来ない、怖い、無理だって……ずっと、そう思ってきました」


 幼少期、『痕』に襲われて死にかけた自分。

 これまで、自分が死ぬということなど考えたことがなかった心愛にとっては……人生観を打ち砕くほど、衝撃的な出来事だった。


 そして、基本的には誰も、心愛に強制しないから。

 守られることが当たり前になってしまった彼女は、自分の足で踏み出すことに恐れを抱いていた。


「でもずっと、心の何処かでは何とかしなきゃって思ってて……4月に、思い切って一歩踏み出してみたんです。最初は上手くいきませんでした、それどころか、手痛いしっぺ返しをくらったりして……やっぱり、心愛には無理かも、って、そう思ったんです」


 どれだけ見てきても、いざ干渉するとなると――『痕』に対しては、どうしても及び腰になってしまう。

 そして、仲良く出来ると思っていた片倉華蓮が、心愛を裏切っていたことに直面して……流石に、心が折れそうになった。

 でも、その直後――名波華(ななみ はな)と出会った。


「そんな時に、1人の女性と出会って……その人が、凄くカッコよかったんです。女の人にこんなことを言うのは、違うかもしれないんですけど……凛として、力強くて、本当にカッコイイなって」



「――ありがとうケッカちゃん、でも、それは駄目だよ」

 あの時……華は、自分が現世にとどまれる可能性を提案されながら、それを即座に断った。

 それは、彼女自身がこの世にとどまることで、更なる火種になる可能性があるから。そんな曖昧な可能性を、自分の存在とともに消し去るため。

 その潔さと強さに、強烈に憧れた。


「ん、よかろう。さて、話を戻すよ心愛ちゃん。誰でも最初は怖いけど、その最初さえ超えてしまえば、次はもっと楽な気持ちになれると思う。心愛ちゃんも……なりたいんだよね、お兄さんみたいな『縁故』に」

 あえて試すように聞いてくれた華は、心愛の性格を本当に知っているなと……今は特に強く思う。

 ここで心愛に、明確な目標が生まれた。


「お兄様なんかになりたくない……身内に『因縁』を盗まれるようなお兄様なんかすぐに超えてやるんだから!!」


 今、前を歩いている兄を超える。

 それが……今の心愛の、最も近い目標なのだから。



「心愛もいつか……いつか必ず、一人前になってみせる、そして、あの人に報告する……そう、決めたんです」


 そう言った心愛の横顔に、倫子は、心愛が憧れている女性がもう、この世にいないことを何となく悟った。

 そして……それでも前を見つめる心愛に、みとれてしまう。


 つい先ほど、無鉄砲な行動をしてしまった倫子。そんな彼女を助けてくれたのは、他でもない心愛だ。

 臆せずに倫子の前に立ちふさがり、『痕』から守ってくれた時も……とても強く、綺麗な眼差しだったことを鮮明に覚えている。


挿絵(By みてみん)


