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悪の組織の求人広告  作者: Q7/喜友名トト
組織頂点編~シンプルプラン~
76/106

我らはメタリカ、誇り高き悪の組織

一話が長くなったので二回にわけて投稿します。後半は明日です。


あと、前回から場面飛んでるのは意図的です。

いずれ出てきますのでご容赦ください。

ディランのメタリカ本社襲撃と全世界同時放送による『シンプル・プラン』の宣言から2週間が過ぎた。

 メタリカ構成員は首領・藤次郎の死が明かされたこと、また戦力の象徴であったラーズの敗北により混乱をきわめていた。

 

 創始者であった幹部たちは相談役ハメットを残し全員が倒れ、本社での活動も難しい。現在のメタリカは人員数や規模に大きな変動はなくとも、全盛期と比較すればその力を落とした、と考える者は構成員たちの間でも少なくなかった。


 これに対し、ハメットはある周知を行った。

 まずは本拠地の移動。あのような事件があったからにはこれまで通りの場所で業務を行うのは難しい、したがって場所を移す、という内容であり、新たにメタリカの本拠地となったのは煉獄島と決定。

 煉獄島は元々開発室があった場所であるがマルーン5との戦闘のあとは使われていない。

 だが、ハメットは『ある男』との密約により、こうした事態に備えるための拠点として煉獄島の整備を密かに行っていた。防衛機能や連絡機能を十分に備えた煉獄島はこれまでの拠点よりもより戦力的には優れた拠点といえるものとなっていたのだ。


 構成員のなかでも主だったものはすぐに煉獄島に移動し、今後のメタリカの中心となるべく準備を整えていた。これがスムーズに行えたのは、長年メタリカの相談役を務めたハメットの手腕、古参の管理職たちの働きによるものが大きい。


 だが、重大な問題は何一つ解決されないままだ。というのが構成員たちの認識だった。

 今後のメタリカは今後どう動くべきなのか。

 ディランの発したシンプル・プランに対抗できるのか。

 そして、こうした決定を行いメタリカを率いる者は誰なのか。


 柱を失い、そして決定的な脅威となる存在が出現したメタリカは、滅びるのではないか。


 ハメットはあえて沈黙を保った。


 何を言っても無意味だと悟っていたからだ。悪の幹部として人生の大半を過ごした老人は知っている。


 人は希望を信頼できなければ、終わるのだ。

 そして希望は、うわべの言葉や強制によって生まれることはない。


 だからハメットは待った。その時が来るのを待った。

 そして、その時は、来た。


※※


 メタリカ本拠地、煉獄島。混乱をきたしたメタリカ構成員たちは、島内の全部署への発令を受け、島の中心に位置する大講堂に集結していた。


「……なんなんでしょうね。このタイミングで全部署召集って、数万人規模ですよ。ただ事じゃないですよね」

 ジャスティン・比嘉は直属の上司である部長の泉に話しかけた。


 スラム出身者であるジャスティンは元々沖縄支店にいた者だったが、4年前のサンタァナ接収とラモーン撃破作戦に加わったことをきっかけとしてキャリアをスタートさせ、今では本社営業部の一員となっている。だが、この事態についてはなんの予想もつかなかった。


 今この状態のメタリカが構成員を一同に集めてまで発することがあるのだろうか。これから、俺たちはどうなるのか。


 疑問はつきなかったが、部長の泉は意味ありげな表情を見せた。


「まあ、すぐにわかるよ。……お前らがメタリカに残った意味も含めてな」


 泉の言葉はよくわからない。

それが聞こえたのかジャスティンの同僚である坂内さかうちが暗い声を洩らした。


「はー……、それにしても、俺もスレイヤーのほうに加わりたかったな」

「お、おい。やめろよ」


 坂内の言葉にはジャスティンも同意したくなるが、さすがに表立って口に出すのはまずいと思ったので慌てて彼を止めた。


 坂内は以前、開発室に所属しており、かのシルエットシリーズの開発スタッフであった男だ。

 スレイヤーはメタリカから離反したものたちで構成されているが、メンバーにはある共通点がある。営業部、沖縄支店、開発室、クリムゾン出向者など、「あの人」とともに戦った経験がある、ということだ。


ジャスティンもまたその一人だったのだが、スレイヤーには呼ばれなかった。

ジャスティンは当時、沖縄支店から本社営業部に異動になったばかりだったということもあり、残されたことを少しザンネンに思いながらも自分にできることをメタリカで精一杯やってきたつもりだ。

