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第1章 05 ガラスの箱の中は

ガラスの箱の中に再び緊張した雰囲気がもどる。

じりじり詰める距離。

もう動いたら負けではないかそう思わせるような空気感。

その時、ガラス蝶は再び舞始めた。紫の暗い舞ではなく、金色に。

比喩ではなく金色の鱗粉を纏って。

「毒の鱗粉だけとでも思ったのかい?」

蟷螂は、固まって全く微動だにしない。きっと麻痺の何かだとノトは考える。

しばらく舞っていたガラス蝶は剥製をも思わせる蟷螂の頭に止まる。

「教えてもらってすぐ勝てる勝負じゃないんだよ。大丈夫、そのライターは大切に使うから」

ガラス蝶は蟷螂の頭をぐるぐる回しはじめた。ねじって首を取るつもりなのだろう。

いかにもグギュという擬声語が似合う回しかただった。

「賭けは守ってくださいね」

ノトは勝ち誇った笑みを浮かべた。いや、もう展開敵に勝つのだが。

螳螂は自分の一つの鎌をもう一つの鎌で……………………………………切った。

切った断片から黒いハリガネのようなものが溢れて溢れてガラス蝶を覆う。というか巻き付いた。


≪ハリガネムシ≫

カマキリ(主にハラビロカマキリに寄生)やバッタ、カマドウマ、ゴミムシ、コオロギ等といった昆虫類の寄生虫として知られ、アメリカでは馬を洗う水桶の中から発見されたことからhorsehair wormという俗称をもつ。


生物共存。これによって出来た技。

「はっっっ……」

今さら驚いて声を上げる相手。

もう、首はない蝶を見ながら。

質問!

ノトは男性?女性?年はどれくらい?

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