 倫子は、心愛が自分の先を歩いていることをはっきりと確信した。

 そして……こんな近くに目標がいてくれたことに、思わず頬を緩めてしまう。

 私も、彼女のようにもう少しだけ、強くなることが出来れば――


「……阿部会長?」

 気がつくと、心愛が自分を覗き込みながら名前を呼んでいた。倫子はいつも通りの優しい笑顔を向けてから、先ほどと同じ言葉を繰り返す。

「やっぱり……学校でも、今の名杙さんで構わないと思いますよ」

「それ、さっきからどういう意味ですか?」

 心愛が少しむくれたような表情で問いかける。倫子は先を歩く統治にも、チラリと目線を向けた後……再び隣の心愛を見つめ、その理由を口にした。

「今の名杙さんの方が……カッコイイってことですよ」


 今日は、最寄り駅の近くにあるお菓子屋で、生前の父が好きだったお菓子を買ってみよう。

 そしてそれを、お仏壇に備えて……少しだけ、話をしてみよう。

 そうやって、一つ一つを大切に積み重ねて……時間をかけて、強くなっていこう。


 隣で全くピンときていない心愛の反応に喉の奥で笑いながら、倫子はそっと……大好きな父親に、想いを寄せた。



 倫子が何の話をしているのかを何となく察した心愛は、ツインテールを揺らしながら首を横に振る。

「そんなことないです。全部、阿部会長の強さですよ」

「そうだとしても、それを引き出してくれたのは名杙さんだもの。だから、私も何か出来ないかなって……島田くん放っておいて、ここまで来ちゃった」

 そう言って茶目っ気たっぷりに笑う倫子に、思わす心愛も頬が緩む。

 そして、手の中にあるもらった御守を握りしめ、彼女に軽く頭を下げた。

「本当に……本当にありがとうございます」

 そう言って頭を上げて倫子を見つめ、決意を告げる。

 今日頑張った彼女から受け取った勇気で明日を乗り切って、月曜日、学校で、嬉しい報告をするために。

「月曜日にいい報告が出来るように、明日は精一杯頑張ります!!」

 その言葉を受けた倫子は、何の躊躇いもなくこう言った。

「落ち着いて取り組めば大丈夫。今の名杙さんなら出来るわ。頑張ってね」


 そして2つ目は、本日、家を出る直前に統治から手渡されたものだ。

 玄関先でカバンの中身の最終チェックをしていた心愛に統治が近づき、いつもよりもっとぶっきらぼうに右手を突き出したのだ。

 唐突な兄の行動に、心愛は手を止めて……首をかしげる。

「お兄様?」

「その……よければ持っていってほしい」

 視線を絶妙にあわせずに何かを差し出す統治から、心愛は恐る恐るその中身を受け取って……。

「これ……」

 自分の手の中にある『うまくいく御守』(2個目)を見つけた瞬間、思わず吹き出してしまった。

 その様子を目の当たりにした統治が、バツの悪そうな表情で言い訳を呟く。

「気休めにもならないかもしれないが……何もしないままなのは、嫌だったんだ」

「お兄様……」

 前半部分が昨日の倫子と同じ言葉であることに、確かな縁を感じるしかない。どこか放心状態の妹を真っ直ぐに見据えた統治は、一度呼吸を整えてから……肩の力を抜いた。そして、心愛に言葉を贈る。

 それは、統治がずっと心愛に伝えたかった、そんな大切な言葉達。

 密かに目標(追いついて追い越す予定)の兄から、何の躊躇いもなくこんなことを言われると……根拠のない自信が生まれる。

 だって手の中にあるのは、『うまくいく御守』。

 心愛を近くで見守り、支えてくれる人達が、自分のために選んでくれた……最強の御守なのだから。

「お兄様、ありがとう」

 心愛は受け取った御守をそっとカバンの中へ滑り込ませてから、靴を履いて立ち上がった。

 そして統治を見上げ、不敵に言い放つ。

「『初級縁故』の試験なんて、チャチャッと終わらせるって決めてるんだから!! 心愛を甘く見ないでよね」

「そんなことを言って油断していると、足元をすくわれるぞ」

「わ、分かってるわよ!! 油断なんかしてないんだから」

 フンといつもの調子で統治から視線をそらした心愛は、「朝から何やってるんだか……」と、自分自身にため息をついた。そして、改めて統治と向き直り、出かけの挨拶をする。

「行ってきます、お兄様」

「ああ、気をつけて」

 統治からの言葉を受けた心愛は、胸を張って家を出ることが出来た。

 そして、仙台駅へ向かう電車の中で、2つの御守をカバンの持ち手につけてみると……2人が近くで見守ってくれているような気がして、とても心強かったから。


 心愛の話を聞いたユカは、改めて、彼女が手にしている御守に視線を向けた。

 そして……彼女のことを思って行動した2人を想像して、目を細める。

「そっか……2人が同じものを選んだのも、きっと『縁』やね」

「……」

 心愛は何も言わず、ただ、どこか嬉しそうに口元を緩めて、御守の向こうにいる2人に思いを馳せた。

「2人とも、そろそろ行くぞ」

 後部座席の2人に声をかけた政宗は、慌てて用意をする心愛をバックミラーで見つめながら、独り言のように、こんなことを口にした。

「心愛ちゃんがこのまま早く終わって研修室の片付けまで手伝ってくれたら、部屋の延長料金を払わなくてすみそうだな」

「え……?」

 回りくどい政宗の言い回しに、心愛はキョトンと目を開き、察したユカが肩をすくめる。

 彼はカバンの中身を確認しながら、更に独り言を続けた。

「となると、延長を想定して用意しておいたお金で……お昼ごはんくらいなら食べられるかもしれないね」

「おぉっ!! いいねぇ政宗。よーし心愛ちゃん、サクッと終わらせてご飯食べに行こう!!」

 早くも気持ちが昼食へ向かっているユカの横顔に……心愛は胸に詰まっていた息を吐き、いつもの調子で毒づいた。

「ケッカは本当に食べてばっかりね。太るわよ」


 車をおりた3人は、公園内の散策路を沼に沿って進んでいた。木々の隙間から差し込む光が、幻想的に周囲をてらす。ランニングしている人や犬の散歩をしている人、家族連れなどとすれ違いながら歩くこと約10分。一歩前を歩く政宗が足を止め、軽く目を閉じて周囲を探った。