だが、今後のメタリカがたどるであろう下降線と、とスレイヤーが成し遂げたことを思えば、口惜しくてたまらない。


どうして、あの人はメタリカを出て行ったのか。なぜ俺を連れて行ってくれなかったのか。

そういう思いがとまらない。


沖縄支店での戦いで命を賭けた彼の姿はジャスティンを熱くさせた。

そんな彼が、悪意と信念を武器にどこまでも上っていく姿に憧れた。いつかまた一緒に仕事がしたい、そして彼とともに世界を変えたいと思った。だからスラム育ちで支店上がりのジャスティンは努力できたし、夢がみれた。なのに。


 きっと坂内も同じように思っているし、他にも大勢が同じ気持ちを持っているだろう。

 彼は、そういう人だったのだ。


 ジャスティンがぼんやりとそんなことを考えていると、唯一残された幹部であるハメット相談役が壇上に姿を現した。


 老いたとはいえ、数々の悪行を成し遂げてきたハメットには凄みがあり、講堂に集まったメタリカ構成員たちのざわめきがやみ、ハメットに注目が集まる。


 そんななか、ハメットは簡単な挨拶を済ませするとすぐに本題と思われることについて話し始めた。


「……みなをこうして一同に集めたのは他でもない。今後のメタリカについて話すためじゃ。知ってのとおり、今、儂らはかつてない苦境に立たされているといってもいいじゃろう……」


 ハメットは現在の状況について念を押すように説明し、誰もが押し黙った。


「……じゃが、メタリカは滅びぬ。そして今日より生まれ変わる。……藤次郎様が築きあげた形を崩してでもじゃ。そのためには新たなる王を迎えねばならぬ」


 ハメットの搾り出すような言葉と同時に、扉が開き様々な者たちが講堂に入ってきた。


 いずれも特徴的であり、メタリカの者ならば彼らが何者なのかは一目瞭然だ。

魚人サンタァナ、闇の民アンスラックス、古代人ブラック・サバス、クリムゾンのギャングたちなど、22世紀現在マイノリティであり、そして世界の敵、悪とされる者たち。


メタリカの構成員たちと同じように講堂に並び、そして壇上を見上げた。

これはどういうことなのか? 彼らはいずれもスレイヤーの軍門にある者たちのはずだ。さすがにメタリカ構成員たちにも動揺が走った。


「……新たな王となる男は、儂や今は亡きヘッドフィールド達との誓いを見事に果たした。すなわち、数ある悪を束ね、そしてメタリカに再び戻ると。すべての悪を一つに束ねてみせると」


ハメットからは一種の諦念のようなものが感じられた。そして、話されたその内容はメタリカ構成員たちに波紋を起こす。


 すべての悪を束ねて、その上で組織に戻る。それは今のメタリカの状況を考えれば、それは何にも変えがたい救いだ。戦力的にも、そして精神的にもだ。


「ならば、儂もまた約定を果たさねばならぬ。これより、新たなる王の即位を宣言する。修羅の道を越え、悪のいただきに上り詰めた男を、今ここに迎え入れる……!」


ハメットの言葉、そして講堂に集まる様々な組織に属していた悪の存在。


これが意味することは何か。

それを、この場の誰もが理解した瞬間だった。


「……まさか……ウソだろ……!」


ジャスティンは興奮から漏れる言葉を抑えきれなかった。そんなことが裏で行われていたのか。そしてそれを達成したというのか。


世界史上最大にして最悪の組織がここに生まれ、一人の王がそれを率いる。

その実現はどれほど困難だったことだろう。そしてその力はどれほど巨大なものなのだろう。まるで奇跡のようなそれが、実現したというのか。



「……う、うおおおおっ!!」


声をあげずにはいられない。

あちこちから同じような歓声があがるのが聞こえてくる。そして誰もが講堂の中心である壇上に視線を注ぐ。

ハメットの言葉を信ずるのならば、そこに現れる男は、あの男以外にありえない。いや、可能性がある者はもう一人はいるが、少なくともジャスティンは確信していた。


ハメットの手引きを受ける形で、壇上には次々と姿を現す者たち。

それはメタリカに所属している者なら誰もが知る、そして世界有数の悪党である者たちだった。


アニス・ジャイルズ、ベナンテ、ツルギ・F・ガードナー、新名和馬。


 そして、最後の男が現れた。


  さきほどまで上がっていた歓声が止んでいく、誰もが彼の登場に言葉を奪われていた。


世界中の悪党が一同に集うこの場所で、すべての視線を集めながら。

男はゆっくりと歩き、そして演台についた。

彼は考え込むように目を閉じ、うつむいている。すべての音が止むのを待っているようだった。

 

 一見すれば、細身で若い、スーツを着た普通の男。

どちらかといえば弱々しく、力強さのようなものは感じられない。


だが、誰もが理解していた。この男が、この場にいる誰よりも強く悪く恐ろしく、そして王たる者であるということを。


 庶務課という最底辺から駆け上がり、すべての悪を征して今、頂点に立つ男。

 数々の英雄を倒し、悪でありながら一度たりとも負けたことのない男。


 それは、正義の英雄が集結し世界が動こうとする今、悪を束ねるにもっともふさわしい男。


 その名は。


「……メタリカ・ホールディングス代表取締役に就任いたしました。小森寧人です」

 

