明日から!
おっかね~♪
おっかね~♪
おっかおっかね~♪
いやーまさか答えただけでお金もらえるとは思わなかった。しかも宿の場所も教えてくれたし。
さすがギルドマスター。…ハゲオカマだけど。
それにしてもあの質問は何だったんだろう? 本当は強いんじゃないかーって。
こーんなどこにでもいる少女が強いわけないよねー。まったく…
……いや、待てよ。
そういや私記憶ないんだよね……もしかして、実は強かったり…?
チラリと横を見る。
こんなところに偶然ちょうどいい感じの壁を発見。木ならそんなに痛くないよね。
…よし。周りには誰もいない。
すこしだけ殴ってみようかな。
「……んぅぅっ!?」
…痛い。普通に痛い。
やっぱり私弱いじゃん。うぅ…もう絶対やらない。
「はぁ…宿行こう」
あのギルドマスターめ。またあとでハゲオカマって言ってやる。
そんな愚痴を思いつつギルドを出る。
いろんな冒険者の人が、なんかすごい私を見てたんだけど何だったのか。やっぱり見た目かな。
でも絡まれなくて本当に良かった。これからも絡まれなければいいな。
そんなことを思いながら宿に入る。
中は正面に受付、その右に2階へと繋がる階段、左は食事するところかな? 椅子とテーブル、少ないけど食事をしている人がいた。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。泊まれますか?」
「はい。大丈夫ですよ。お1人様ですか?」
「はい」
「ここは、朝と夜の食事付きで1日2000ルン。素泊まりでしたら、1日1000ルンになります。どちらになさいますか?」
「えーと、それじゃ食事有りでこの分お願いします」
受付の女性にゼグイさんから貰ったお金を全部出す。
1万ルンっていってたから、5日は泊まれるはずだ。
「はい……合計で1万ルンですね。食事付の5日で大丈夫でしょうか?」
「はい。お願いします」
「ありがとうございます。こちらお部屋の鍵になりまして、そちらの階段を上がるとお部屋がありますので、205号室のお部屋でお願い致します。お食事の方は、朝6時~10時、夜6時~22時になっていますので、食べる際は、そちらの食堂にて誰かしら従業員にお声いただければ大丈夫です」
しっかりと説明を聞き、まだご飯の時間じゃないので2階に上がる。
205号室は一番奥の部屋だった。
「…うん。普通な部屋だ」
中は、ベッド、テーブル、椅子、棚、おっ、これハンガーじゃん。ここに服をかければいいのかな。…かける服がないけどね!
「…って、そうだよ! 私これしか服ないじゃん……!?」
服といってもこれ制服なんだけどさ…
しかも、どこの学校の制服なのかは覚えてないからわからんし……
…はっ!? 言っておくけど、高校の制服だからね!? 中学じゃないよ!? だってセーラー服だもん! …あれ、中学ってセーラー服とかないよね…?
…あったっけ? …う〜んわからん。まぁ私の中にないと言うことにしておこう。ね!
それにしても服は買わないといけないね。よし。なるべく簡単で報酬が良いのを受けなければ!
がんばるぞー!
明日から!