8月1日(レギュラーシーズン)
3年前、私はある事情で異世界に転移した。ある事情といっても、詳細は私にもわからない。おそらく、眠っている間に転移したものと思われる。そこは現代日本によく似た場所だったため、初めは異世界へ転移したなどとは気づかなかった。暮らしていく中で覚えた多くの違和感を総合し、ここは異世界なのだと確信するに至ったのだ。
私は以前の世界でも野球観戦を趣味としており、この世界でも野球が盛んらしいとわかったときは非常に喜んだ。以来、私はインターネットでプロ・アマ問わず、この世界のさまざまな野球を観戦している。
きのう8月1日は、待ちに待ったプロ野球の開幕日。私は複数の試合を同時に視聴できるほど器用ではなく、また観戦できるデバイスがスマートフォン1台しかないので、どの開幕戦を視聴するか慎重に吟味する。熟考の結果、みずほPayPayドームで14時から行われる福岡対高松戦に決めた。光と音の演出が凝った試合前セレモニーは、どこの世界でも共通らしい。
試合は7対4で高松の勝利。開幕先発を任された高松のエースが4回までに4失点を許してしまったが、5回表に一挙7点を取り逆転。9回は守護神が3人で抑えた。互いにホームランも飛び出し、シーズンの始まりに勢いをつけるような試合だった。
ナイターの試合も、少しだけチェックしてみた。東京ドームで行われた東京対静岡は5対2で東京の勝利。これも5回に逆転したリードを守り抜いての勝利という展開だった。京セラドームでの大阪対京都は9回表に京都が追いつき、延長戦に突入。アマチュアと違ってタイブレーク制は導入されていない。追いついた勢いそのままに京都が1点を取り、3対2で勝利した。
朝になると、スポーツニュースがきのうの名場面集を放送。監督や解説者によって「開幕戦はシーズンを占う大事な1戦」「開幕戦といえども単なる長いシーズンの1試合」と解釈が別れているのも面白い。後者を負けたときの言い訳としか理解しないのは、きっと私の悪癖だろう。
ところで、あなたはここまでの文章にいくつ違和感を覚えただろうか。私の稚拙な文章力による違和感であれば申し訳ないが、実は、ここまでの文章内に、野球観戦の中で私がここを異世界であると確信するに至ったヒントを3点、はっきりと記している。
最後に、きょう行われた試合結果と順位表を確認してお別れしよう。明日も全チーム同カードでの開催が予定されている。3つの違和感に気づいた方、反対に違和感を覚えなかった方は ——あるいは4つ以上の違和感を見つけた方も—— 明日のこのブログの更新を、楽しみにしていてほしい。
札幌 vs 仙台 ノース1回戦
(エスコンフィールド)18:00
仙台 /000 101 101/4
札幌 /000 000 002/2
埼玉 vs 新潟 ノース1回戦
(ベルーナドーム)14:00
新潟 /600 100 000/7
埼玉 /001 000 003/4
東京vs 静岡 イースト1回戦
(東京ドーム)18:00
静岡 /010 001 000/2
東京 /001 021 10X/5
横浜 vs 千葉 イースト1回戦
(横浜スタジアム)14:00
千葉 /120 003 000/6
横浜 /000 000 001/1
名古屋 vs 神戸 ウエスト1回戦
(ナゴヤドーム)13:00
神戸 /001 200 000/3
名古屋/040 010 02X/7
大阪 vs 京都 ウエスト1回戦
(京セラドーム)18:00
京都 /000 100 001 1/3
大阪 /100 001 000 0/2
広島 vs 岡山 サウス1回戦
(マツダスタジアム)18:00
岡山 /000 050 000/5
広島 /020 001 000/3
福岡 vs 高松 サウス1回戦
(みずほPayPayドーム)14:00
高松 /000 070 000/7
福岡 /020 200 000/4
[ノース]
1/仙台/1勝0分0敗/1.000/-
1/新潟/1勝0分0敗/1.000/-
3/札幌/0勝0分1敗/.000/1.0
3/埼玉/0勝0分1敗/.000/1.0
[イースト]
1/千葉/1勝0分0敗/1.000/-
1/東京/1勝0分0敗/1.000/-
3/横浜/0勝0分1敗/.000/1.0
3/静岡/0勝0分1敗/.000/1.0
[ウエスト]
1/名古屋/1勝0分0敗/1.000/-
1/京都/1勝0分0敗/1.000/-
3/大阪/0勝0分1敗/.000/1.0
3/神戸/0勝0分1敗/.000/1.0
[サウス]
1/岡山/1勝0分0敗/1.000/-
1/高松/1勝0分0敗/1.000/-
3/広島/0勝0分1敗/.000/1.0
3/福岡/0勝0分1敗/.000/1.0