 男はうつむいていた顔をあげて瞳を開き、低い声でそう告げた。

 壇上のスクリーンには表情のアップが映し出される。

そこに映っているのは、先ほどまでいた普通の男と同一人物には見えなかった。圧倒的な存在感があった。


 ジャスティンには、そして多分この場にいる者たちの大半は小森寧人の背後に燃える、黒い炎が見えた気がした。


「……う……っ」

息を飲む。目が離せない。

小森寧人は静まり返った講堂を見渡し、そして言葉を続けた。


「……今日は、皆さんにお伝えしたいことがあります」


 頂点に立つ男は、その道の果てに得た何かを伝えようとしていた。

 




※※


寧人は壇上に立ち、一度目を閉じた。

講堂には数万人のメタリカ構成員や、スレイヤーが制した元他組織の者たちがいる。さらに各拠点に中継も行っている。全員の目が自分を向いているのだ。


うわぁ……。と思わずにはいられない。放っておけば足が震えてきてしまいそうだ。


寧人はこれまで何度も人を率いたこともあるし、戦いのために部下を煽ったこともある。だが今回は規模が違う。新拠点である煉獄島にいるのは比較的上の者たちばかりということもある。


寧人はもともとそれほど気が強いほうではないし、あまり話すのは得意ではない。アガリ症の気もある。


だが、今さらそんなことは言っていられない。だから寧人は一度うつむき目を閉じた。

振り返り、思い出す。


戦ってきた日々を、進むために倒してきた正義を、恩人との約束を、決着をつけた宿敵を、壊すという決意を、叶えたい世界を。


俺は、全てがあってここまできた。下っ端悪党だった時代から本気で目指してきた場所にたどり着いた。

駆け抜けてきた日々に後悔はない。そして、俺はこれから最後の戦いに挑む。そのためにこの場所にいる。皆を率いて世界を変える。


寧人はあの黒い炎の感覚が目覚めるのを感じながら、ゆっくりと目を開けた。

俺はもうただの男、小森寧人じゃない。この目に映る者たちを率いて戦う者だ。


寧人は静まり返った一同に語りかけた。


「メタリカホールディングス代表取締役に就任しました。小森寧人です。今日はみなさんにお伝えしたいことがあります。……まず、さきほどハメット相談役からご紹介いただきましたとおり、本日より私が立ち上げた組織であるスレイヤーはメタリカと合併いたします。詳細はのちほど総務部長の新名から説明させていただきますので割愛させていただきます」


まずは、大きなことの説明を済ます。細かいことはあとでいい。と、いうより今ここでは無理だし、新名のほうが適任だろう、という判断だった。


「あまり長々と話すのもどうかと思うのですが、代表就任にあたり皆様にメッセージがあります。それは私たちの目標です」


寧人はできるだけゆっくりと、丁寧に演説を続けた。普段は使っている一人称である、俺、を改め、あまり得意ではない敬語を使う。


これから一緒に戦う仲間たちに伝えたいことがあった。そのためにこの場を設けた。


もしかしたら受け入れられないかもしれない、という思いはあったがそれでもトップに立ち彼らを率いるのなら、言わなくてはならない。それに意志が統一できなければどの道この先のメタリカに勝利はない。


「私たちの目標は世界征服、ではありません。それはただの手段です。大事なことはそのあとどんな世界にしたいか、ということだと思います」


講堂にいる者たちがざわめくのがわかった。寧人は一つ一つ丁寧に言葉を選び続けた。


「……みなさんの多くは、この世界において正しい存在ではないでしょう。多くの普通の人が平和に幸せに暮らすこの世界に取り残されたり、締め出されたりしたごく少数の人たちです」


人権を持たず人間社会に隠れ住むサバス、そもそも人間ですらないサンタァナ、独自の神と価値観を持つアンスラックス、数え上げればキリがない。この場にいる悪党たちは『幸せな22世紀』の一般的な社会や価値観の外にいる。それゆえに世界に対して牙をむく。


「俺も、そうです」


 そしてそれは寧人も同じだ。メタリカに入る前はスラムのはずれ、ちょうど「普通の町」が近くに見える場所で暮らしていた。


父親が大罪を犯し死刑になったときにスラムに身を落とし、学校は途中で辞めるしかなくなり、就職もできなかった。

その後母親は自動車事故で死んだ。加害者となった男はそれなりに権力のある政治家だった。

結果として寧人は多額の慰謝料と普通の街での生活を与えられたが、いずれはそれも使い果たし孤独に死ぬ未来しか見えていなかった。

 