 木々の隙間から沼の水面が光っているのが見える。誰も立ち止まらないような、そんな公園の一角。

「この辺だな……2人とも、そろそろ視え方を切り替えてくれ」

「は、はいっ!!」

 カバンの持ち手をギュッと握っていた心愛が、両肩をビクリと動かして慌てて視え方を切り替えた。そして――


「――ひっ!?」


 視界に入ってきた『少女』に、身をすくめる。


 3人の数メートル先には、散策路内に点在しているベンチがあった。二人がけ程度の木造のベンチに、小さな女の子がちょこんと座っている。

 全身びしょ濡れで、髪の毛が顔にはりつき、表情を読み取ることが出来ない。上品なデザインのピンクのワンピースが肌にはりついており、靴は片方しかはいていない様子。

 恐らく彼女が、『生前調書』にあった前橋由希子だろう。

 心愛は脳内で、少女が――由希子が亡くなった理由を思い返していた。


 半年前、妹の七五三のお祝いで、この公園からほど近い場所にある祖父母の家に遊びに来ており……妹ばかりチヤホヤする祖父母に嫉妬した彼女が、父親と一緒にこの公園に遊びに来ていた。

 そこで父親が目を離したすきに由希子はいなくなり、二日後……沼に浮いている状態で発見された。

 どうやら、このベンチの近くから足を滑らせて、沼に落ちてしまったらしい。彼女が座るベンチの近くには、枯れ始めた小さな花がいくつかたむけられていた。

 それ以降、この周辺を通ると沼に引きずり込まれそうな感覚になったり、子どもの笑い声が聞こえたり、体が重くなったりするらしい。

「心愛ちゃん、始めてもいいかな」

「は、はいっ!!」

 政宗の声に心愛は全身で返事をすると、鞄の中からシルバーのペーパーナイフを取り出した。

 昨日磨き上げた相棒が、木々の隙間から差し込む光を受けて鈍く輝く。

 それを見つめて呼吸を整える心愛に、隣に立つユカが声をかけた。

「カバン、持っとこうか?」

「……うん、お願い」

 心愛はユカに持っていたカバンを渡し、1人でベンチへ向かう。

 ここから先は――御守には頼らない。そんな意思表示でもある。

 心愛の後に続く政宗が、腕時計で時間を確認して、試験開始を宣言した。


「午前10時35分、これより、『初級縁故』の実技試験を開始します。よろしくお願いします」


 心愛が由希子の前に立つと、うつむいていた彼女がゆっくり顔を上げた。

「……?」

 黒く濁った瞳が、心愛を興味深そうに見つめる。思わず萎縮してしまいそうになるが……正直、先日学校で対峙した同年代の『遺痕』の方がよっぽど迫力があって怖かった。それに比べたら、まだ、攻撃性は少ないように見える。

 けれど、ここで油断をするわけにはいかない。心愛は彼女を刺激しないように後ろ手にペーパーナイフを隠し、平静を装って話しかけた。

 残っている『関係縁』は、左手から一本。由希子が小さな子どもだということもあり、これを切るには更に近づく必要がある。

「こ、こんにちは。こ……私、名杙心愛。お名前を教えてくれる?」

「なま、え……由希子」

 彼女がボソリと呟き、心愛に首を傾げる。

「おねえちゃ……何してるの?」

「え!? えぇっと、その……」

 目的を尋ねられ、心愛は思わずたじろいだ。心愛の目的は、目の前の彼女を消すことである。でも、そんなこと……言えるわけがない。

 口ごもってしまうと、焦りが生まれる。早く対処しなきゃ、早くしないと試験に合格出来ない。『初級縁故』の試験に一発合格出来ないなんて、名杙直系としえあってはならないことだ。


 何とかしなきゃ。

 でも――目の前の少女に、どう説明すればいい?


