しゅ・しゅ・しゅ・
「わっわかったぞ」
僕は幸い風呂から裸でも街に飛び出すこともなく
平然と毛布から出ると外に出た
しかしそのしわくちゃの白いシャツはお世辞にもいいとは思えない
彼はてくてくと警察署まで向かった
そこで彼女が釈放されていたともきずかず
彼女は事実、無実の罪である
たまたま怪しいほどの速さで駆け込んだ少女が
とある事務所の戸をピッキングしていたのを取り押さえたが
しかし、それがピッキングによく似た鍵と言う紛らわしいものだと判明しでていたのだ
「あらリンタどうした」
平然と言う幼馴染に対し
「いや帰る」
とぶっきら棒に言った
「あっそれより帰りクレ―プ奢ってよ」
「何でだよ」そう言うが頑として聞かない
「だってまだなぞ」
そう言ってケヒひひひと意地悪く笑う
きっとこいつの先祖はおばば様とか言われていたに違いない
しかしどちらにしろ三年ぶりに動いた脳みそはその謎を解いていた
あっけなく あっけらかんと どうしようもなく どうでもいいくらいに
さて僕たちはクレープ 暮羽の前に来ていた
その前で手短に話す
「簡単なことだったんだよ 名札でも何でも名前が違えば結果も違う
どうせ売値を間違えて、怒られるのを恐れたんだろ
でもそんなことは、
価格の設定さえずらせばそんなことどうにでもなる
後は戻せば」
そう言いながら彼女を確認程度に見た
、、、、、、、無言で笑っていた
それは怖いが、そこに引かれる憧れるのが僕の狂っているところだろう
それが答えなんか僕は聞くと
「ぶーー」と言いながら僕に抱きついてきた
まずい、こいつにはすりの腕がある
しかし気が付いた時には僕の全財産はクレープに変わり
とぼとぼ黒い毛布のある事務所に戻るのであった