『普通の街』『スラム』、両方で生きた経験がある者は珍しい。

 22世紀のこの世界は、歴史上もっとも高い割合の人間が満たされた生活を送っており、スラムに住む人間はごくごく少数に過ぎない。他のマイノリティと同じように、まるで存在しないかのように無視されるほどだ。


 それは普通のことであり、疑問を持つものはいない。


そんななかで二つの世界を知る寧人。故に寧人は他の多くの普通の人たちと同じ価値観を共有できなかった。


「……俺はそれがイヤです。だから変えたい。そのためには世界を制する必要があります。世界征服を『手段』にする『目的』、それは世界を変えること……!」


 アンスラックスは野蛮で残忍、スラムはあって当たり前。

 そうした価値観と常識の上で今の世界は成り立っていて、多くの人が幸せに暮らしている。

歴史上もっとも満ち足りた幸福な世界。現代ではそれを誰も疑問に思わないし、寧人もそれが正しいことだとわかっている。


だが知ったことじゃない。


「……」


 講堂の者たちの視線が集まるのは感じる。寧人は自分の言葉がややいつもの口調に戻っていくのを感じつつも、止めなかった。


「俺は神様じゃないから、平和な手段で常識を変えることは出来ない。長い時間をかけて少しずつ自分の言葉を伝えていくなんて悠長なことはしたくない。俺は、俺の望むことを果たすためなら手段を選ばない……! 叩き潰して造り変える!!」

 

 強い言葉で言い切ったためか、講堂に集まる構成員たちにどよめきが走った。

 

だが寧人は畳み掛けるように続ける。


「サバスがサバスとして生きていける場所を作る。誰にもアンスラックスの信じるものに文句は言わせない。スラムの存在を無視できないようにしてやるし、今のルールでマイノリティを押さえつけるガーディアンは無くす……!」


 激しく言い放った寧人の言葉に、誰かが足を踏みならした。


 それが少しずつ、広がっていく。激情にかられ床を踏み鳴らす音が、響いていく。


「……俺はこれを弱者を救うための正義の聖戦だなんて言うつもりはない。そんなものは身勝手な統率者の欺瞞だ。傷つく人はいる、壊れるものはある。そのうえで自分の野望のために満ち足りた世界を壊すのは悪だ……! だが、俺は俺自身が叶えたい世界のために戦う。……それに賛同するものはついて来い!!!」


 構成員たちの踏み鳴らす足音が、さらに大きくなり続け、あちこちから吼える声が聞こえてくる。

 ちらりと横をみると、ツルギや新名、ベナンテの頼もしい顔が見える。


「共に戦うというのなら、俺は必ず勝つ。いや俺たちは勝つ。そして新しい世界を見せてやる!!庶務課から幹部にいたるまで、一人ひとりが自分の目指すもののために戦え!!」


講堂中に響き渡る地響きのような足音。猛る魂を叩きつける音。

見下ろす悪人たちからは、まるで炎のような力を感じる。


「今ある世界と価値観を壊して変えることは悪だ。そしてそれを守ることは尊い正義だ。それが真実。……だが、なら俺は薄汚い悪の手先でたくさんだ!! 過去の征服者たちは自らを正義とした。だが俺たちは違う。自らが悪だということを認め、それでも進め!!」


 轟く歓声、最高潮に達した悪の仲間たち。

寧人は一度手をかざし、彼らを鎮める。再び講堂に静寂が訪れたことを確認する。

そして、右肩にかけた帝王の装束である黒のマントをなびかせ、魂の奥底から燃えあがる炎のままに告げた。


「正義は勝つとは言わせない、勝った者が正義だなんて言うつもりはない! 俺たちは俺たちのまま、悪の組織メタリカとして正義を討つ!!……我らはメタリカ。誇り高き悪の組織。世界の秩序を俺たちが砕く!!」


「ウオオオオオオオオオオオッ!!!!」

 

 直後に爆発するかのような歓声が上がる。数万人の悪党たちは黒の炎にあおられ、それぞれの火をともしたのだ。。


 この火の塊はいまだかつて誰もみたことがないほど大きく。それはまるで世界のすべてを燃やし尽くすかのようだった。


 寧人はその光景をみて、自分が真に目指した場所にたどり着いたことを感じる。

 秩序を砕き世界を変える。――悪の王へと、上りつめた――

 

 だが、寧人は忘れてはいない。

 最後の戦いはこれからだということを。


世界には『彼ら』がいる。幾たびも人々を救い、その幸せを、笑顔を守り続けた英雄たちがいる。

寧人とは対極の存在である正義の戦士、ロックスがいる。


彼らはこの黒い炎を止めるために、必ず立ち上がる。寧人は、ほかの誰よりもそれを確信していた。


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大幅に加筆してありますので、Web版既読の方も読んでいただけると嬉しいです。

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