 彼女は本当の意味で、何も気付いていない。

 死んでいること。

 死んでいるのに……死にきれていないこと。


 気がつけないままこの世に留まり、一人きりで過ごしている。


 心愛は由希子に同情するような立場ではないし、そもそもいちいち同情していては『縁故』としての役割など果たせない。

 そんなこと、頭ではいくらでも分かっている、分かっているけど……。


「お姉ちゃん……?」

「心愛は、その……」


 焦りが沈黙を生み、沈黙が焦りを生む。

 ユカと政宗は少し離れた場所から見守っているだけだ。分かっている、ここから先は自分1人で何とかするんだ。

 兄だってそうしてきた。その妹である自分が、こんなところで立ち止まるなんて――


「――あ……」


 心愛の脳裏に、朝、統治からかけてもらった言葉が蘇る。


「心愛、俺たち『縁故』は、生命の循環を守る存在だ。この世界に存在する者たちの居場所を守り、失われた命は天に返し、再び転生するのを待つ……『縁故』は、そのための守り人だと、俺はそう思っている」

「お兄様……」

「――大丈夫だ。心愛なら、出来る」



 統治が―― 一番近くで自分を見守ってくれている兄が、そう言ってくれたから。

 ここで心愛が迷えば、目の前の少女はずっと――ここで1人きりだ。


 何も変われないまま、ずっと、1人きり。

 


 それはきっと……もしかしたら、命を失うことと同じくらい、とても悲しいことだと思うから。



 心愛は一度、息を吸って呼吸を整えた。

 そして……由希子に一歩近づき、視線を合わせるようにしゃがみ込むと、彼女を見上げ、こんな言葉を返す。

「心愛はね……由希子ちゃんを探しに来たの」

「探しに……?」

「うん、向こうでお父さんが待ってたよ。一緒に(かえ)ろう」

 そう言って心愛が立ち上がると、由希子もまた心愛に続こうとベンチから立ち上がった。

 彼女が自分から心愛に近づいてきたことで……左手に残る『関係縁』が空間を漂い、心愛の方へフワリと向かってくる。


 心愛はそれを掴むと、掴んだ隙間から輪を作り、輪の中にペーパーナイフをくぐらせて――優しく、『切る』。

 次の瞬間――心愛に近づいてきた少女は、跡形もなく霧散した。


「……残った『縁』、しっかり切っておいたから。また生まれ変わっておいでね」


 心愛は優しい横顔で、未来での再会を願う。


「――所要時間は5分、文句のつけようがないな」

 政宗は満足そうな表情でポケットからメモ帳を取り出すと、かかった時間と心愛の様子などを簡単にメモしていく。

 ユカは心愛のカバンをもちなおし、ぶら下がる御守に、ニヤリと笑みを浮かべた。

「さすが……『うまくいく御守』やね」



 2人のところへ戻ってきた心愛が、オズオズと政宗を見上げた。

「佐藤支局長、その……」

 そんな彼女を、政宗は笑顔で見下ろして、暫定評価を告げる。

「まだ、筆記試験の採点は終わってないけど……実技試験はほぼ満点だよ。最初の沈黙がどうしても減点対象だけど、それ以降の手順も、時間も、申し分ない内容だった。頑張ったね」

「あ、ありがとうございます!!」

 頭を下げた心愛は、自分一人でちゃんと出来たことに……言いようのない安堵感を抱いていた。

 そして、頭を上げたところで……ユカがカバンを心愛に返却する。

「心愛ちゃん、お疲れ様。いやーその御守、凄い効果やね」

 どこか意地悪に告げるユカに、心愛は一瞬ムッとした表情になってから……すぐにその口元に不敵な笑みを浮かべ、堂々と言い返すのだ。

「違うわよケッカ、これが心愛の実力なんだから」

 『うまくいく御守』って、本当にあるんですよ。(http://www.shiogamajinja.jp/charm/index.html)

 最初はベタに『厄除け』とかにしようと思ったんですけど、鹽竈神社のサイトを見て「あ、これにしよう」って思いました。ちなみに霧原さんは鹽竈神社に行ったことありますが、この御守を買ったことはありません……今度行ってみようっと。


 ちなみに与兵衛沼(http://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/044.html)は普通の公園です。実際に出るかどうかは分かりません。


 これで心愛は更に自信をつけて、今後成長していくのです。

 伸びしろのある若者にご期待ください!! 改めて、心愛、お誕生日おめでとう!!

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